ヘルスケア&介護・看護・リハビリ業界の応援メディア
ヘルスケア 2023-03-01

元看護師の視点で「妊活」をサポート!【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.89 手のひらセラピスト 齋藤瞳さん】#1

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

今回は、看護師の経験を活かして「手のひらセラピー」を広めている、手のひらセラピストの齋藤瞳さんにインタビュー。

手のひらセラピーとは、手にある反射区を押して老廃物を流し、血液の循環を良くして体の不調の改善を促す施術です。

どんなきっかけで手のひらセラピーと出会ったのか、どのような活動で手のひらセラピーを広めているのかについて伺います。

お話を伺ったのは…
手のひらセラピスト 齋藤瞳さん

看護師として勤務していた経験を活かして、手のひらセラピストに。その後、株式会社ベストバースデーを立ち上げ、手のひらセラピーを広めるために幅広く活動している。YouTubeチャンネル登録者数は約21万人。プライベートでは二児のママ。

インスタグラム:@hitomi_saito.1209

YouTube

人生を変えた「手のひらセラピー」との出会い

――はじめに、手のひらセラピーとはどのようなものなんでしょうか?

体の不調って手のひらに現れるんです。例えば、指先が赤いのは目が疲れているとか、手のひらが白いのは腎臓が弱っているとか、血流が悪くなっている…など、その人の体調や体質も、手のひらから読みとることができます。

手のひらの反射区を押すことで症状の改善を促せる方法として提案している施術です。

――施術の方法も詳しく教えてください。

体の不調を聞いて末梢神経が通っている道筋(反射区といったツボのような箇所)をそれぞれの症状に合わせて押していきます。押すことで活性化し、自己治癒力が高まり、リンパとか内臓器官の流れもよくなるんです。

例えば、むくみが気になる方はむくみが改善するなど、症状に変化が現れます。自分が改善したいと思う反射区を継続的に押すことで、症状の悪化を予防することにもなるんです。足ツボや整体マッサージと比べて、行う場所を選ばず、セルフケアしやすいので気軽に始めていただけるところも魅力ですね。

――ではなぜ、手のひらセラピーに取り組むことになったのですか?

看護師として働いていましたが、結婚と出産を機に離職。約1年後に復帰しましたが、改めて働いてみたら「なんか違うな」と、感じるようになったんです。

もっと自分にしかできないことで自由に働きたいと思ったことや、子どもと家にいながらできる仕事をしたいと思って探したところ、たまたまFacebookで「手のひらセラピー」の広告を見かけました。「手のひらデトックス協会」が発信している情報で資格が取得できることも知り、すぐに入会して資格取得を目指したんです。

勉強し、自分で練習を重ねるうちに、手のひらセラピーのすごさを実感するようになって、困っている人に広めたいという思いが強くなったんです

――そう思ったきっかけはなんですか?

私、もともとひどい頭痛持ちだったんです。手のひらセラピーの資格を取得するために自分の手を使って練習を重ねていたところ、気づいたら頭痛薬を飲んでいない自分に気がつきました。私は練習のつもりで手のひらを押していただけなのに、知らないうちに症状が緩和されていたようなんです。

手のツボを押すだけで症状が緩和されるなら、他に悩んでいるひとりでも多くの人に広めたいと思いました。

元・看護師の視点から、手のひらセラピーによるサポートの領域を広げられた

――看護師としての経験が活きたと感じることはありましたか?

たくさんありました。看護師だからこそわかる知識や経験からアドバイスできることも多いですし、何より看護師という仕事の信頼度が高いと感じますね。元看護師のフィルターがあるのとないのとでは大きな違いです。「もしかしたら〜〜じゃないですか?」と想定ができていることも多いです。

また、妊活している女性のサポートも行っています。これは看護師時代の知識がなければできなかったことなので経験を活かせていると感じます。

――妊活のサポートというと、どのようなサポートをしているのですか?

元看護師・手のひらセラピスト・卵質改善コンサルタントとして、妊活している方の悩みに寄り添ったスクールを運営しています。

そもそも不妊症と言われる方の8割が原因不明と言われていますが、突き止めていくと、不調の多重化が要因となっていることが多いのです。例えば頭痛持ちとか冷え性、腰痛…など。顕在化している不調をひとつ一つ改善していき、妊娠しやすい体へと導くことが重要なんです。そのため、手のひらセラピーを取り入れた不調の改善を行っていきましょうと、提案しています。

――体の不調を改善することで、妊娠しやすい体づくりを目指していくのですね。

若くても妊娠がしづらい人と適齢年齢を過ぎても妊娠しやすい方の違いは、体のめぐりにあります。薬を飲んだり辛い努力をするよりも「血液やリンパの流れを良くして健康な体づくりから始めること」をおすすめしています。


取材・文/東菜々(レ・キャトル)

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事