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介護・看護・リハビリ 2020-03-29

介護職員初任者研修を受ける前に知りたい難易度や合格率

介護職員初任者研修を終了すると、実務経験が3年以上あれば介護福祉士国家資格を受験するための条件が整います。また、基礎からしっかりと介護について学び、知識や技術を習得できるというメリットがあり、就職にも有利になります。今回は、そんな介護職員初任者研修について、難易度や合格率も含めながらご紹介したいと思います。

介護職員初任者研修の内容や費用とは

介護職員初任者研修は、以前のホームヘルパー2級の資格に相当する新しい資格です。「介護・福祉サービスの理解と医療との連携」や「介護コミュニケーション技術」「こころとからだのしくみと生活支援技術」といった内容の項目を130時間かけて学ぶというカリキュラムになっています。

費用に関しては、介護職員初任者研修をうける養成機関によって変わり、安いところでは30,000円ほど、高いところでは140,000円ほどとなっており、大きな差が生まれています。費用面以外でも比較をし、自分に合ったところで受講するようにしましょう。

介護職員初任者研修を終了すれば、介護に関する基礎的な知識はもちろんのこと、医学的知識や技術、そして利用者とのコミュニケーションをうまくとる方法なども知ることができ、現場に生かすことができます。また、就職や転職の際のアピールの1つにもなりますし、いずれ介護福祉士を受験するつもりであれば必修となっていますから、ステップアップに役立ちます。

介護職員初任者研修の難易度は?

ホームヘルパー2級と同じレベルの資格に位置づけられている介護職員初任者研修は、カリキュラム時間も同じ130時間であり、難易度もそれほど変わらないとされています。

ただし、カリキュラム内容は大きく異なり、ホームヘルパー2級の場合は在宅看護のみの内容だったのに対して、介護職員初任者研修では時代の流れに合わせ、施設における介護にも対応した内容になっています。また、ホームヘルパー2級で実施されていた30時間の施設実習が廃止され、介護技術演習が取り入れられています。

このようなカリキュラムの変さらに伴って、実際に介護職員初任者研修を受けた人たちからは、「実習の時間がなくなったので受講しやすくなった」「現場での実習をしなくても修了できるので簡単になった」といった意見や「介護技術をじっくりと身につける時間が確保されるようになったため、難易度は高くなったように思う」といった意見など、さまざまな意見がでています。

介護職員初任者研修の合格率は?

介護職員初任者研修では、最終日に筆記試験が実施されることになっています。これまで筆記試験は、ホームヘルパー2級には、ありませんでした。試験内容は、介護職員初任者研修のカリキュラムの範囲内とされ、この研修が行われている養成機関によって作成されるため、全国で統一されたものではありません。

もちろん国家試験でもないので、合格率といったものも算出されておらず、合格率の発表なども行われてはいません。ただし、あくまでも介護職員初任者研修のカリキュラム内容の理解を確認するためのテストであり、いわゆる入試試験のような受験者をふるい落とすようなものではないため、合格率は高いと言えるでしょう。実際に「ほぼ全員が合格している」と発表を行っている養成機関もあるほどです。

養成機関がホームページや資料などで、介護職員初任者研修の合格率を発表している場合もありますが、いずれにしても、研修で学んだことを吸収しようという前向きな姿勢をもって取り組んでさえいれば、合格はそれほど難しいものではないでしょう。

介護職員初任者研修の気になる難易度や合格率についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
カリキュラム内容は発表されているものの、その試験問題は養成機関によって独自に作られたものであり、合格率の発表なども行われていないことから、難易度や合格率を数字で表すことはできません。真面目に取り組めば決して難しいものではないものであることは確かなようです。

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