新人ヘルパーとして1年目にする仕事内容とは
ホームヘルパーは昨今の高齢化社会の中では必要不可欠な職種です。これからもホームヘルパーの需要は高まっていくことが予想されます。晴れてホームヘルパーとして会社に就職が決まった人も、最初は何をするのかわからなくて不安を感じている人も少なくないでしょう。今回は、そんな人のためにホームヘルパー1年目の人がどのように仕事をこなしていくのかまとめてみました。
ホームヘルパーとして働き始める
晴れてホームヘルパーとして採用され、いよいよ勤務初日を迎えます。新しい職場に対して期待や不安、さまざまの感情があるかと思います。これから自分がどのような形でホームヘルパーとして働くのかわからない人もいることでしょう。
どこの事業所でもそうですが、新人のホームヘルパーに対していきなり「一人で利用者のお宅に訪問してお世話をしてこい」という事業所はありません。新人ホームヘルパーが一人でいきなり訪問しても何の役にも立たないからです。
事業所によってその対応は変わりますが、入社してすぐの時に数時間程度の社員研修を行うところもあります。その社員研修には、サービス提供責任者による講義であったり、企業が独自に撮影しているビデオを見て学ぶことになります。
すぐにホームヘルパーとして活躍し始めるわけではなく、最初は事業所が用意する教材などを受講して、社会人として働く前の心構えなどを学びます。最初は不安にならずに、企業の用意する研修をしっかりと受けるようにしましょう。
先輩ヘルパーとの同行
ホームヘルパーとして働き始めて最初にすることは、事業所が用意する研修を受けることです。ですが研修を終えて、いきなり一人で訪問介護をできるようになるわけではありません。次は先輩のホームヘルパーに同行して、訪問した先で色々と教えてもらうことになります。
ホームヘルパーのお仕事は、自分で利用者宅へ伺い、一人で仕事を完結させる場合がほとんどです。そのため、施設で働く人のようにさまざまな人と連携を取って業務をこなしていくわけではないので、孤独で責任を強く感じる仕事です。利用者によっては、一人の利用者に対して、交互にホームヘルパーが訪れるというところもあります。
まずは先輩のヘルパーに仕事が始まるところから、終わるところまで教えてもらうことになります。これまで利用者に行ってきたサービスを、引き継ぎ後も同様に行われるようにするためです。このように、先輩ヘルパーへ同行して訪問することを同行訪問と呼んでおり、このような研修方法は事業所によって異なりますが、1回もしくは2、3回程度となります。まずはこの同行訪問を通して、流れをつかみましょう。
初めての訪問介護サービス
新人のホームヘルパーさんにとって、初めて一人で行う訪問介護は緊張が付き物です。わずか一時間程度の訪問介護でも、数時間かかったように体感する人もいるようです。最初は失敗の連続かもしれませんが、段々と慣れて緊張もしなくなってくるでしょう。
慣れてくると時間配分もできるようになり、たった一時間の訪問介護だったとしても、掃除をして食事を作って、その間に利用者とのコミュケーションを図り、健康状態もチェックすることができるようにもなります。
新人ヘルパーといえども、ヘルパーとしてお宅訪問するからには、常に非常の事態に備えておくことも重要です。相手は、要介護者であるためいつ容体が急に悪くなるかわからないからです。何かが起きてしまった時、どのように行動するかは考えておきましょう。また、最初の頃は、利用者とのコミュニケーションの仕方もわからず、不安に感じる人も多くいますが、これも経験によって慣れてきますので安心してください。
ホームヘルパーになって1年目は、研修を受けて、同行訪問してから、実際に一人で訪問介護をするようになります。最初は不安なことしかありませんが、失敗を恐れずにどんどん挑戦することによって、経験を積んでさまざまなことに気が回るようになるでしょう。まずはどんどん動いて仕事を覚えていきましょう。仕事を覚えた頃から自分のやり方などが確立できるようになるはずです。