【介護レクリエーションvol.17】「サイコロ」を使って遊ぶ! ゲームレクリエーション
現場で役立つレクリエーションのアイディアをご紹介する「介護レクリエーション」の企画。今回は「サイコロ」を使って遊ぶレクリエーションをピックアップ。思考力や集中力を高めながら、みんなでワイワイ楽しめます。
サイコロ落とし
【対象者】上肢機能が可動出来る方(片手でも可)
【レクの目的】手指・腕の運動、思考力・認知力の向上
【人数】4人以上
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】手作りサイコロ(1チームにつき2つ)、お手玉20個、高さ1m程度のダンボール箱(チーム数分)、記録用のホワイトボードなど
【制限時間】5分〜
【レクリエーションの内容】お手玉を投げ、ダンボール上のサイコロを落とすゲームです。
レクを始める前の準備
・スタッフは、1チームにつき2つサイコロを作ります(2チームで行う場合はサイコロ4つ)。15cm角以上のボール紙を貼り合わせて作るか、折り紙に入っている厚紙を6枚貼り合わせて作りましょう。
・スタッフは参加者が座る椅子を1チームにつき2脚ずつ設置します。加えて、椅子から1.5mの間隔を空けた位置にダンボール箱を設置し、ダンボール箱の上にサイコロを2つ積み上げます。
遊び方
1. 同じ人数になるように参加者を2チームに分けます。各チーム内でペアを作り、始めのペアは椅子に座ります。スタッフは、始めのペアにお手玉を5個ずつ渡しましょう。
2. スタッフの「よーいドン」の合図が聞こえたら、参加者はサイコロに向かってお手玉を投げ、サイコロを落とします。ダンボール箱ごと倒してもOKです。
3. お手玉を投げ終えたら、落としたサイコロの目を足し算します。スタッフは、それぞれのチームの点数をホワイトボードなどに記録しておきましょう。
4. 2番目以降のペアも1〜3を繰り返し、全ペアが投げ終えたらチームの総得点を計算します。最終的に最も得点が高かったチームの勝ちとなります。
進め方のコツ
・ダンボール箱は紙おむつが入っていた箱(高さ1m程度)などを利用してもOKです。
・参加人数が少ない場合は、ペアではなく、1チーム1名ずつ行いましょう。
6だけリレー
【対象者】上肢機能が可動出来る方(片手でも可)
【レクの目的】手指・腕の運動、集中力・競争心の向上
【人数】10人以上
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】手作りサイコロ2つ、参加人数分の椅子
【制限時間】10分〜
【レクリエーションの内容】6の目が出るまでサイコロをふり、隣の人に渡していくゲームです。
レクを始める前の準備
・スタッフはサイコロを2つ作ります。15cm角以上のボール紙を貼り合わせて作るか、折り紙に入っている厚紙を6枚貼り合わせて作リましょう。
遊び方
1. 同じ人数になるように参加者を2チームに分け、チームごとで輪になって座ります。スタッフは参加者の椅子を用意してあげましょう。
2. チーム内で最初にサイコロをふる人を決めましょう。2番目以降の順番は、最初にサイコロをふる人から時計回りに行っていきます。スタッフは最初の人にサイコロを渡しましょう。
3. スタッフの「よーいドン」の合図が聞こえたら、最初の人は「6」が出るまで何度もサイコロをふりましょう。6が出たら、スタッフがサイコロを拾い、次の人に渡します。
4. 2番目以降の人も3を繰り返し行います。
5. より早く、全員が「6」を出せたチームの勝ちとなります。
進め方のコツ
・大差で終了した場合、スタッフはもう一度ゲームを行うように促しましょう。そのとき、負けたチームはまだサイコロをふっていない人からスタートしてもらいましょう。
・偶発性の高いゲームなので、一方向が終わったら逆周りで行ってもOKです。もしくは「6」の次は「5」が出るまでなど、数字を変えていっても楽しめます。
参加者同士の交流が深まるだけでなく、計算力も養えそうですね! 一度作ったサイコロは繰り返し使用できるので、新たなレクリエーションでも役立ちそうです。
イラスト:SMILES FACTORY
文:小沼奈央(レ・キャトル)
教えてくれたのは…
大野 孝徳さん
合同会社A-assist代表、介護福祉士、介護予防指導士、レクリエーション・インストラクター。学生時代は子ども会集団指導者講師として岐阜県内でレクリエーション指導に従事。そこでの経験が評価され、介護業界に入職。介護職・相談員・管理職、在宅・施設両面での介護業務と、介護現場において幅広く活躍。2016年に独立し、A-assistを設立。訪問型介護予防体操教室やレクリエーションサポート活動を展開。現在も現場に入り介護福祉士として従事する傍ら、「え~(良い)アシスト」を提供するべく全国を対象に事業を展開している。