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特集・コラム 2020-03-05

児童指導員の志望動機はどう書けばいい? 例文を紹介|面接でアピールしたい3つのポイント

児童虐待、イジメ、不登校などさまざまな問題をかかえた子どもたちにとって、児童相談所とは心の拠り所であり、救いの場でもあります。そうした施設で子どもたちの心をケアし、さまざまなことを教えるのが、児童指導員の仕事のひとつです。

ここでは、高い志を持って児童指導員になりたい、児童福祉業界で働きたいと思っている方に向けて、面接でアピールすべき3つのポイントや履歴書に書く志望動機の例文をご紹介します。

児童指導員の志望動機はどう書けばいい?

児童福祉業界で働きたい、児童指導員になりたいと高い志を持って求人に応募したとしても、単に熱意だけをアピールしたのでは合格することはできません。採用担当者の心に響くような志望動機、仕事に対する熱意を伝える内容にすることが重要です。

採用担当者がチェックするポイントとは

採用担当者はまず、あなたがどのような志を持ってこの業界で働きたいと思っているかをチェックします。たとえば「子どもが好きです」という動機では、「幼稚園や保育園でもよいのでは」と判断されてしまうでしょう。児童指導員になるということは、心や身体に傷(障害)を負った子どもたちの心のケアをしたい、成長を助けたいという強い気持ちが必要です。

児童指導員は仕事柄、精神的につらいことも多く生じます。そういう状況から目を背けず、子どもたちに寄り添う強い気持ちがあるかどうか、採用担当者は見抜こうとするのです。

また、預かった子どもたちの個人情報や保護者の情報などの守秘義務があるため、そのような情報の管理能力についても、採用担当者はチェックします。

児童指導員・児童福祉業界を目指すようになった理由

採用担当者は、あなたがどうしてこの仕事に就きたいか、その志望動機をチェックします。そのため、幼稚園や保育園、小学校教諭ではなく、「児童指導員」として子どもの成長をフォローしたいと考えた理由を、経験などを交えて具体的に伝えましょう。

たとえば、自分の周囲で実際に児童養護施設に入っている人、入った経験を持つ人などがいた場合、彼らの手助けをしたいと強く思った、というような理由も志望動機として挙げられます。

難しい状況下の子どもたちを助けたい、彼らに寄り添いたいという気持ちが人一倍なければ、この仕事に就くことはできません。また、そういう気持ちだけを持っていればよいということでもないのです。なかには、こちらが精一杯心を込めて寄りそっても、大人を信用できない子どもたちも少なくありません。反抗的な態度や、暴言を吐くような子もいます。

どのような子どもたちも平等に、粘り強く見守り続ける責任感も必要とされます。子どもに対する愛情、仕事に対する熱意と責任感がある、ということを積極的にアピールしましょう。

自分が児童指導員としてどう働きたいか|子ども達をどう支援したいか

児童指導員になるということは、とても責任の重い仕事に就くということです。子どもたちの幸せを願い、子どもたちの成長を助けたいという強い思いを、具体的に示す必要があります。

新卒の場合、ボランテイアで子どもと接した経験などを生すことができます。また、異業種からの転職の場合、前職で得た知識で子どもたちに役立てる何かが必ずあるはずなので、それをアピールしましょう。

一番大切なことは、児童指導員として子どもたちとどうかかわりたいのか、どういう志で働きたいのかです。そうした志を軸に、仕事を通して自分がどう成長したいかといったキャリアビジョンもアピールするとよいでしょう。

なぜこの事業所の求人に応募したのか

志望動機として、数ある求人情報のなかから、なぜこの事業所に応募したのかを明確にする必要があります。「どこでもいいから雇ってくれるだろう」という消極的な態度では、採用担当者に好印象を与えることができません。例えば、事業所の理念や取り組み方などを確認し、「こういった取り組み・理念に共感した」と具体的にアピールすることが大切です。

事業所の理念や取り組みを理解するためにも、応募する前に、その事業所がどれくらいの規模なのか、どのような運営をしているか、事業所の理念など、綿密に調べておくことをおすすめします。

志望動機の例文を紹介!

ここでは児童指導員への志望動機例文を紹介します。新卒の場合、異業種から転職する場合、同業から転職する場合の3パターンの例文を挙げてみましょう。

新卒で応募する場合

新卒で応募する場合、熱意ややる気、なぜ児童指導員になりたいかをアピールすることが重要です。また、下記の例文のように、自身の経験を交えて話すと共感してもらいやすいので、ぜひ取り入れてください。

「私が貴施設を志望したのは、学生のころの体験がきっかけで子どもたちに寄りそう仕事がしたいと思うようになったからです。学生時代、ボランティアで心に傷を負った子どもたちと接する機会がありました。大学の教育学で子ども達の厳しい現状を学びましたが、実際にそういった子どもたちに接すると、大学で学んだことだけがすべてではない、ということがわかりました。

それを機に私は、ボランティアで得た経験を生かし、子どもたちの成長を助ける仕事に就きたいと強く思うようになりました。」

異業種からの転職で応募する場合

異業種からの転職の場合、熱意ややる気のほか、これまで培ったスキルや経験をどのように児童指導員として活かせるかをアピールしましょう。児童指導員は「人とのかかわり」が大きい仕事なので、以下の例文のように、対人スキルの高さなどを伝えるのもおすすめです。

「以前から、子どもに接する仕事がしたいと思っていました。しかし、就職活動では児童指導員の仕事は決して楽なものではない、厳しい仕事だと思い躊躇してしまいました。

これまで一般企業で広報として働いていましたが、社会人生活を送りながらも、子どもたちのために役立つような仕事がしたいという思いを拭い去ることができませんでした。一念発起して大学にもどり社会福祉学、心理学を専攻し、改めて児童指導員になろうと努力しました。

広報として幅広い年代・職種の方とかかわる中で培った聴く力・伝える力は、児童指導員として子どもと接するうえでも役立つものだと思っています。」

同業からの転職で応募する場合

同業種からの転職の場合、なぜこの事業所で働きたいのかや、保有のスキル・経験が重要です。事業所の特徴を調べ、「ここだから働きたい」という思いをアピールしましょう。

「学生のころより、子どもと接することが好きだった私は、子どもたちのためになる仕事に就きたいと思うようになりました。そのなかで、児童指導員になったのは心に傷を負った子どもたちと接する機会が多かったからです。

学生のころボランティアで恵まれない環境下の子どもたちをサポートする機会を得ることができました。大学を卒業し、児童指導員として施設で働きはじめましたが、私が志す理念と現実との乖離に悩むことが増えていきました。

そのころ、貴施設のことを知り、施設運営に関する理念が、私が目指すものと同じだったことから、ぜひこちらで自分の知識、経験を生かした仕事がしたいと強く思うようになりました。」

面接でアピールしたい3つのポイント

書面での自己アピールも大切ですが、一番大切なのは採用担当者との面接です。とくに児童指導員という仕事は、子どもやその親と接することが多い仕事です。採用担当者は面接で、あなたのコミュニケーション力を重視します。

そのほか、採用担当者はあなたの「人柄」を見ます。さまざまな質問を通じて、あなたが児童指導員、保育の仕事に向いているか否かを見極めるのです。ここでは、面接でアピールしたい3つのポイントについてご紹介します。

1. 子どもを指導した経験

新卒の場合、職務経験として子どもと接する、子どもを指導する経験が乏しいのは仕方ありません。しかし、学生でもできることはたくさんあります。たとえばボランティアで子どもたちと接することが多かった、アルバイトで子どもたちを指導する立場にたったことがあるなど、自分の経験をアピールしましょう。

スポーツ教室や学習塾で子どもたちを指導したことがある、などは面接でアピールできるポイントです。子どもたちと接することが好き、子どもたちの成長を助け、指導していきたいという思いを伝えるとよいでしょう。

2. 子どもや仕事内容に関わりのある専門資格 保育士・介護福祉士など

「児童指導員」という名称の資格はありませんが、児童指導員として働くための任用資格はあります。児童指導員任用資格を得るためには、「大学・大学院で取得」と「実務経験で取得」の2つの方法が挙げられます。

大学・大学院で取得する方法の場合、大学・大学院で社会福祉学、心理学、教育学、もしくは社会学を専攻し、学科・学部を卒業する必要があります。任用資格の証明は卒業証書、成績証明書になります。

実務経験で取得する場合、高等教育・中等教育学校を卒業している場合は、2年以上児童福祉事業に従事すれば資格を得ることができます。3年以上児童福祉事業に従事すれば、厚生労働大臣、または都道府県知事から認定された児童指導員の任用資格を得られます。

児童指導員任用資格のほかに、子どもと接する仕事や、介護福祉士など専門の資格があれば、それもじゅうぶんなアピール材料になります。

3. 児童指導員向きの性格

児童指導員になるためには、子どもが好きなことは大前提ですが、さまざまなトラブルを抱えた子どもたちやその親と接していける忍耐力も必要です。

自分の性格が感情に流されにくい、おだやかなタイプ、忍耐強いということをアピールしましょう。子どもたちにかかわる仕事は思った以上に時間がかかります。すぐに結果がでずとも、辛抱強く、粘り強く物事に対処する性格が必要とされるのです。

児童指導員は子ども達と深く関わる仕事! 熱意をしっかりアピールしよう

児童指導員とは、放課後等デイサービスや児童発達支援センター、重症心身障がい児を対象とした、児童発達支援事業にたずさわる職業です。知的障がいや身体障がいをもった子どもたちへの指導や、家庭の事情で養育が困難になった子どもたちのケースワークなどをおこないますが、決して楽な仕事ではありません。

しかし、そういう子どもたちだからこそ、助けが必要なのです。そういう子どもたちの成長を助け、愛情を持って接し、ときには厳しくしかる、子どもたちに寄りそった人間になりたいということを積極的にアピールしましょう。

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