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ヘルスケア 2024-06-21

児童指導員の志望動機に書くべき内容とは? 履歴書を書く前に押さえておきたい3つのポイント

児童養護施設や乳児院などで、さまざまな事情で養護が必要な子どもたちの成長をサポートする児童指導員。この仕事は一筋縄ではいかないことも多く、児童指導員として働くためには強い熱意や子どもたちへの思いが必要です。

そこでこの記事では、児童指導員を目指す人が志望動機に書くべき内容やその例文を紹介します。履歴書のポイントもお伝えしますので、参考にしてください。

児童指導員の志望動機に書くべき内容とは?

児童福祉業界で働きたい、児童指導員になりたいと高い志を持って求人に応募したとしても、単に熱意だけをアピールしたのでは合格することはできません。採用担当者の心に響くような志望動機、仕事に対する熱意を伝える内容にすることが重要です。

採用担当者はどんなところをチェックする?

採用担当者はまず、あなたがどのような志を持ってこの業界で働きたいと思っているかをチェックします。たとえば「子どもが好きです」という動機では、「幼稚園や保育園でもよいのでは」と判断されてしまうでしょう。

児童指導員になるということは、心や身体に傷(障害)を負った子どもたちの心のケアをしたい、成長を助けたいという強い気持ちが必要です。

児童指導員は仕事柄、精神的につらいことも多く生じます。そういう状況から目を背けず、子どもたちに寄り添う強い気持ちがあるかどうか、採用担当者は見抜こうとするのです。

また、預かった子どもたちの個人情報や保護者の情報などの守秘義務があるため、そのような情報の管理能力についても、採用担当者はチェックします。

児童指導員・児童福祉業界を目指すようになった理由

採用担当者は、あなたがどうしてこの仕事に就きたいか、その志望動機をチェックします。そのため、幼稚園や保育園、小学校教諭ではなく、「児童指導員」として子どもの成長をフォローしたいと考えた理由を、経験などを交えて具体的に伝えましょう。

たとえば、自分の周囲で実際に児童養護施設に入っている人、入った経験を持つ人などがいた場合、彼らの手助けをしたいと強く思った、というような理由も志望動機として挙げられます。

難しい状況下の子どもたちを助けたい、彼らに寄り添いたいという気持ちが人一倍なければ、この仕事に就くことはできません。

また、そういう気持ちだけを持っていればよいということでもないのです。なかには、こちらが精一杯心を込めて寄りそっても、大人を信用できない子どもたちも少なくありません。反抗的な態度や、暴言を吐くような子もいます。

どのような子どもたちも平等に、粘り強く見守り続ける責任感も必要とされます。子どもに対する愛情、仕事に対する熱意と責任感がある、ということを積極的にアピールしましょう。

自分が児童指導員としてどう働きたいか|子ども達をどう支援したいか

児童指導員になるということは、とても責任の重い仕事に就くということです。子どもたちの幸せを願い、子どもたちの成長を助けたいという強い思いを、具体的に示す必要があります。

新卒の場合、ボランテイアで子どもと接した経験などを活かすことができるでしょう。また、異業種からの転職の場合、前職で得た知識で子どもたちに役立てる何かがあるはずです。それを見つけてアピールしましょう。

一番大切なことは、児童指導員として子どもたちとどうかかわりたいのか、どういう志で働きたいのかです。そうした志を軸に、仕事を通して自分がどう成長したいかといったキャリアビジョンもアピールするとよいでしょう。

なぜこの事業所の求人に応募したのか

志望動機として、数ある求人情報のなかから、なぜこの事業所に応募したのかを明確にする必要があります。「どこでもいいから雇ってくれるだろう」という消極的な態度では、採用担当者に好印象を与えることができません。

たとえば、事業所の理念や取り組み方などを確認し、「こういった取り組み・理念に共感した」と具体的にアピールすることが大切です。

事業所の理念や取り組みを理解するためにも、応募する前に、その事業所がどれくらいの規模なのか、どのような運営をしているか、事業所の理念など、綿密に調べておくことをおすすめします。

志望動機の例文を紹介!

ここでは児童指導員への志望動機例文を紹介します。新卒の場合、異業種から転職する場合、同業から転職する場合の例文をいくつか見てみましょう。

新卒で応募する場合

新卒で応募する場合、熱意ややる気、なぜ児童指導員になりたいかをアピールすることが重要です。

また、応募してきた人がどういう人間で、どんな考え方をしているのかも重視されるため、自身の経験や人柄などが伝わるようなエピソードを交えて伝えましょう。

例文:ボランティア経験がある場合

ボランティア経験がある場合は、ボランティア活動を通じて学んだことや感じたことについて伝えることが大切です。そして、どのように貢献したいかを述べることで熱意をアピールすることができます。

【例文】
私が貴施設を志望したのは、学生のころの体験がきっかけで子どもたちに寄りそう仕事がしたいと思うようになったからです。

学生時代、ボランティアで心に傷を負った子どもたちと接する機会がありました。大学の教育学で子ども達の厳しい現状を学びましたが、実際にそういった子どもたちに接すると、大学で学んだことだけがすべてではない、ということがわかりました。

貴施設の、ひとりひとりの個性を大切に子どもたちの成長を助ける姿勢に心を打たれ、私もその一員として、ボランティアの経験を活かして子どもたちの成長を支えていきたいと思い志望に至りました。

異業種からの転職で応募する場合

異業種からの転職の場合、熱意ややる気のほか、これまで培ったスキルや経験をどのように児童指導員として活かせるかをアピールすることが大切です。

また、異業種である仕事を辞めてなぜ児童指導員になりたいのかも示せるとよいでしょう。

例文:培った経験をアピールする場合

培った経験をアピールする場合、得られたスキルも具体的に伝えましょう。児童指導員は、子どもから大人まで多くの人と関わる仕事であるため、対人スキルの高さを伝えるのもおすすめです。

【例文】
以前から、心のケアが必要な子どもに接する仕事に関心があったのですが、就職活動では児童指導員の仕事は決して楽なものではない、厳しい仕事だと思い躊躇してしまいました。

これまで一般企業で広報として社会人生活を送りながらも、子どもたちの助けになる仕事がしたいという思いを拭い去ることができませんでした。

一念発起して大学にもどり社会福祉学、心理学を専攻し、改めて児童指導員になろうと努力しました。

広報として幅広い年代・職種の方とかかわる中で培った聴く力・伝える力は、児童指導員として子どもと接するうえでも役立つものだと思っています。

同業からの転職で応募する場合

同業種からの転職の場合、なぜこの事業所で働きたいのかや、保有スキル・経験を伝えることが重要です。

また、役職に就いた経験や即戦力として働けることもアピールしましょう。さらに、この事業所でのキャリアプランなどを述べると、長く働いてくれる人材として評価してもらえる可能性もあります。

例文:事業所の理念に共感した場合

転職理由は、自身のキャリアアップのためであることが伝えられると好印象につながります。また、その事業所の特徴や理念などに共感したことを述べると、働きたいという熱意が伝わるでしょう。

【例文】
学生のころより、子どもと接することが好きだった私は、子どもたちのためになる仕事に就きたいと思うようになりました。そのなかで児童指導員を選んだ理由は、心に傷を負った子どもたちと接する機会が多かったからです。

学生のころ、ボランティアで恵まれない環境下の子どもたちをサポートする機会を得ることができました。大学を卒業し、児童指導員として施設で働きはじめましたが、私が志す理念と現実との乖離に悩むことが増えていきました。

そのころ、貴施設のことを知り、施設運営に関する理念が、私が目指すものと同じだったことから、ぜひこちらで自分の知識や経験を活かして、子どもの心を癒しながら成長をサポートしたいと強く思うようになりました。

自分にぴったりの職場を探すには

児童指導員が働ける職場はさまざまです。しかし、どのように仕事先を探したらいいかわからないという人もいるかもしれません。

そこで、児童指導員が自分にぴったりの職場を探す方法について紹介します。

1. 転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、転職活動のサポートをしてくれる人材会社です。求職者ひとりひとりに担当アドバイザーがつき、雇用条件や給与などの希望や、適性にマッチした求人を紹介してくれるほか、転職に関する相談に応じてくれます。

求職者は無料なので、気軽に利用できるのも特徴です。

2. 求人サイトで探す

求人サイトは自分の希望条件をあてはめ、該当する求人に絞って検索・閲覧・応募ができるサイトです。インターネット環境があればいつでも利用できるため、自分のペースで就職・転職活動が進められます。

ヘルスケアに特化した求人サイト「リジョブ」は、児童指導員の求人も多数掲載中です。施設形態や特徴といった豊富な条件があるほか、施設の雰囲気が分かる写真やその施設が掲げている夢・想いなどを確認できます。

履歴書を書く前に押さえておきたい3つのポイント

働きたい事業所が見つかったら、履歴書を準備しましょう。ここでは、履歴書を書く前に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

1. 丁寧な字で書く|修正テープなどの使用はNG

履歴書を手書きで作成する場合は、丁寧な字で書きましょう。丁寧な字であることは、印象アップにつながります。修正テープの使用などはNGなので、下書きをしてから記入するか、間違えてしまった場合は新しい用紙に書き直してください。

2. 誤字脱字に注意して書く

誤字・脱字がないように書き、下書きのあとにチェックしましょう。そして必ず書き上げてからも見直しをすることが大切です。もしミスがあった場合は、最初から書き直してください。

3. 略称は使わず書く

和暦・西暦どちらでも問題ありませんが、履歴書全体で統一して書くことが大切です。学校名・事業所名・資格名は、(株)などの略称は使わず、正式名称を記入しましょう。

面接で好印象を与えるにはどうすればいいの?

履歴書の準備が整ったら、次は面接に向けて準備を進めます。面接で好印象を与えるポイントについて紹介しますので、参考にしてください。

自分の強みをアピールしよう

書面での自己アピールも大切ですが、一番大切なのは採用担当者との面接です。児童指導員という仕事柄、子どもやその親と接することが多いため、採用担当者は面接であなたのコミュニケーション力や人柄を見ています。

さまざまな質問を通じて、あなたが児童指導員や保育の仕事に向いているか否かを判断するのです。

ここでは、面接でアピールしたい3つのポイントについてご紹介します。

1. 子どもを指導した経験

新卒の場合、職務経験として子どもと接する、子どもを指導する経験が乏しいのは仕方ありません。しかし、学生でもできることはたくさんあります。

たとえばボランティアで子どもたちと接することが多かった、アルバイトで子どもたちを指導する立場にたったことがあるなど、自分の経験をアピールしましょう。

スポーツ教室や学習塾で子どもたちを指導したことがある、などは面接でアピールできるポイントです。子どもたちと接することが好き、子どもたちの成長を助け、指導していきたいという思いを伝えるとよいでしょう。

2. 子どもや仕事内容に関わりのある専門資格 保育士・介護福祉士など

「児童指導員」という名称の資格はありませんが、児童指導員として働くための任用資格はあります。児童指導員任用資格を得るためには、「大学・大学院で取得」と「実務経験で取得」の2つの方法が挙げられます。

大学・大学院で取得する方法の場合、社会福祉学・心理学・教育学、もしくは社会学を専攻し、学科・学部を卒業する必要があります。なお、任用資格の証明は卒業証書や成績証明書です。

実務経験で取得する場合、高等教育・中等教育学校を卒業していれば、2年以上児童福祉事業に従事すれば資格を得ることができます。

また、3年以上児童福祉事業に従事すれば、厚生労働大臣または都道府県知事から認定された児童指導員の任用資格が取得可能です。

児童指導員任用資格のほかに、子どもと接する仕事や、介護福祉士など専門の資格があれば、それもじゅうぶんなアピール材料になります。

引用元
e-Gov法令検索|児童福祉施設の設備及び運営に関する基準

3. 児童指導員向きの性格

児童指導員になるためには、子どもが好きなことは大前提ですが、さまざまなトラブルを抱えた子どもたちやその親と接していける忍耐力も必要です。

自分の性格が感情に流されにくいことや、おだやかなタイプであること、忍耐強さには自信があることなどをアピールしましょう。

子どもたちにかかわる仕事は思った以上に時間がかかります。すぐに結果がでずとも、辛抱強く、粘り強く物事に対処する性格が必要とされるのです。

身だしなみやマナーも忘れずに

社会人である以上、髪型や服装などの身だしなみを整えておくことも大切です。また、面接当日の挨拶や姿勢、マナーなどもチェックされていますので、気を引き締めて臨みましょう。

児童指導員は子ども達と深く関わる仕事! 熱意をしっかりアピールしよう

児童指導員は、身体や心に傷を抱える子どもや親と深くかかわる仕事です。ときにはつらい状況に立たされることもあるため、決して楽な仕事ではありません。

だからこそ、子どもにひたむきに寄り添って愛情を注ぎ、成長を助けたいという熱意をしっかりとアピールすることが大切です。

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