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特集・コラム 2021-10-14

介護職員の志望動機ではどんなことを伝えればいいの?|履歴書の書き方と志望動機例文を紹介!

履歴書の作成において重要なポイントのひとつは、いかに好印象を持たれる志望動機を書けるかという点でしょう。このポイントを理解していないと、印象の薄い履歴書になってしまいます。

今回の記事では、介護職の志望動機の上手な書き方、履歴書を書くうえで守るべきマナー、さらに介護職の志望動機の例文もあわせてご紹介。履歴書の書き方に悩んでいるという方は、参考にしてみてくださいね。

介護職員として働きたい! 志望動機で伝えるべき内容とは?

履歴書における志望動機の内容は、合否を左右する大きなポイントです。介護職員の志望動機はどのような点に注意して書くべきか、また具体的になにを伝えるべきなのかを解説していきます。

1. なぜ介護職員として働きたいのか

なぜ介護職員として働きたいのか、その動機・理由をくわしく書きましょう。介護職員として働きたいと思った「きっかけ」や「出来事」など、具体的なエピソードをあわせて書くと、よい印象を持たれやすくなります。

福祉関係の学校を卒業した方は、「なぜ福祉関係の学校で勉強しようと思ったか」を具体的に書くようにしましょう。

2. なぜその施設・事業所で働きたいのか

数多くある介護施設・事業所のなかで、なぜその施設・事業所を選んだかを書きます。その施設・事業所がほかの施設・事業所とどう違うか、どういう理念で運営しているか、魅力はなにかといった点をホームページなどで確認して書くようにしましょう。

また、ここでも「以前親族がここでお世話になった」といった具体的なエピソードを交えるのも効果的です。「どうしてもここで働きたい!」という思いが伝わるような文章であれば、採用担当者への印象もよくなります。

3. どんな風に働きたいのか|将来像や目標

就職したらどのように働きたいか、どのような形で会社に貢献していきたいかといった点を書きます。

自身がどのような目標を持ち、どのようにキャリアアップしていきたいか、その将来像もあわせて書くようにしましょう。

4. 自己PRも忘れずに|適性ややる気

「なぜ介護業界で働きたいと思ったか」「なぜ自分は介護業界の仕事に向いていると思ったか」といった点で、介護業界での適性、自身の熱意や人間性について書きます。

自己PRとして、特技やスキル、取得資格、勤務実績なども一緒に書くとよいでしょう。

うまく伝えたい! 志望動機のポイントを解説

志望動機をうまく伝えるには、いくつかのポイントがあります。同時に、志望動機で失敗に結びつくようなNGな文章の書き方も。

これらの点を理解して、採用担当職員によい印象を与えるような志望動機を書けるようにしましょう。

1. 経験を交えて具体的な志望動機を作ろう

「なぜ介護職員として働きたいか」という点については、これまでの経験や実績とあわせて書くことが大切です。

「以前、~のような経験をして、介護業界への関心をもった」「数年の実務経験があり、会社からプロジェクトを任された」など、具体的な経験談・実績を挙げてみましょう。そうすることで、採用担当者も応募者の人物像を把握しやすくなります。

2. ポジティブな内容にまとめる

文章はポジティブな表現と内容でまとめ、ネガティブな印象を与えるような文章は避けましょう。実際には前職での待遇面や人間関係の面で不満な点があるかもしれませんが、そうした点を志望動機で書くことはマイナス評価につながることがほとんどです。

この仕事にどんな魅力を感じたか、今後どのようにステップアップしていきたいかなど、ポジティブに面を全面に出すようにしましょう。

3. 福利厚生や待遇を理由に挙げるのはNG

給料や福利厚生を志望動機として挙げるのは、NGです。「単に収入や待遇の良し悪しで応募しているな」「もっと良い待遇の会社があれば、すぐにそっちに転職しそうだな」と思われてしまうかもしれません。

履歴書の書き方のポイントと志望動機例文を紹介!

履歴書を書く際は、守るべきマナーというものがあります。ここでは、履歴書の書き方のポイントと、志望動機の例文をご紹介していきます。

ポイントで解説! 履歴書の書き方

履歴書を書く際のマナーをポイントごとに解説していきます。「履歴書は以前書いたことがあるから大丈夫」と思っていても、意外に忘れていたり、見落としていたりする部分もあるので事前にしっかり確認しておきましょう。

1.日付は和暦・西暦で統一を

履歴書には、必ず日付を記入する必要があります。日付は和暦・西暦どちらでもよいですが、その履歴書内ではすべて統一しましょう。

日付は履歴書作成日ではなく、面接日の日付を記入します。郵送の場合は、履歴書を投函する日付を記入してください。

2.間違えたら書きなおそう|修正テープは使わない

書き間違えた場合は、修正テープや修正液は使わず、新たに書きなおすのが基本です。たとえ間違いが1カ所だったとしても、安易に修正テープなどを使ってはいけません。

履歴書をパソコンで作成する人もいますが、手書きでていねいに書かれた履歴書のほうが好印象を持たれる傾向があるので、手書きをおすすめします。

3. 学歴・経歴はどう書くの?

学歴は、高校以降の入学・卒業日を書きます(中学校までの学歴は書かない)。職歴は、それまでの仕事の入職日と退職日を記入してください。まだ在職している場合は、「現在に至る」と書きます。

バイトの職歴は書く必要はありませんが、介護業界での勤務実績があればアピール材料になるので記入するようにしましょう。

4. 取得免許や資格も忘れずに

介護職関連の資格はもちろんですが、運転免許など仕事に活かせそうな資格・免許はすべて記入します。資格・免許の正式名称を取得年月と一緒に記入しますが、バラバラに記入するのではなく、取得年月が早い順に記入しましょう。

取得見込みの資格がある場合は「取得見込み」、資格取得を目指して勉強中であれば「資格取得に向けて勉強中」と記入すれば、よいアピールになるはずです。

志望動機の例文を紹介!

介護職への就職・転職の形は、人によってさまざまです。新卒から就職する人もいれば、別の業界から未経験で介護職に転職する人もいます。つづいては、いくつかのケースごとに志望動機の例文をご紹介しましょう。

例文1|福祉系の大学・専門学校から新卒で介護職に就職

私は幼少のころから母が介護職員として働いている姿を見てきたということもあり、福祉の業界に強い関心を持っていました。

大学在学中は介護施設へのインターンシップで、高齢者の方々を支援する素晴らしさを肌で感じ、この仕事を就きたいと思うようになりました。持ち前の明るい性格を活かし、施設の利用者さんに喜ばれる介護職員になりたいと思っております。

例文2|家族の在宅介護をきっかけに未経験で介護職へ転職

祖母の介護を自宅で3年間経験し、介護職へ興味を持つようになりました。その後、介護業界への就職を目指し、介護職員初任者研修を取得しました。

実務経験はありませんが、介護職員初任者研修と祖母との介護生活のなかで学んだことを活かし、貴施設の力になりたいと考えております。また、働きつつ新たな資格を取得できるよう努力を重ねていきたいと思っております。

例文3|他業種から未経験で介護職に転職

もともと人と接して会話をすることが大好きで、これまで接客の仕事に携わってきました。お客様の笑顔や喜んでいる姿を見て、「やりがいのある仕事だな」と感じていました。介護職も人と人の関わり合いが重視される分野なので、以前から強い関心がありました。

施設の利用者さんが喜び、笑顔になってくれるよう、接客業で学んだスキルを活かして頑張りたいと思っております。

自分らしい志望動機を作成して好印象を与えよう!

履歴書の志望動機は、できるだけ「自分らしい個性のある志望動機」「熱意の強さを感じる志望動機」にすることが大切です。誰にでもありそうな志望動機ではなく、「この人はほかの応募者と違うな」と感じてもらえるような内容にすると、採用担当者に対する印象も大きく変わってきます。

自身の経験や過去の出来事、所有している資格やスキルなどから、自分らしさがあふれる志望動機を作成してみましょう。

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