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特集・コラム 2021-10-21

放課後デイサービスとは? 役割と仕事内容を紹介|放課後等デイサービスで働くには

介護保険サービスのひとつであるデイサービス(通所介護)。今回は放課後等デイサービスについてご紹介します。

放課後等デイサービスとは|児童福祉法にもとづく支援


放課後等デイサービスとは、2012年4月に児童福祉法によって位置付けられた支援のひとつ。6歳から18歳までの障がいのある子どもや発達に特性のある子どもが放課後や夏休み、長期休暇に利用可能です。なお放課後等デイサービスで働くためには、福祉サービスに関連する資格を求められることもあります。

放課後等デイサービスの役割とは?|厚生労働省のガイドライン

放課後等デイサービスの役割は、就学中の障がいを持つ子どもたちに最善の利益を保証し、健やかに育成することです。具体的には、社会とつながりを持つための訓練や、生活能力を高めるための訓練がおこなわれています。
ここでは厚生労働省のガイドラインに沿って、放課後等デイサービスの役割について解説します。

1. 子どもの最善の利益の保障|子どもの状況に合わせた発達支援

厚生労働省のガイドラインにより、ひとりひとりのケースに合わせた個別支援計画にもとづいて支援をおこなうことが求められているのが放課後等デイサービスの特徴です。支援では、創作活動や地域交流の機会の提供などが組み合わされています。

2. 共生社会の実現に向けた後方支援|子どもの地域社会への参加

地域交流を大切にし、共生社会の実現に向けた後方支援をおこなっているのも、放課後等デイサービスの特徴です。人とのふれあいを大切にし、ボランティアを積極的に受け入れるなど、地域社会への参加が盛んにおこなわれるような取り組みもおこなっています。

3. 保護者支援|子育ての悩み・一時的なケアの代行

障がいを持っている子どもを持つ保護者に対して支援をおこなうのも、放課後等デイサービスの役割です。子育ての悩み相談を始めとして、保護者の時間を確保するための一時的なケアの代行「お預かり型」のサービスなどもおこなっています。

放課後等デイサービスではどんな風に働くの? 仕事内容を紹介


放課後等デイサービスでは一体どのように働くのか、具体的な仕事内容を見ていきましょう。2012年の児童福祉法改正に伴って施設数も増加しているので、就職や転職を考えている人にはおすすめの職場です。

個別支援計画にもとづいて必要な支援をおこなう

放課後等デイサービスに通う児童や生徒というのは、障がいの程度や種類が異なります。そのため、個別支援計画にもとづいて必要な支援や療育プログラムが実施されているのです。支援方法はさまざまで、運動や音楽などを通しておこなわれることもあります。

1. 基本的日常生活動作や自立生活の支援

子どもの発達に応じて、基本的日常生活動作や自立生活を支援するのが、放課後等デイサービスの要です。障がいを持つ子どもが自分でできることを増やしていき、自己肯定感を高め、将来的には自立して生活できるように支援します。

2. 創作活動|表現する喜びを体験できるようにする

自然に触れる機会を設けて、感性の成長をうながすのも支援の一環です。植物の育成などに興味を持たせ、喜びや楽しみなどといった感性を育ませること、あるいは創作活動をさせることによって表現する喜びを体験できるように指導していきます。

3. 地域交流の機会の提供|社会経験の場を広げる

地域交流の機会を提供するのも、放課後等デイサービスの大切な役割のひとつです。放課後等に体験活動おこなっている施設と連携するなどして、子どもたちの社会経験の場を広げていき、社会性を身につけるように支援します。

4. 余暇の提供|自分で選べる活動プログラムを用意

遊びなどを自己選択して取り組む経験を積んでいけるよう、プログラムを準備するのも放課後等デイサービスの大切な役割のひとつです。自分で選べる活動プログラムを用意することによって、子どもたちに自主性を身につけさせることができます。

2. 学校・自宅間の送迎

放課後等デイサービスへの行き来に対応するのも、スタッフの仕事です。平日であれば学校の下校時に子どもを迎えに行き、施設の終了時刻には自宅へ送っていきます。休日も、自宅と施設間の送り迎えをするケースがほとんどです。

3. 書類作成や保護者との面談

放課後等デイサービスを利用している子どもの毎日のケア記録などを作成したり、保護者の相談に乗ったりするのも仕事のひとつです。子どもの日ごろの様子を知り、よりよいプランを作成するために、保護者と面談をおこなうこともあります。

放課後等デイサービスで働くにはどうすればいいの?


放課後等デイサービスには、児童発達支援管理責任者や児童指導員、保育士などの資格を持った人、あるいは障がい者福祉サービスの経験者などがスタッフとして働いています。ここでは、放課後等デイサービスで働くために必要なことについて見ていきましょう。

放課後等デイサービス等で働くには資格は必要?

放課後等デイサービスで働くために、絶対に必要な資格というのはありません。ですが、以下に挙げるような資格があれば就職の際に有利になるでしょう。
今後、放課後等デイサービスで働きたいと考えているのであれば、できるだけ早く資格を取っておくことをおすすめします。

児童発達支援管理責任者

児童発達支援管理責任者というのは、放課後等デイサービスの施設全体を管理したり、スタッフへの指導、児童や保護者との面談をおこなったりする職種です。この職種に就くためには、5年の職務経験と研修の修了が必要となります。

児童指導員

放課後等デイサービスなどの施設において、子どもたちの指導や支援をおこなう職種です。子どもたちのなかには、発達に障がいなどを持っている子どもも多いため、関わり方には工夫を凝らす必要があります。
また児童指導員になるためには、児童指導員の任用資格を得なければなりません。

URL:https://relax-job.com/more-health/4907

保育士

平成15年11月29日に児童福祉法の一部が改正され、保育士は国家資格に認定されました。こ各都道府県でおこなわれている試験に合格するか、所定の学校で必要単位を取得していれば、この資格を取得できます。

需要は高い? 放課後等デイサービスの求人状況をチェック

2012年に児童福祉法が改正されたことにともなって、放課後等デイサービスの求人需要は増え続けているのが実情です。保育士などの資格があれば、高年収も夢ではありません。
未経験可・学歴不問の求人案件も多数用意されています。土日が休みのところも多いので、自分の時間もきちんととることができます。

詳しい求人はこちら:https://relax-job.com/kaigo

放課後等デイサービスは障がいのある子どもたちに適切な支援をおこなうプログラム


放課後等デイサービスというのは、障がいのある子どもたちに適切な支援をおこなうプログラムです。子どもたちの役に立つことができるので、子どもが好きな人、やりがいのある仕事に就きたい人にはぴったりの職業といえるでしょう。

引用元サイト
全国保育士会 保育士の仕事について
https://www.z-hoikushikai.com/osigoto/index.html

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