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特集・コラム 2020-07-11

高齢者コミュニケーターとは? どうすればなれるの? 高齢者コミュニケーターは需要がある?

介護に携わる人の中には高齢者とのコミュニケーションで悩む人も多いようです。介護施設においても高齢者と接する機会が増えています。そのため、自身のコミュニケーション能力を向上するために、高齢者コミュニケーターに関する資格取得を目指すという方法があります。

今回の記事では、高齢者コミュニケーターとは何か、高齢者コミュニケーターの需要はどれくらいあるのかについて解説していきます。また、高齢者ケアストレスカウンセラーやレクリエーション介護士など、高齢者とのコミュニケーションスキルを学べる講座についてもご紹介します。

高齢者コミュニケーターとは?

高齢者コミュニケーターとはどのような人なのでしょうか。高齢者コミュニケーターに求められるスキルを見ていきましょう。

高齢者に対する話し方や聞き方などの技術を学んだ人のこと

高齢者コミュニケーターとは、医療・介護の現場において、高齢者との適切なコミュニケーションや信頼関係を築くために必要な技能を有した人のことをいいます。

介護現場においては、単に身体的な介護のみならず、高齢者との会話、心のやり取りがいかにうまくできるかが重要になります。介護する側の悩みとして、「会話が続かず、無言になってしまう」「ちょっとした会話でも怒らせてしまう」「相手の気持ちが理解できない」といったことが起こりがちです。

高齢者とスムーズに会話できる技術、適切な接し方、言葉の使い方、柔軟な心のやり取りの仕方などを学ぶことは、介護者と介護される側の信頼関係を築くうえでも非常に大事な要素です。こうした点がうまくいかない人の中には、高齢者との人間関係の悪化や葛藤によってストレスが溜まり、仕事が長続きしないというケースもあります。

介護現場で高齢者と良好な関係を築きつつ、同時に自身もストレスなく仕事をするためにも、高齢者に対する正しいコミュニケーションスキルを習得することは必須といえるでしょう。

高齢者コミュニケーターになるにはどうすればいいの?

高齢者コミュニケーターになるには、高齢者に対する話し方・接し方・言葉選びといったコミュニケーションスキル、高齢者のメンタルケアのスキル、高齢者のストレスマネージメントのスキルなど、幅広い能力を学ぶ必要があります。

ここからは、高齢者コミュニケーターになるためのおすすめの資格や講座についてご紹介していきます。

高齢者とのコミュニケーションに関連する資格を取得しよう

高齢者とのコミュニケーション能力を証明する資格にはさまざまなものがあります。資格認定は、講座を修了すれば得られるものと、講座修了後に認定試験を合格して得られるものの二つに分かれています。なお、国家資格など必須の資格はありません。

できるだけ多くの資格を取得することで、それだけ介護人材としての自身のアピール材料ともなりますから、ぜひ資格取得にチャレンジしていきましょう。

高齢者の方との会話やレクリエーションに役立つ通信講座を紹介!

現在、高齢者とのコミュニケーションスキル向上に役立つ通信講座が数多く開講されています。おすすめの通信講座をいくつかご紹介していきます。

ニチイ|高齢者コミュニケーター講座

ニチイの高齢者コミュニケーター講座では、3カ月の通信講座で高齢者との実践的なコミュニケーションスキルを学ぶことができます。通信講座なので、自宅で添削を受けながら自分のペースで学習していくことが可能です。期間内に講習を修了できなくても、無料で受講期間を延長することもできます。

ニチイの高齢者コミュニケーター講座は、厳密には資格を取得できる講座ではありませんが、講座修了後に修了証書を受け取ることができます。

出典元:ニチイ 高齢者コミュニケーター講座

h4>たのまな|高齢者ケアストレスカウンセラー講座

たのまなが実施している高齢者ケアストレスカウンセラー講座では、3カ月の講習で高齢者のメンタルケア・ストレスケアに関する知識とスキルを学ぶことができます。

高齢者ケアストレスカウンセラー講座を受講するには、ケアストレスカウンセラー講座を修了する必要があるので、まずはそちらを受講するか、両方セットで受講するという選択肢を取ることができます。

ケアストレスカウンセラーと高齢者ケアストレスカウンセラーの資格は、それぞれの講座修了後、認定試験に合格すれば取得することができます。

出典元:たのまな 高齢者ケアストレスカウンセラー講座

キャリカレ|介護レク&認知症予防レクインストラクター資格取得講座

キャリカレの介護レク&認知症予防レクインストラクター資格取得講座は、3カ月の学習期間で介護レクインストラクターと認知症予防レクインストラクターのダブル資格取得を目指せる講座となっています。

介護レクの最前線で活躍する講師が監修・指導をおこなうので、より実践的な介護レクの知識とスキルを身につけることができます。

1日の学習時間はわずか20分ほどとなっており、日々の生活に無理なく学習を進めていくことが可能です。講座修了後の認定試験に合格することで、資格を取得することができます。

出典元:キャリカレ 介護レクインストラクター&認知症予防レクインストラクターW資格取得講座

ユーキャン|レクリエーション介護士2級講座

レクリエーション介護士とは、高齢者の健康の維持や促進、適切なレクリエーションの提供など、「高齢者の生活の質の向上」に関して深い知識とスキルを学んだ人のことをいいます。

ユーキャンのレクリエーション介護士2級講座では、3カ月の学習期間でレクリエーション介護士として必要な知識とスキルを学ぶことができます。

学習時間は1日に30分~1時間ほどで、講座の最終課題である資格試験に合格すれば、レクリエーション介護士2級の資格を取得することができます。

出典元:ユーキャン レクリエーション介護士2級講座

高齢者コミュニケーターは需要がある? 求人情報をチェック!

最新の求人情報から、高齢者コミュニケーターは需要があるのかどうかについて見ていきます。

・高齢者コミュニケーターの需要について
介護人材が不足している介護業界では、やはり高齢者とのコミュニケーションスキルに秀でた人材は重宝される傾向にあります。高齢者コミュニケーターに関する資格が就職の決め手になるケースも少なくなく、資格を取得しているかいないかは人材評価にある程度影響を与えるでしょう。

介護サービスを実施する事業所(介護施設)側からすると、福祉や介護に関する知識や経験がほとんどない人材を採用するのは少し不安な部分もあります。

しかし、高齢者コミュニケーターに関する資格を取得しておけば、高齢者との適切な接し方ができる高度なコミュニケーターであることを証明でき、事業所側も安心して採用することができます。

高齢者コミュニケーター自体は需要が高いというわけではありませんが、資格を取得しておくことで就職や転職をある程度有利に進めることができるのは間違いないでしょう。

・高齢者コミュニケーターの求人情報
介護の求人情報をチェックしてみると、募集要項で「高齢者コミュニケーター」を歓迎している企業も多々あるので、高齢者コミュニケーターに関する資格を活かして就職・転職を成功させたいという方は、求人サイトを詳しく確認してみることをおすすめします。

高齢者コミュニケーターを募集している企業のなかには、未経験者歓迎で求人を出しているケースも多々みられます。未経験であっても、高齢者コミュニケーターに関する資格を保持し、同時に介護現場で働きたいという強い気持ちさえあれば、採用される可能性は十分にあります。

高齢者とのコミュニケーションは介護福祉サービスに欠かせないもの!

高齢者介護というのは、単に身体的なサポートだけが仕事ではありません。高齢者との心のやり取り、メンタルのケアも重要な仕事です。高齢者コミュニケーターになれば、高齢者と適切な人間関係を築き、心身の両方における高度なサービスを提供できるようになります。

高齢者に対する正しい接し方、言葉の使い方、コミュニケーション能力、サービス提供能力を身につけるためにも、自身に合った資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

出典元:
リジョブ介護 高齢者コミュニケーター求人一覧

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