【今更聞けない!? 介護のお仕事の基本 vol.2】 訪問介護の掃除の疑問に答えます!
介護のお仕事の基本をおさらいするこの企画。2回目は、訪問介護でヘルパーが困ってしまった事例を紹介。生活支援の範囲についての疑問にお答えします!
目次
利用者から衣類など、不要なものを捨てるのを手伝って欲しいと言われました。一緒におこなってもいいのでしょうか?
<回答>
ヘルパーは、ケアマネージャが立てたケアプランに沿った生活支援を行うため、もし予定に入っていない場合は、事業所に持ち帰って確認してみましょう。
<ポイント>
通常、ケアマネージャーが立てるケアプランに基づいて、事業所の責任者が利用者に合わせた個別の訪問介護計画を立てます。そのため、ヘルパーはケアプランにないことを行うことはできません。もし、利用者からケアプランにはないことをお願いされたときは、「事業所から言われていないので、一度確認してみますね」と事業所に持ち帰らせてもらいましょう。
ただ、利用者の中には、物が捨てられなくて溜まっていく人もいます。その荷物があるがために、つまずいて転んだりする可能性もあるため、片付けが必要な場合も。そんな時は、事業所のサービス提供責任者に確認し、ケアマネージャーにも断りを入れて、ケアプランを変更してもらうこともできます。
知っておきたい! 訪問介護のポイント
1.ヘルパーはケアマネージャーのケアプランに沿った生活支援を行う。
2.生活支援には、掃除、洗濯、ベッドメイク、衣服の整理・被服の補修、調理、配下膳、買い物、薬の受け取り、ゴミ出しなどがある。
文:長井まき
参考:
「事例で学ぶ 介護サービスNG集」日本医療企画
「介護現場で使える 急変時対応便利帖」翔泳社
教えてくれたのは…
内田千惠子さん
公益社団法人 東京都介護福祉士会 常務理事
株式会社あいゆうサポート 代表取締役