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介護・看護・リハビリ 2020-09-29

【介護レクリエーションvol.10】大人数で楽しむ「スポーツレクリエーション」

現場で役立つレクリエーションのアイディアをご紹介する「介護レクリエーション」の企画。

今回は、筋力の低下とともに運動への意欲が衰えていきがちなシニア世代に向けた、大人数で楽しめる「スポーツレクリエーション」をご紹介します。

大玉送り

【対象者】上半身の可動域制限が少ない方
【レクの目的】肩・腕の運動、参加者同士の交流
【人数】1チーム5人×2〜4チーム
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】ゴムボール(1チームにつき1個)、椅子
【制限時間】1セット5分程度
【レクリエーションの内容】ボールを頭の上から後ろの人に送っていくゲームです。肩や腕の可動域を維持するのに効果的な運動となるほか、チームワークが重要となるので参加者同士の交流も深まります。

レクを始める前の準備

・1チームあたり5人になるように参加者を分け、チームごとに1列に椅子を配置して座ってもらいます。
・先頭の人はそれぞれボールを持ちます。

遊び方

1.スタッフの合図が聞こえたら、先頭の人は、頭の上からボールを2番目の人に渡します。
2.同様に、2〜4番目の人も後ろにボールを送っていきます。
3.最後の人(5番目)までボールが届いたら、今度は前に戻していきます。先に先頭までボールを戻したチームの勝ちとなります。

進め方のコツ

・ボールが渡しづらい場合は、スタッフが間に入って次の人に渡してあげましょう。
・慣れてきたら小さいボールを使ってもOKです。難易度がUPします。

注意点

・腕をあげるのが困難な参加者はバランスを崩しやすいので、スタッフはつねに近くで見守っておくようにしましょう。
・無理に腕を高くあげようとすると、肩を痛める危険性があります。腕があがりづらい参加者がいる場合は、スタッフが側で手を添えてボールを渡すようにしましょう。

ピンポン玉送り

【対象者】お玉を継続して持てる方
【レクの目的】腕の運動、参加者同士の交流、集中力の向上
【人数】1チーム3〜5人×2〜4チーム
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】お玉(人数分)、ピンポン玉(1チームにつき1個)
【制限時間】1セット5分程度
【レクリエーションの内容】お玉に乗せたピンポン玉をチーム内でつないでいくゲームです。腕の運動や、参加者同士のコミュニケーションを深めるきっかけづくりにもぴったりです。

レクを始める前の準備

・それぞれのチームが同じ人数になるように参加者を分け、チームごとに横一列に椅子を配置して座ってもらいます。
・参加者全員がお玉を持ち、先頭の人はピンポン玉を入れておきます。

遊び方

1.スタッフの合図が聞こえたら、先頭の人はお玉を使って次の人にピンポン玉を送ります。
2.2番目の人も同様に、3番目の人に送ります。先に最後の人までピンポン玉を送ったチームの勝ちとなります。

進め方のコツ

・お玉に慣れたら、レンゲなどに代えて難易度を上げてもOKです。
・スタッフは積極的に応援の声掛けを行い、参加者のやる気を促しましょう。

注意点

ピンポン玉を落とした際に拾おうとして転倒する可能性があります。必ずスタッフがサポートを行なってください。

最後まで逆転のチャンスを狙えるゲームなので、全員で盛り上がれそうですね! スタッフは参加者の状態などを把握した上で、是非実践してみてください。

イラスト:SMILES FACTORY
文:小沼奈央(レ・キャトル)

教えてくれたのは…

大野 孝徳さん

合同会社A-assist代表、介護福祉士、介護予防指導士、レクリエーション・インストラクター。学生時代は子ども会集団指導者講師として岐阜県内でレクリエーション指導に従事。そこでの経験が評価され、介護業界に入職。介護職・相談員・管理職、在宅・施設両面での介護業務と、介護現場において幅広く活躍。2016年に独立し、A-assistを設立。訪問型介護予防体操教室やレクリエーションサポート活動を展開。現在も現場に入り介護福祉士として従事する傍ら、「え~(良い)アシスト」を提供するべく全国を対象に事業を展開している。

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