【子育て応援メソッド】子どもの行事フル参加、やりがいUPで給与倍増! メリットだらけの転職 Umineko美容室センター南店 釜屋洋子さん♯2
Umineko美容室 センター南店 釜屋洋子さんにインタビュー。
前編では、ご主人のお仕事の都合で、ほぼワンオペで育児と仕事を両立されてきたお話を伺いました。釜屋さんは、ふたりのお子さんの急な体調変化にも対応できるように、お子さんが幼稚園まではスタイリストではなくアルバイトとして働き、小学生になった時点でUmineko美容室に正社員として入社されました。
後編では、Umineko美容室に転職されて得たメリットについてお伺いします。アルバイトだった前職と比べると給与は倍増、有給やフレックスが使えるのでお子さんたちの行事にも職場に気兼ねなく参加でき、マンツーマン接客でやりがいも増したそうです。いいこと尽くしの釜屋さんの転職ストーリーです。
お話を伺ったのは…
Umineko美容室 センター南店
釜屋洋子(かまや なみこ)さん
インスタグラムの採用広告をきっかけに、昨年12月にUmineko美容室に正社員として入社。長期出張が続くご主人のお仕事の関係で、2人のお子さんをほぼワンオペで育児中。8才と10才の女の子が夢中になっているチアリーディングをお子さんたちと一緒に楽しんでいます。
正社員で16時に上がれるってすごくないですか?
――現在の勤務体系を教えてください。
基本的には営業時間の9~18時の8時間勤務です。希望した日・月曜の2連休でしっかりお休みもいただいています。もし、他の曜日で休みたい日があれば、お休みを移動することもできます。
Umineko美容室では、子供の急な発熱での欠勤にも対応できる体制が整っています。お客様への連絡は責任もってさせていただくのですが、その際、別のスタッフでもよいとおっしゃる方にはご変更していただきます。この場合は、実際に施術をしたスタッフの売り上げになるので、欠勤するスタッフも替わりを務めるスタッフも、お互い気持ちよく助け合えるシステムになっていると思います。後日、わたしの施術を希望されるお客様には、また別の日に予約を入れていただくことになります。
その他、有給もいただけるので、運動会など子どもたちの行事にもしっかり参加できています。子どもたちが夢中になっているチアリーディングは、大会にも出場するチームなので、大会の日は前もって有給をいただき、ママとしての時間も楽しむことができ、本当に感謝しています。
――ママにとって、とても働きやすい環境ですね。
予約状況によっては、朝少し遅めに出社したり、夕方16時に退社させていただくこともできるんです。正社員で16時に上がれるってすごくないですか(笑)?わたしは、フレックスがある美容室に勤務するのは初めてですし、独身のときに正社員で働いていたときも有給はなかったのでとてもうれしい環境です。
コロナ禍での週3アルバイトのときと比べると、いまは週5で働けるので給与も倍増しました。学童や育児サービスを利用することで、子どもたちの生活もうまくまわっているので、仕事もプライベートもとても充実しています。センター南店は、ママスタッフはわたしだけですが、センター北店はママさんが多く、17時までの時短で働いている方も多いですよ。
一日3~4名のマンツーマン接客で心と体にゆとりが
――Umineko美容室は、マンツーマンでの接客ということですが?
わたしには、マンツーマン接客が合っていると思います。以前働いていたサロンでは、多いときだと一日8名のお客様の予約が重ねて入ることがありました。それでうまく回せる美容師の方もたくさんいますが、わたしは「あっちに待っていらっしゃるお客様がいる~」と慌ててしまって…。
カット以外をアシスタントの方にお願いしていた頃より、ひとりのお客様に集中できるので、お客様とのコミュニケーションもとりやすく、髪についての話も深くできるようになりました。体だけでなく心のゆとりも持つことができて、仕事へのやりがいは以前より増していると感じます。
お客様から、「アシスタントさんが入れ替わり立ち代わりで、シャンプーの好みもその都度伝えなくていいからマンツーマンのほうがいいわね」という声もお聞きします。
――一日に担当するお客様は3~4名とお伺いしました。
一日3~4名の担当だと、ひとりひとりのお客さまとじっくり向き合えて、体にも負担がないですね。マンツーマンの接客をスムーズに行うために、次回ご予約をいただいています。次回予約は、指名という形になりますが、その場合も給与に反映されることはなく、トータル売り上げから給与が決まります。そのほうがプレッシャーを感じずにすむので、逆にありがたいですね。個人集客もなく、オーナーからは「集客はお店がSNSなどで行うので、スタッフはそのお客様を大事にしてください」と言われています。
――今後、どんなことに力を入れたいですか?
本格的に復帰してまだ間もないですが、スタイリストとしてまだまだ成長できる環境に恵まれています。シャンプーの強さひとつにしてもこだわりがある方、細かい悩みを相談していただく方もいらっしゃるので、それぞれのお客さまのご要望に応えられるように努力し、長くリピートしていただければいいなと思います。いま40才ですが、まずは5年後の45才になったときに、お付き合いが続いているお客様がなるべく多くいらっしゃると、自分の心が豊かになれるような気がするんです。
美容師の仕事は、一生続けたいですね。そのときの体力に合わせて、ゆったり長く続けていければいいなと思います。
――ママとして望むことはなんですか?
受験の予定などはありませんが、子どもたちがやりたいことを全力で応援できるような親でありたいと思います。
長女が小2のときに「わたしなんかどうせ…」と卑屈になっていた時期があって…。「これはなにか始めさせないと」と思い、お祭りで見たチアリーディングをすすめました。最初は「わたしにはできない」と言っていたのですが、いまでは「チアをやりたいから、そのために勉強もがんばる」と言うまでになりました。だから、やめさせられないんです! そのために、親ができることは、環境面でも、収入面でも全力で子どもを応援することだと思っています。
最近では、子どもたちが「ママがんばってね」、「がんばってるね」と声をかけてくれます。これからどんどん手が放れていくと思いますが、がんばっているママの姿を見せられたらいいなと思います。
釜屋さんが転職して得たメリットは
コロナ禍でシフトが減ってしまいがちなアルバイト勤務から、正社員のスタイリストに転職した釜屋さん。Umineko美容室のスタイリストになって得たメリットは以下の3つです。
1.コロナ禍での転職でもお給料倍増
2.フレックスや有給で子どもの行事にも参加できる
3.マンツーマン施術でやりがいもアップ
穏やかな口調で相手に緊張感を与えない釜屋さん。新たなサロンに転職することで、一日担当3~4名、フレックス、有給あり、給与アップとたくさんのメリットを得ることができました。個人の売り上げがすべてという美容室も多い中、無理なく働ける環境が整ったUmineko美容室は、ほぼワンオペで2人のお子さんを育てる釜屋さんにとって願ってもない環境だったと思います。サロン側は、釜屋さんを「気配りができる素敵な方」と評します。こんどはオーナーさんに、釜屋さんを採用した理由と、無理のない新しい働き方について聞いてみたくなりました。
取材・文/永瀬紀子