眉サロンとは?どんな施術を行うサロンなの?|アイブロウリストの仕事内容を紹介
眉毛を美しく整えてくれる眉サロン。眉サロンの存在を知っていても、具体的にどんな施術を行うのかわからない、アイブロウリストがどんな仕事をしているのか知らない、という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、眉サロンでどんな施術を行っているのかということや、アイブロウリストの仕事内容について紹介していきます。アイブロウリストを目指している方、眉サロンへの就職や転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
眉サロンとは?
まずは、眉サロンとはどういうものなのかについて見ていきましょう。眉サロンはその名の通り、眉毛に施術をする美容サロンの一種です。
カットやシェービング、ワックス脱毛、毛抜きなどでムダ毛を抜き、濃さや毛の流れ、形を整えて美しく仕上げます。また、サロンによっては、お悩みに合わせて眉マスカラを使用したカラーリングも行っているため、髪色に合った眉毛の色を知ることが可能です。
眉毛は顔の中でも重要なパーツで、眉毛の形や毛の流れを整えるだけで、顔立ちの印象がかなり変わります。形や濃さを整えるとメイクもしやすくなるため、メイクの時短ができるといったメリットがあります。
また、眉毛が濃いあるいは薄い、つながっているといった眉毛に関するコンプレックスの解消をすることもできます。
アートメイクとはどう違うの?
眉毛の施術のひとつに、アートメイク(眉毛アート)があります。アートメイクは、専用のニードル(針)で肌に直接色素を注入する方法で、眉毛だけでなく唇やアイラインなど、さまざまな顔の部位に行うことができ、眉毛に行うものが眉毛アートです。
アートメイクは医療行為にあたるため、医師免許の所持者、または医師の指導のもとで看護師免許の所持者しか施術することができません。そのため、眉サロンのような美容サロンでは行えず、クリニックなどの医療機関で行う必要があります。
眉サロンではどんな施術を行うの?
眉サロンでは、どんな施術が行われているのでしょうか?眉サロンでの一般的な施術の流れについて見ていきましょう。
1.カウンセリング
まず、お客様が訪れたら、カウンセリングを行います。お客様の今の眉毛の状態を確認し、お客様がどんな眉毛にしたいのかと、どんな悩みやコンプレックスがあるかなどを聞き取ります。
眉毛の形や毛の生え方だけでなく、骨格や目の形、表情などから、どんな眉毛が似合うかといったデザインを選びます。眉型のテンプレートやカタログなどから近い眉のデザインを選び、ひとり一人に合わせて太さや角度、濃さなどを提案します。
2.眉毛周辺のクレンジングとマーキング
お客様のなかには、眉サロンを訪れる際にメイクをしてくる人もいるため、眉毛周辺のクレンジングを行います。なお、まぶたなどのアイメイクはそのままでも施術することができます。
眉のメイクを落としたあと、アイブロウペンシルやコンシーラーで眉毛を仕上がりの形に塗りつぶしていきます。
3.ワックスや毛抜きで不要な毛を除去する
いよいよ施術の開始です。マーキングにあわせてワックスで脱毛して、脱毛しきれなかった細かい毛は毛抜きで取り除き、眉毛の形を整えます。眉毛のワックス脱毛は毛根から眉毛を抜き取るので、剃りあとや毛穴が目立ちにくいのが特徴です。
4.肌のクールダウンやオイルで保護をする
余分な眉毛を取り除いたあとの、肌のケアも施術に含まれます。
ワックス脱毛や毛抜きで毛を抜くと、多少なりとも肌にダメージを与えてしまうため、人によっては肌が火照ったり赤みがでてしまうことがあります。そのため、冷たいタオルやジェルなどで肌をクールダウンしたり、オイルなどで保湿を行います。
5.眉毛ケアやメイクのレクチャーをすることも
眉サロンによっては、自宅での眉毛のセルフケアの方法や、メイクの仕方のレクチャーをすることもあります。また、施術前にメイクを落とした眉毛周辺に再度メイクを施し、施術後のお客様が安心して出かけることができるようにするのも重要な仕事です。
施術以外にどんな仕事があるの?
眉サロンに所属するアイブロウリストは、接客・施術以外にもやらなければいけない仕事がたくさんあります。施術以外にどんな仕事をしているのか見ていきましょう。
サロンの清掃
不潔なサロンでは、お客様が安心して施術を受けることができませんよね。そのため、サロンの衛生を保つために、サロンの清掃は自分たちの手で行います。
器具の衛生管理
眉サロンでは、目元周辺に直接触れて施術するため、器具の衛生管理が非常に重要です。器具の手入れが十分にされていないと、お客様の肌が荒れてしまうなどの肌トラブルのリスクが高くなってしまいます。
使用する器具や設備はただ洗浄するだけでなく、消毒や殺菌など、道具の状態に合わせて丁寧に処理しましょう。
売上や在庫の管理
接客や施術、サロンや器具の衛生管理といった、お客様に関わる仕事以外に、裏方の業務もたくさんあります。特に店長や店舗責任者といった立場になると、売上管理などの経理や備品の発注といった雑務、スタッフのシフト調整なども担当しなければなりません。
眉毛の知識や技術以外にも、経営や会計、事務、人事といった、幅広い知識が求められます。
アイブロウリストになるのに必要な資格は?
眉サロンで行われている仕事については、おわかりいただけたのではないでしょうか。ここからは、アイブロウリストとして働くためにどんな資格が必要なのかについて見ていきましょう。
国家資格|美容師免許が必須
「アイブロウリスト」という国家資格はありません。しかし、眉毛のカットやシェービングは美容師免許がなければ施術してはいけない、とされています。
なお、ワックス脱毛のみの場合は美容師免許がなくても施術することができますが、眉サロンの求人は必要資格として美容師免許を挙げているサロンが多いです。そのため、アイブロウリストとして就職するには、美容師資格が必須といえるでしょう。
民間資格|アイブロウィスト1〜3級
アイブロウに関する民間資格はいくつか存在します。そのなかから、一般社団法人日本アイブロウ協会が認定する民間資格、アイブロウィストについて紹介します。
アイブロウィストとは、アイブロウの知識と技術を有することを認定する資格です。1級から3級まで存在し、3級が初歩の資格で、2級、1級となるにつれ上位の資格です。
3級はアイブロウの基礎知識と技術を有していること、2級はアイブロウの基礎知識と技術に加え、デザイン力・提案力がありお客様に対し責任を持って対応できること、1級は2級を有していることに加え、キャリア3年以上、フルメイク力があることを求められます。
さらに、資格の発行には美容師免許が必要です。アイブロウリストそのものには国家資格は存在しないとはいえ、アイブロウリストとして働くためには、美容師資格が必須と考えてよいでしょう。
眉サロンは眉毛を整えて美しく仕上げるサロン!
眉サロンはカットやシェービング、ワックス脱毛などで眉毛を整え、お客様が美しくなるお手伝いをするサロンです。
在籍するアイブロウリストは、ただ眉毛を整えるだけでなく、お客様にはどんな眉が似合うかといったカウンセリングや、セルフケア、メイクのレクチャーなども行うため、眉毛に関わるさまざまな知識を求められます。
ただし、眉毛の施術方法によっては、美容師免許を求められることがあり、資格を持たずに施術してしまうと法令違反となってしまいます。
眉ケアやメイクに興味があるなら、美容師免許や民間のアイブロウ関連の資格を取得し、アイブロウリストを目指してみてはいかがでしょうか。
引用元
厚生労働省|まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について
厚生労働省|美容師法概要