アイシャンプーとは? どんなメリットがあるの? サロンに導入する時のポイント
アイシャンプーというものをご存知でしょうか?最近、「アイシャンプー」というメニューがあるまつエクサロンも増えてきているので、言葉は知っている、という人もいるかもしれません。
そこで今回は、アイシャンプーの基本やメリットを紹介します。
サロンにアイシャンプーを導入する際のポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
アイシャンプーとは?
まずはじめに、アイシャンプーとはどんなものなのかについて、特徴を紹介します。
アイシャンプーとはその名前のとおり、目元のシャンプーです。目元のシャンプーというと眼球洗浄を想像するかもしれませんが別物で、とくに「まつ毛を洗うこと」または、「まつ毛を洗うための専用のシャンプー」のことを指します。
一般的には普通の洗顔料よりも濃密な泡で、かつ目に低刺激で、まつ毛にぴったりと密着して洗うことができるもののことをそう呼びます。
アイシャンプーを使う6つのメリットとは?
「まつ毛は普段の洗顔でもきちんと洗っている」と考える人も多いかもしれませんが、洗顔とは別にアイシャンプーをすることで、さまざまなメリットを得ることができます。そこで、アイシャンプーをすることで得られるメリットの代表例をいくつか紹介します。
1. まつ毛の生え際までしっかり洗える
アイシャンプーをするいちばん大きな目的かつメリットには、目元を清潔に保つ、ということがあります。
アイシャンプーは目元やまつ毛専用に作られているシャンプーのため、普通の洗顔料と比較すると目に低刺激に作られていることが多く、まつ毛の生え際までしっかりと洗うことができます。
さらに、濃密な泡がまつ毛に密着するので、強くこする必要がなく、摩擦を与えずにまつ毛の汚れを落としてくれます。
アイシャンプーで目元やまつ毛を清潔に保つことは、まつ毛にとっていい環境を作ることができます。
2. まつ毛が抜けにくくなる
アイシャンプーを使用することは、単にまつ毛の汚れを落とすだけでなく、まつ毛の毛穴の汚れまで落とすことができます。毛穴の汚れはまつ毛の成長を妨げる原因のひとつとされているため、まつ毛の毛穴を清潔にすることで、まつ毛が抜けにくくなる、というメリットがあります。
3. 健康的なまつ毛を育てられる
まつ毛の環境は、今生えているまつ毛だけでなく、これから成長するまつ毛にも大きく影響します。まつ毛の毛穴の汚れを落とすことでまつ毛が抜けにくくなる、ということは、成長途中のまつ毛が抜けてしまうことも防いでくれるため、健康的なまつ毛が生えやすくなり、成長も維持できるようになります。
また、まつ毛やまつ毛の毛穴に付いた皮脂や化粧品の残り、ホコリや花粉のようなゴミといった汚れをきれいに落とすことで、まつ毛美容液が浸透しやすくなる効果も期待できるため、まつ育の助けにもなるでしょう。
4. まつエクの持ちが良くなる
まつエクを接着するのはまつ毛の根元で、汚れが溜まりやすい部分です。汚れの上にグルー(まつエクの接着剤)を使うと、それだけまつエクの接着が弱くなり、外れやすくなってしまいます。
そこで、まつエクの施術前にアイシャンプーをおこなうことで、皮脂や汚れがきれいに洗い落とされ、きれいなまつ毛になることでグルーが密着しやすくなり、まつエクの持ちがよくなります。
5. ドライアイの予防に役立つ
アイシャンプーで汚れをすっきり落とすことで、ドライアイなどの眼病予防効果も期待できます。
まつ毛の生え際には、マイボーム腺という油分を分泌する器官があります。マイボーム腺が皮脂や汚れで塞がってしまうと油分の分泌が妨げられ、ドライアイなど眼病の原因になってしまうことも。
アイシャンプーで汚れを定期的に落とすことによってマイボーム腺が塞がることを防ぎ、結果的にドライアイの予防にも役立ちます。
6. まつ毛ダニによるトラブルの予防に役立つ
目のトラブルの原因のひとつに、まつ毛ダニというものがあります。
まつ毛ダニとは、目元やまつ毛周辺にすみつくダニで、通常は悪さをすることはとくにありません。しかし、目元やまつ毛にたまり酸化した皮脂などの汚れをエサに増殖することによって、病原性が発生すると考えられています。
まつ毛ダニが増殖すると、目のかゆみや充血・異物感・ドライアイ・ものもらいなど、さまざまなトラブルのリスクが高くなります。まつ毛ダニの増殖の原因であるまつ毛の汚れをアイシャンプーできれいに落とすことによって、まつ毛ダニのトラブルの予防に役立ちます。
まつ毛ダニについて、別記事で詳しく紹介していますのであわせてご覧ください。
アイシャンプーをサロンに導入するには?
さまざまなメリットがあるアイシャンプー。そんなアイシャンプーを導入したい、と考えるまつエクサロンもあるのではないでしょうか。
ここからは、アイシャンプーをサロンに導入する際のポイントについて見ていきましょう。
アイシャンプーをサロンに導入するメリットとは?
アイシャンプーの導入は、お客様だけでなく、サロンにもいくつかのメリットをもたらします。アイシャンプーをサロンに導入するメリットについて、見ていきましょう。
1. 施術前にまぶたとまつ毛を清潔に
アイシャンプーは、まつエクの施術前にまぶたとまつ毛を清潔な状態にすることができます。まつエクをこれから付ける、地まつ毛だけの状態のお客様だけでなく、すでにまつエクを付けているお客様も可能です。
2. グルーのなじみが良くなる
まつ毛をきれいにすることでまつエクの持ちがよくなる、と前述しました。清潔になったまつ毛にはグルーが馴染みやすくより密着するため、まつエクの持ちがよくなります。
アイシャンプーメニューがあるサロンが増えてきているのは、まつエクへの効果が期待されるためです。
アイシャンプーを導入するために必要な道具とは?
新しいメニューを導入するにあたって、どんな道具を用意しなければならないのか、ということは気になる要素のひとつです。そこで、アイシャンプーに必要な道具を見てみましょう。
・アイシャンプー
・マイクロファイバーなどでできたアイシャンプー用のブラシ
・綿棒
・マイクロスティック
・コットン
・精製水
アイシャンプーの導入には、大きな設備や機械は必要ありません。また、必要な道具のうち、綿棒やマイクロスティック・コットン・精製水といった道具は、アイシャンプー以外の施術にも使うものです。
そのため、アイシャンプーを導入する際、新たに用意しなければならない道具は、実質「アイシャンプー」と「アイシャンプー用のブラシ」の2点だけと言え、気軽に導入できるのではないでしょうか。
アイシャンプーの施術にはどれくらい掛かる?
アイシャンプーの施術時間は、サロンによって違いますが、おおよそ5分から15分ほどが目安になります。これからまつエクをするお客様には施術前に、まつエクをオフする方はオフしたあとにおこないます。
アイシャンプーの施術時間は短く、まつエクの施術に訪れたお客様にも「ついでにどうですか」とすすめられるような手軽さが魅力です。
施術料の相場はどれくらい?
アイシャンプーの施術料金は、こちらもサロンによって異なりますが、500~1,000円くらいが相場です。施術時間と同じく、お客様にもすすめやすい手頃な価格にしているサロンが多いようです。
お客様にうまくおすすめするには?
たくさんのメリットがあるアイシャンプーですが、導入してもお客様に認知してもらえなければ提供することができません。店内にPOPを置いたり特別なチラシやポスターを貼ったりして、目立たせて紹介すると認知してもらえるでしょう。
施術時間が短い、料金が手頃であるなどといった、手軽さもアピールしてみましょう。さらに、アイシャンプーで期待できる効果などメリットを伝えるのも効果的です。
アイシャンプーのメリットを伝えて良さを体験していただこう!
アイシャンプーとは、目元に特化したシャンプー、またはそのシャンプーを用いた施術のことを指します。アイシャンプーはまつ毛の清潔を保つことができ、さらにまつ毛が抜けにくくなったり、健康的なまつ毛の成長が期待できたり、眼病予防にも役立つなど、たくさんのメリットがあります。
サロンでアイシャンプーメニューを導入するのに、新たに大きな設備や機械を導入する必要はありません。施術時間が短時間で価格も比較的安く、まつエクが長持ちするようになるなど、サロンにも大きなメリットが得られます。お客様に魅力やコスパを上手に伝え、施術にプラスしてもらえるようにしましょう。
監修者
代表/伊東 真紀さん
EyelashSalon Angela代表
まつげエクステの先駆者として地元長野と東京の2店舗のサロンオーナーとして19年のキャリアを誇る。
14年前にメイクに近い技法である【アイラインエクステ®︎】開発
悩みの解消、印象コントロール、修正術など今までの概念を超えパーソナルデザインを可能に。まつげエクステ商材メーカー松風(日本アイラッシュ総研)と共に、最新技術のアイラインエクステの普及に努める。
技術講師として国内、海外研修を担当まつ毛、眉毛共に今まで曖昧だったデザインを理論に落とし込むことでデザインを可視化した。
独自のデザイン学、分析術、修正術、印象コントロール術、顔分析×行動心理学を元にしたパーソナルカウンセリング術が好評となり国内、海外含めこれまでの受講者が2000名を超えるほど高評価を受けている。
Instagram:@angela_maki
サロンWEBサイト:https://www.angela-eyelashsalon.com
アイラインエクステオンラインスクール:https://eyelineextention.webmana.jp/profile