美容師を辞めたくなった人、必見!挫折してしまう例と対処の方法
華やかに見える美容師の仕事に憧れて国家試験を受験し、晴れて美容師資格を取得することができたものの、実際の仕事のたいへんさに悩み、辞めたいと考えてしまう人は少なくありません。将来、自分の店を持ちたい、カリスマと呼ばれるような活躍する美容師になりたいと夢見ても、そこに行きつくまでにはたくさんの苦労を乗り越え豊富な経験を積むことが必要とされます。そこで夢を叶えて活躍する多くの美容師たちが乗り越えてきた挫折の具体的な例とその対処法についてご紹介します。
美容師として一番の苦難の期間!アシスタント時代の挫折と乗り越え方
国家資格を取得し、美容師として働き始めると、一般的にまずはアシスタントして仕事をすることになります。アシスタントは美容師免許を取得したばかりで、まだカットやパーマといった施術を行う技術を十分に持っていません。このためスタイリストのヘルプを行いながら技術を学んでいきます。アシスタントを行っている期間は美容師の下積み時代ともいわれ、具体的な仕事はお店の開店準備や片付け、掃除などの雑用、スタイリストの指示の下で行う施術に必要な道具や薬剤の準備、シャンプーなどです。
開店準備や片付けを行うアシスタントは誰よりも早く出勤し、閉店した後にも仕事をすることが求められます。さらに開店前や閉店後の営業外の時間を利用して自らの技術向上のために練習をしなければいけません。このため毎日続く朝早くから深夜までの仕事と練習の繰り返しに疲れ、美容師を辞めてしまいたいと考える人もいることでしょう。忙しい毎日への疲れが原因で挫折してしまいそうになっている場合には気持ちを切り替えることが必要となります。アシスタント時代は美容師であれば誰でも通る道です。美容師としての基盤を作るための大切な期間となり、この時期にしっかりと技術を習得することで、その後のスタイリストになったときに役立つものを多く得ることができるようになります。今は1日1日が長くつらいと感じても長い美容師人生の中では、ほんの一時期であるということを理解し、前向きに日々を過ごすようにするとよいでしょう。
また、実際に仕事を頑張りたいと思っても体に不調が出ることで挫折してしまいそうになる人も少なくありません。美容師が多く悩む体の悩みには腰痛や手荒れといったものがあります。シャンプー担当となることが多いアシスタントはお客様の髪を洗うために前かがみの姿勢となる機会が多く腰痛を患いやすくなってしまうのです。腰痛に悩み仕事が辛いと感じたらコルセットの着用で対処してみましょう。コルセットは洋服の下に着用することができるため、仕事中でも利用しやすい腰痛対策グッズです。コルセットを巻くと骨盤が締められて固定されるので腰痛が軽減されやすくなります。また、腰周りを筋肉の代わりに支えてくれるため筋肉の負担も和らげてくれる効果もあるのです。手荒れもまた美容師の職業病です。特にシャンプーなどの作業で手に負担をかけるアシスタントに多く発症します。1日に何人ものお客様のシャンプーをすることで手の脂分が取れ、シャンプー剤などに刺激を受けて皮膚が荒れてしまうのです。皮膚が弱い場合にはカサカサするだけではなく、水膨れとなってしまったり、赤く腫れてしまったりといった症状が出てしまうこともあります。手荒れは一度悪化すると治りにくい症状であるため、ひどくなる前に病院で診てもらうことも大切です。そして、仕事がない日にはハンドクリームなどをこまめに塗ることも手荒れ対策となります。仕事中は手が濡れたらしっかりと水分を拭き取るように意識して過ごすことが重要です。十分に水分を拭き取っていると思っていても忙しい仕事の合間に拭き取った指の間や関節のシワの隙間には水気が残ってしまっていることは多いため、注意しましょう。手に水分を残してしまうとアカギレの原因となってしまいます。手荒れはシャンプーだけではなく、シャンプー後のドライが原因となることもあります。脂分のないカサカサの手でドライをすると手の水分がさらに蒸発してしまい、症状が悪化してしまうのです。忙しいとは思いますが、ちょっとした隙を見計らってドライに入る前にハンドクリームなどを塗っておくと悪化を防ぐことが可能となります。
仕事の大変さは我慢できても、現実的に生活するにあたって給料が安すぎるということを理由に美容師を続けることができない人もいることでしょう。給与はお店によって異なりますが、初任給が手取りで10万円ほどというお店もあります。お金には代えられない経験を積むことができるお店もありますが、生活が厳しいほどの収入であれば生活に不自由しない給与を受けることができるお店へと転職することも検討しましょう。
晴れてスタイリストに!それでもあるスタイリスト時代の挫折とは
下積み時代といわれるアシスタントの期間を乗り越えて晴れてスタイリストとなっても、やはり悩みはあるものです。スタイリストになって最初に訪れる挫折は、お客様の髪の毛を実際に施術することへのプレッシャーが原因となることが多くあります。まだ経験が浅い段階で、間違って切りすぎてしまうといった失敗が絶対に許されないという状況からくる責任の重さに耐えられなくなるといった美容師もいるのです。このような悩みを解決する方法は練習あるのみです。練習を重ねて経験を増やし作業に慣れてしまえば、辞めてしまいたくなるほどのプレッシャーは感じなくなってきます。ウィッグなどを使い、とにかく何度も練習を行いましょう。よりリアルな経験を重ねるために人毛を使った練習を行うことも対策となります。モデルの髪の毛を借りて人の髪の毛に扱い慣れしておくようにするとよいでしょう。
そして仕事で慣れてくると生じる悩みが人間関係です。同僚や先輩、店長などと意見や考えが合わないことで仕事がし辛いと感じてしまったり、トラブルを生じてしまったりする美容師もいます。このような場合には自分が苦手だと感じている人以外の人に相談してみるのも手です。両人を知っている第三者であれば冷静にトラブルの原因を探り、解決と導いてくれる可能性もあります。
大切なのは目標をしっかりと持つこと!
挫折を乗り越えるためには、しっかりと目標を持つことが大切です。ただ1日1日を我慢するだけで過ごす日々では、誰でもいずれ挫折してしまうことでしょう。人間は前方に楽しいことや嬉しいことがあってこそエネルギーがわいてくるものです。将来に向けた具体的な目標を持ち、その目標が実現されたときに感じる嬉しい気持ちを想いながら日々を過ごすことで辛い毎日でも頑張ることができるようになります。現在、活躍する美容師たちも挫折や苦労を経験して今の状態があります。自分が理想とする美容師に少しでも早く近づけることができるように、目標を掲げてそれに向かって頑張って進んでいきましょう。
我慢だけが方法ではない!働く環境を変えることが手段となることも
誰もが苦労するアシスタント時代ですが、場合によっては職場変えるというのも1つの対策です。もし自分の目標にはつながりにくい、先が見えない雑用の日々が長く続いている状態であると感じるなら、転職をすることも検討してみましょう。ただし、その際には勤務する時間の長短といった悩みに直結したポイントだけで転職先を決めることはせず、お店が得意とする分野や力を入れている技術などが自分の目標するものに共通すると感じられるお店や教育体制が整っているお店を選ぶことも大切となります。
また、手荒れに悩み、ハンドクリームなどの毎日のケアだけでは改善が見込まれないと感じた場合にも転職が悩みの解決へとつながる可能性があります。単価を安くして薄利多売方式で営業利益を出すお店では1人のお客様に費やす時間が少なく、その分、1日に行うシャンプーやドライといった施術回数は多くなります。単価が高く、1人の施術に長く時間をかけるお店で働くようになれば手荒れの原因となる施術を行う1日における回数を減らすことができ、手荒れの悪化を防ぐことができる場合もあるのです。
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