美容師も派遣で働ける時代! 派遣美容師のメリット・デメリット、便利なアプリを紹介|自分スタイルを大切に
美容師のお仕事は、男女関係なく常に人気の高い職業と言えます。専門的な技術や知識を身に付け、国家試験に合格しないとはじめることのできない美容師は、ハードルが高いというイメージを持たれがちです。
実際に、仕事内容などを聞いて見ると大変なところも多く、長い期間働くのは大変なお仕事だと思います。
女性の場合、出産や育児などのイベントがあると、就職したサロンで今まで通りの時間で働くということが難しくなってしまうことが多々あります。
そんな中、最近では美容師の様々なニーズに応じて、業務委託や面貸しといったフリーランスなど、働き方が多様化し、休日や出勤時間を自由にコントロールできるようになってきています。
今回は、美容師の新しい働き方のひとつとして普及しはじめている派遣美容師という働き方について、詳しく紹介していきます。
美容師も派遣で働ける? 派遣美容師とは
派遣美容師は、特定のサロンに就職するのではなく、派遣会社に登録して派遣の要請を貰いその都度違うサロンでお仕事をします。
働きたい時間や曜日、美容師の技術レベルに合ったサロンを派遣会社が紹介してくれて、様々な就労面での調整も行ってくれます。
サービス残業をすることなどはなく、時間はきっちり守られる上、短期での契約ができるなど、自由度の高さも魅力です。
サロンに雇われるより待遇がよく、フリーランスに比べ安定して働けるため、注目されている働き方の一つです。
派遣美容師として働くまでの流れは?
オフィスワークの派遣社員と同様で、まずは派遣会社への登録を行います。
その際、経歴や、曜日・時間・場所など希望の勤務条件も伝えます。登録時にスキルチェックがある場合もあります。
派遣会社がマッチングを行い、働く側とサロン側の条件が一致すると、就業が開始します。
働き始めてからも、給料や休日などの待遇面は自分で交渉するのではなく、派遣会社が調整をしてくれるので、安心して働くことができます。
派遣美容師の時給は雇われ美容師よりも高い?!
派遣美容師は歩合給与が適用されないため、給与という点で見れば、お給料は低くなってしまうのが実情です。
一方、正社員と違って雇用保険が適用されないので、そのぶん時給は高く支払われます。そのため時給換算すれば、正社員よりも時給が高い傾向にあるようです。
くわえて、派遣美容師として働く場合は、正社員で働くよりも時給の地域差による影響も少なくなっています。一般的には都心部のほうが給料もよく、郊外は給料が劣ってしまうこともよくあるようです。
しかし、派遣美容師の場合は時給換算すると、どの地域で働いてもほぼ時給は変わりません。このような理由から、派遣美容師の時給がよいといわれているのです。
美容師が派遣で働くメリット5つ
派遣美容師の働き方には、サロンに直接雇われて働いたり、フリーランスとして働くという働き方にはないメリットがたくさんあります。
①自分の条件にあった職場を選べる
派遣で働く場合、事前に希望の条件を提示するため、その条件に合わないサロンで働くことはありません。
サロンの立地や雰囲気、休日や仕事内容なども、派遣会社に要請があったサロンの中から自由に選ぶことができます。
事前にサロンが派遣会社にしっかりと就労条件を明示しているので、安心して職場選びができます。
②スタッフ研修などの制約が少ない
サロンに直接雇われて働いていると、スタッフ研修や会議、事務作業やその他の雑用など、美容師としての仕事以外のことに多くの時間を取られてしまいます。
しかし、派遣美容師はあらかじめ決められている範囲の仕事だけをこなせばよいので、研修や会議などに参加することは少ないです。
そのため、美容師としての業務に集中することができます。また、就労時間もきっちりと決まっているため、仕事が終わったあとの予定も立てやすいのが魅力です。
③時給が高め
派遣美容師はアルバイトやパートに比べかなり時給が高めに設定されていることが多いです。地域にもよりますが、時給1200円~1900円ほどのところもざらにあります。
サロン側としても、福利厚生や交通費などのコストがかからない、ある程度のスキルを持っているので教育の手間が省ける、繁忙期など、人員がたくさん必要なときだけ来てもらえるなど、派遣美容師を雇うメリットが多いです。
そのため、サロンは多少高い時給を払ってでも派遣美容師を利用するようです。働く側としても、好きなときだけ働けて高時給なので効率的に稼げるのは魅力的ですね。
④人間関係の煩わしさが少ない
職場での人間関係は、意外に悩んでいる人が多いようです。派遣美容師はサロンの人たちとは契約期間中だけの付き合いなので、良くも悪くもあっさりとした付き合いができます。
もし合わない人がいたとしても、契約期間が終われば付き合う必要もないので、美容師としての仕事に集中できます。
⑤フルタイムで働く必要がない
派遣美容師は、フルタイムで働くのはもちろん、時間帯が限定されている求人や、繁忙期などの期間限定の求人、数日間だけ出勤する求人など、様々な求人があります。
そのため、フルタイムでは働かずに、子どもが幼稚園に通っている時間だけ働く女性などもいるので、時間の融通を効かせることができます。自分のライフスタイルに合った働き方ができるのが、派遣美容師の大きな魅力ですね。
また、短期間の仕事をいろいろなサロンで経験することで、たくさんの美容師を身近に見ることができ、自分のスキルアップを図るということもできますよ。
美容師が派遣で働くデメリット3つ
とても働きやすくてメリットも多い派遣ですが、もちろんデメリットもあります。しっかりと事前に確認しておきましょう。
①環境が変わりやすい
派遣美容師は、長期での採用もありますが、繁忙期のみの採用など、期間限定の仕事も多いです。そのため、働く環境が変わりやすく、職場が変わるたびにそれぞれのサロンのやり方や決まり、周りの人間関係なども変わってきます。
同じ職場で気心の知れた人たちと一緒に長く働きたいという方は、働くサロンを選ぶ際に契約期間や職場の雰囲気などをしっかりと確認したほうが良さそうです。
②歩合が適用されない
派遣美容師は、時給などの条件が初めからしっかりと決まっています。サロンによっては、実力に応じて時給がアップしたり、社員登用したりしてくれるところもありますが、基本的には最初に決められた条件で働くことになります。
そのため、そのサロンで人気の美容師になってたくさん売り上げをあげたとしても、歩合が適用されず、決まった時給しかもらえません。自分の技術に自信があり、歩合で働きたいという場合は、フリーランスなどの働き方も検討してみましょう。
③契約期間に終了がある
派遣美容師には、契約期間の終了があります。そのまま継続してくれる場合もあれば、期間終了とともにそのサロンでのお仕事も終了ということもあります。
契約期間が終了したときに、自分の希望する条件に合ったサロンの求人が出ていないこともあるので、継続して安定的に収入がないと困るという人には一つの難点です。
美容師を目指す高校生でもバイトとして美容院で働ける?
美容師を目指している高校生のなかには、アルバイトとして美容院で働きたいと考えている人もいるでしょう。美容院のなかには、高校生をアルバイトとして雇ってくれるところもあるようです。
実際に、高校生のうちから美容院でアルバイトをすることで、美容師の仕事について学べる部分が多くあります。美容師の仕事のよい部分だけでなく、たいへんな部分も先に見ておくことが可能です。また、早い段階から美容師としての技術も見せてもらえるので、勉強にもなるでしょう。
ただし、高校生は無資格なのでお客様の髪には触れられません。アルバイトをする場合、清掃や接客、物品の準備などがメインの業務です。とはいえ、これらの業務をとおして接客スキルを先に磨けたり、物品の扱いを学んだりできます。
このように美容師を目指すための学校に入る前から、美容師についての知識やスキルを少しでも身につけておけるということはメリットになるでしょう。
美容師の求人サイト・派遣会社のおすすめ4選
派遣美容師を目指すためには、まずは美容師の派遣会社を探さなければなりません。ここでは、おすすめの求人サイト2つと派遣会社2社をそれぞれご紹介します。
①求人サイト|リジョブ
利用者数No1であるリジョブ。利用者数も多いため、求人を出すサロンも多く、その数は業界最大です。多くの選択肢から、働きたい場所を選べるという点が最大の特徴となります。自分から、求人を探すだけでなく、登録をしておくことで、企業側からのスカウトを受けることも可能な点も魅力です。
また、勤続支援金にも力を入れており、採用が確定したときには勤続支援金が支給されます。それだけでなく、タイミングによっては面接に進んだとき、あるいは勤続したときに勤続支援金が支給されることも。求人数の多さとフォローの手厚さは、かなり魅力的な要素でしょう。
②求人サイト|美ジョブナビ
業界の中でも好待遇案件をそろえる美ジョブナビ。とくに、お金を重要視していて給与形態のよい求人が多くそろっています。こちらで紹介されている美容室は、全国で5つの人気サロンブランドを展開しているTAYA直営店です。
ほかにも、女性や学生にマッチした案件を多く取りそろえていることも特徴。結婚や出産によって、思いどおりに働きにくい女性が働きやすいような職場の情報を提供してくれます。
③美容師・美容室の求人・派遣|セイファート
派遣会社によっては職場を探す前に、一度会社に来社してもらってくわしいヒアリングをおこなうところがありますが、セイファートは来社不要で派遣先を探せます。LINEでの相談も可能なので、忙しい方でも手軽に派遣先を探せるでしょう。
美容室への派遣実績は、業界トップクラス。アシスタントでも派遣先が見つかります。自身のニーズにマッチした美容院を見つけてもらえるので、「子育て中だから昼間の短時間だけ働きたい」「副業として週に1回数時間程度だけ働きたい」といった、こまかいニーズも受け入れてもらえるところも特徴です。
④美容師派遣・求人情報|美容師派遣グッドnavi
高時給案件を多く取りそろえる美容師派遣グッドnavi。ほとんどの案件が時給1,600円以上なので、しっかりと稼げる点もうれしいポイントでしょう。AIではなく、人によるサポート体制が充実しています。
実績のある派遣コーディネーターが仕事の案内から、サロンへの給料や働き方の交渉を担当。実際に働いたあとも継続してサポートを受けられるので、無理なく快適な環境で働きつづけられるでしょう。
ダブルワークや副業を検討している、子育てをしているのであまり働けないといった、こまかい希望にもこたえてくれます。東京近郊と関東地方で圧倒的な求人数を誇っているので、この地域にお住まいの方にはおすすめの派遣会社です。
美容師が派遣先を探すときに便利なアプリ・サービスTOP4
派遣美容師を目指す人におすすめの派遣会社がわかったところで、つづいては美容師が派遣先を探すときに便利なアプリやサービスTOP4をご紹介します。それぞれ、どんな特徴があるのか確認しておきましょう。
①COCO
COCOは、アメリカの口コミ獲得支援サービス大手が発端となっているサービスです。Googleやホットペッパービューティー、エキテンなどから「口コミ」を集約してくれるので、この情報を参考にしながら派遣先を探せます。
派遣会社では教えてもらえなかった意外な評価などを知っておけば、働いてから実はあまりよい派遣先ではなかったというような、ミスマッチを防げる可能性も。そのため、派遣会社からもらう情報以外の情報収集先として活用できます。
②teacha
メルカリのグループ会社がリリースしている学びに特化したフリマアプリが、teachaです。美容師向けのレッスンも充実しているので自分の学びにもつなげられますが、活用したいのはそれだけではありません。
このアプリでは美容師が個人で発信しているだけでなく、美容室が自社の美容師とともに学びを提供しているところもあるのが特徴です。つまり、ここに掲載されているサロンで働くことで高い知識や技術を得られる可能性があります。
派遣で働きながら、スキルや技術を磨きたいという方は参考にしてみるとよいでしょう。
③BEAUTY POOOOL
BEAUTY POOOOLは、2018年4月にサービスリリースと、比較的新しいサービスです。7個の質問に応えると、自分とマッチしたサロンをパーセンテージで表示しながら情報を提供してくれます。
このアプリはサロンで働く側ではなく、お客様向けのサービスですが、自分にマッチしているサロンを把握できるので、ここでパーセンテージがマッチしたサロンを派遣先の候補として検討するのもよいでしょう。
④WORK CANVAS
美容サロンやアパレルに特化したメディアが、WORK CANVASです。掲載料や成功報酬がかからないということもあり、多くのサロンが登録をしています。サロンとの面談日程の調整や希望調査もすべてLINEで完結するため、手軽に派遣先を探すことが可能です。
働いてみたいサロンを見つけたあとも、記事には載っていないこまかい情報を担当者がLINEでお知らせしてくれます。事前情報をしっかりと入手でき、こまかいフォローアップが受けられるのも魅力です。
時間を有効に使える派遣美容師はフルタイムで働けない人にもおすすめ!
働く時間や期間を自由に選び、高時給で働くことのできる派遣美容師。サロンでの会議や雑用なども最小限で済むので、効率的に稼ぐことができます。
歩合が適用されない、長く働きたいサロンに出会っても契約が終了してしまう可能性があるなど、いくつかデメリットもあります。
しかし、子育てが忙しくてフルタイムでは働けない方や、どこかのサロンに就職するまでのつなぎで働きたいなど、期間や時間を限定して働きたい方にとってはとても都合のよい働き方です。
少しでも興味がある方は、メリットの多い派遣美容師として働いてみるのもいいかもしれません。