看護師の転職を成功させるポイントとは?場面別に解説!
看護師は離職率が高いといわれている職業のひとつです。その一方で、看護業界は人手不足ということもあり、新たな職場へと転職しやすいのがメリットとなっています。しかし、はじめて転職を経験する場合は、わからないことが多く、不安に感じてしまうことも多いでしょう。
今回は、看護師の転職を成功させるためのポイントを場面別にご紹介していきます。現在、転職をしようと考えている方は参考にしてくださいね。
看護師の転職を成功させるポイントを解説!
看護師は求人案件の多い職業のひとつなので、転職をすること自体はそれほどむずかしくありません。ここでは、看護師の転職を成功させるポイントをくわしく解説していきます。
転職活動をはじめる前の5つのポイント
転職活動をはじめる際には、まず入念な準備をすることが大切です。今の職場から違う職場に変えたいということは、なんらかの理由があってのことでしょう。
しかし、焦ったまま転職してしまうと、また同じ問題にぶつかってしまう可能性が。そこでここでは、転職活動をはじめる前の大事な5つのポイントを解説していきます。
1. 転職する理由をはっきりさせておこう
最初になぜ転職したいのか、転職する理由と目的をはっきりさせておくことが重要です。転職を考えるおもな理由としては、あくまでもその施設によりますが「給与が悪い」「夜勤が多すぎる」「職場の同僚とうまくやっていけない」など、人によってさまざまでしょう。
上記のような具体的に転職したい理由を書き出せば、次の職場を探す際の基準にすることができます。同時に、どんな職場を望んでいるかの条件も見出すことができるでしょう。
2. 転職で変えたくない条件もチェックしておこう
転職するとしても絶対に変えたくない条件も事前にチェックしておけば、のちのち「こんなはずじゃなかった」と後悔する心配もありません。
「現在と同じレベルの給料はキープしたい」「福利厚生の充実している職場を選びたい」などといった要望をきちんと踏まえたうえで、転職活動をはじめることが大切です。
3. 転職にかかる時間を知ろう|在職中に転職活動をはじめよう
転職するためには、まず書類選考に通過して面接を受け、合格しなければなりませんので、思ったよりも時間がかかるものです。
転職にかかる期間は平均で3週間から1カ月ですから、慌てないように時間的な余裕を見たうえで転職活動をはじめるようにしましょう。
4. 履歴書に書く内容を整理しておこう
転職をする際は、最初に書類選考を受けることになります。そのため、書類選考で落ちてしまうことのないように事前に履歴書や職務経歴書にどんな内容を書くのかなど、自分のキャリアについてまとめておきましょう。
どんなに看護師としての経験が豊富でスキルがあっても、そのことを文章で表現することができなければ、書類選考で採用担当者によい印象を与えることはできません。必ず書く内容をまとめてから履歴書に書くようにしましょう。
5. 自分のスキルや適性を見直す
看護師というのは、職場や所属する部署によって求められるスキルや適性に大きな違いがあります。そのため、自分の適正は的確に見きわめておくことが大切です。そうすれば、就職先とのミスマッチを防ぐことができるでしょう。
たとえば、患者さんと信頼関係を築きながらじっくりと働きたい人には長期療養病棟あるいは施設が向いていますし、 状況の変化に対応して素早く判断ができる人ならば急性期病棟や救急が向いています。
転職活動をはじめてからの4つのポイント
転職のための下準備を済ませたら、次はいよいよ転職活動に入ります。転職活動がはじまったら、次はどんな点に注意したらいいのでしょうか。
ここでは、転職活動をはじめたあとの4つのポイントを解説していきます。
1. 求人票・求人情報をチェックしよう|雇用形態・勤務シフト・給与など
自分に合った職場を見つけるためには、求人票や求人情報をしっかりとチェックすることが大切です。ここで必ず確認しておきたい項目は配属される科と勤務シフト、雇用形態と給与・手当、福利厚生と休日・休暇など。
同じ看護師の仕事でも、配属される科によっては勤務形態がまったく異なります。そのため、どのような働き方をしていきたいかを明確にしたうえで、求人をチェックするようにしましょう。
2. 病院や施設の情報を集めよう
気になる病院や施設の求人をいくつか見つけたら、各病院・施設の情報を集めて吟味をしましょう。
転職先のホームページは必ず確認し、クリニックや施設の理念が自分と合っているかどうかも忘れずに確認してください。その病院や施設にパンフレットがあれば請求して、気になる点をチェックするのもよいでしょう。
3. 気になる職場を見学しよう
さまざまな病院や施設の情報を集めて、気になる求人募集を見つけたら、実際に病院や介護施設の職場見学に行ってみることをおすすめします。実際にその職場の雰囲気を確認してから、応募することが大切です。
見学する際は、その職場で働いている看護師が患者さんにどんな接し方をしているか、病院内やナースセンターは清潔できちんと整理整頓されているかどうかなどを重点的にチェックするようにしましょう。また、夜勤のある職場の場合、仮眠室が完備されているかどうかも確認しておくことも大切です。
4. 履歴書を送付して面接に臨もう
「ここで働きたい!」と思う職場が見つかったら、履歴書を提出して面接に臨みましょう。履歴書に書かれている文字には、その人となりがよく表れるといわれているので、PCではなく手書きで書くのがおすすめです。
面接では、数ある職場のなかでなぜその病院・施設を選んだのかなどの志望動機が必ず聞かれます。履歴書に書いた志望動機をそのまま伝えただけでは働きたいという意欲が相手に伝わりにくいです。そのため、履歴書に書いた内容をもとに深掘りして話すとよいでしょう。
晴れて採用! 内定をもらったあとの2つのポイント
書類選考を通過し、面接にも合格。晴れて採用内定をもらったとしても、そこで転職活動が終わるわけではありません。内定から入職までの間に済ませておかなければならないこともたくさんありますので、気を抜かないようにしましょう。
ここでは、内定をもらったあとにやるべき2つのポイントをご紹介します。
1. 内定後の書類などをチェックしよう
内定の通知が届いたら、まずは書類をチェックしましょう。職場によって違うものの、一般的に内定通知書や内定承諾書、健康診断の案内などの書類が届きます。
とくに内定承諾書は、入職の意思を明確に伝える大事な書類です。必要事項に記入、捺印をしたうえで返送します。返送することで、その職場へ入職が確定する仕組みです。この内定承諾書ですが、職場によっては雇用契約書や入社誓約書を提出するところもあります。
2. 必要な手続きをしよう
現在勤めている職場を退職してすぐに入職する場合には、雇用保険被保険者証や源泉徴収票、年金手帳などを新しい職場に提出します。
また、失業期間が発生する場合は、年金や健康保険などの切り替え手続きが必要です。
スムーズな転職を成功させるために準備は入念に!
転職を成功させるためには、自分に合った職場、専門資格を活かせる職場を探すことが重要です。子育てを考えている看護師なら支援制度が整っている職場を選ぶなど、人生計画も踏まえて働きやすい職場を選べば、無理なく長く勤めることができるでしょう。
仕事を優先して将来は管理職になりたい、あるいは家庭を大事にして仕事はほどほどになど、自分の希望をよく見きわめておけば失敗のない転職ができます。転職を成功させるためにはやめに準備をはじめて、スムーズな転職を目指してみてはいかがでしょうか。