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介護・看護・リハビリ 2021-12-05

看護助手のあるあるとは? 大変なこととやりがいについて紹介!

病院での職業のひとつに、看護助手があります。患者さんにとっては、みんな同じように見えますよね。ですが、看護師と看護助手では仕事内容や資格の有無など、さまざまな違いがあります。

ここでは看護助手の仕事内容について、看護助手ならではのあるあると共にご紹介します。大変なことややりがい、看護助手になるための方法についても見ていきましょう。

看護助手のあるあるとは?


病院での看護助手ですが、どんな仕事内容なのでしょうか。まずは、看護助手のあるあるとして大変なことややりがいについてご紹介します。

看護助手の仕事内容とは|環境整備・医療器具の洗浄など

看護助手は、看護補助者とも呼ばれます。看護助手は看護チームの一員として、看護師などの指示のもと仕事をおこなう職種です。仕事内容の大前提として、看護の専門的な判断を必要としない業務をおこない、医療行為はおこないません。

具体的な仕事内容は、おもに二種類です。まずひとつめは、医療器具の洗浄や消毒、診察台のシーツ交換などの診察の準備や病棟のベッドメイキングなど環境を整えたり、入院患者の食事の配膳・下膳をしたりするなどの直接患者に触れない周辺業務。

ふたつめは、状態が落ち着いている患者の着替えの手伝いや排泄介助、おむつの交換、入浴の介助、検査時の移送、看護師とともに体位交換の介助などといった、直接患者をケアする直接ケアです。

看護助手は看護チームの一員であるため、患者の状態や情報などを把握しなければなりません。病院によっては、朝のミーティングの参加などで入退院情報や手術予定者などの情報交換をすることもあります。

看護助手の大変なことを紹介

看護助手は看護師とともに患者さんをケアしたり、環境整備をしたりと、楽しい仕事だけではありません。もちろん、ときには大変なこともたくさんあります。次は、看護助手の大変なことについてご紹介しましょう。

介助業務に慣れるのが大変

患者の介助や移送なども仕事のひとつです。カンタンそうに思えますが、病気や怪我の部位によって介助方法や車椅子、ストレッチャーの操作など慣れるまで大変だと感じている人も少なくありません。

業務の幅が広くて忙しい

看護助手は、周辺業務から直接ケアまでと、業務の幅が広い職種です。病院などでは、急な入院や退院もあり、急なベッドメイキングや環境整備、セッティングなど予定外の仕事も多々入ります。さらに通常業務もあるため、忙しいと感じる人もいるでしょう。

思ったより体力勝負の職場だった

病院で介助する仕事や移送、環境整備などは体力が必要になります。看護助手の仕事についてから、思っている以上に体力勝負の仕事であったと気づく人も少なくありません。

覚えることが多い

医療で使われる器具や用具に関することを覚えなければなりません。また、カンタンに見えるベッドメイキングも実はやり方があります。覚えることが多いと感じることもあるでしょう。

看護師とうまく連携できない

看護師との情報共有は、大事な仕事のひとつです。しかし、なにを伝えたらよいかわからないなど連携に困ることもあるでしょう。端的に、的確な言葉で表現する力が必要になります。

看護助手のやりがいとは?

大変なことばかりが目についてしまいそうですが、本来、看護助手はやりがいのある仕事だということを忘れてはいけません。次は、看護助手のやりがいについてご紹介します。

人の役に立てる・人を助けられる

看護助手は言うまでもなく誰か困っている人の力になれる、役に立てる仕事です。怪我や病気で困っている人に手を差し伸べ、助けられる仕事にやりがいを感じるでしょう。

患者さんとコミュニケーションがとれる

患者さんのそばでケアすることも多くあります。多くの患者さんとコミュニケーションを取れるというのも、看護助手の魅力のひとつです。

コミュニケーションを取ることで、相手の困っていることやして欲しいこと、辛いこと、うれしいことなどがわかり、やりがいを感じることがあるようです。

医療や介護について知識を学べる

医療現場での医療の知識や介護について学ぶことができます。介護の現場で働きたい人などは勉強の場となり、自身の力になる経験となるはずです。

患者さんやご家族から感謝してもらえる

患者さんが退院したとき、患者さん本人や家族から感謝されることも多くあります。感謝されることによって、やりがいを感じることができるでしょう。

看護助手になるにはどうすればいいの?


看護助手は医療現場での仕事であるため、仕事内容はもちろんカンタンなことだけでなく、大変なこともあります。しかし、患者さんの近くで寄り添ったり、感謝されたり、困った人の役に立てるなど、やりがいもある仕事です。

しかし、そんなやりがいのある看護助手になるにはどうすればいいのでしょうか。つづいては、看護助手になる方法をご紹介します。

看護助手になるには資格が必要?

看護助手として働くにあたって学歴や資格は必要ありません。誰でも働くことが可能です。採用後に看護師などの指示の下実務をおこなうため、採用後に研修などをおこなうことがあります。事前に知識や技術がなくても問題ありません。最近では、入職前に仕事を体験できるインターンシップを実施している病院もあります。

看護助手は資格がなくても働くことができますが、資格を持つことで仕事への理解が深まることもあるため、なかには民間資格を取得する方も少なくありません。看護助手が取得すると有利になる資格は、以下のとおりです。

・メディカルケアワーカー

看護助手業務におけるはじめての民間資格です。看護助手として病院に勤務する方の地位や技能の向上を図るために設けられました。

この資格を持つことで、看護助手として求められる能力があると証明できます。1級、2級があり、受験するにはそれぞれ条件が設けられています。

・看護助手実務能力認定試験

こちらも民間資格であり、全国医療福祉教育協会が認定するものです。受験するために必要な条件がなく、誰でも挑戦しやすい資格となっています。

この資格を持つと、医療施設において即戦力として活躍するための知識や技能を持っていることが客観的に証明することが可能です。

・介護職員初任者研修

こちらを受講することで、介護に関する理解を深めることができます。介護職員初任者研修とは、旧ヘルパー2級に相当する資格のこと。介護の入門的資格になります。

介護職員初任者研修の資格取得のためには、厚生労働省が決めたカリキュラムにしたがって、合計130時間の講義と実技演習を履修しなければなりません。受講するための条件はなく、誰でも受講することが可能です。

もちろん、資格がなくても働くことはできます。ですが、看護助手の知識を深めたい人やはじめてで自信がない、自信をつけたいなどという人は、なんらかの資格を取得することで仕事への理解が深まり、メリットにもつながるでしょう。

未経験でも働けるの? 求人情報をチェック!

看護助手は未経験者OKの求人が多く、誰でも興味があればチャレンジができます。2021年9月17日時点の求人情報を見てみると、総合病院だけではなく、クリニックや個人病院での募集も多くありました。

経験者優遇や介護職員初任者研修修了者優遇などの記載もありますが、多くの掲載で未経験者歓迎となっています。働きたい意欲があれば誰でもチャレンジできますので、ぜひ求人をチェックし、情報収集をしてみるとよいでしょう。

東京都 看護助手 未経験歓迎の求人検索結果(2021年9月17日時点)

看護助手はやりがいのあるお仕事!


看護助手は病院のなかで働くため、医療用語や介助方法など覚えることが多い職種です。業務内容も幅広く忙しいイメージもあり、大変な仕事かもしれません。しかし、患者さんとのコミュニケーションやケアを通して、感謝されたり、その人の力になれたりと、仕事にやりがいを感じることもたくさんあるでしょう。

また、看護助手の仕事は、無資格未経験でもすることができます。誰でもはじめることができるので、少しでも興味のある方は、求人情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。

引用元サイト
職業情報提供サイト(日本版O-NET) 看護助手
2021年度改訂版 看護チームにおける看護師・准看護師及び看護補助者の業務のあり方に関するガイドライン及び活用ガイド

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