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介護・看護・リハビリ 2022-03-26

笑顔を絶やさず、患者さまに寄り添ったケアを 介護リレーインタビューVol.33【看護師 橋爪望さん】#2

介護業界に携わる皆様のインタビューを通して、介護業界の魅力、多様な働き方を紹介する本連載。

今回は、足立区で地域の医療連携の中核を担う社会医療法人社団昭愛会の水野記念病院で看護師として働く橋爪望さんにインタビュー。

前編では、介護業界に就いたきっかけから、水野記念病院の特色について伺いました。後編では、やりがいや今後の目標などをお届けします。

目に見えて回復がみえることがやりがいに

柔らかいまなざしで患者さまや職員への思いをお話しいただきました。

――仕事で大変だと思うことはどんなことですか?

職場は和気あいあいとしていて、業務の中で大変だと感じることはあまりないですが、他の業務が忙しいときに認知症の方への説明が重なった場合などは、丁寧に復唱し、伝えることが少し大変だと感じることはあります。でも、お話した際に患者さまからの「ありがとう」などの感謝の言葉に癒されるので、苦ではないですね。むしろ、やりがいになっていると感じます。

――なるほど。橋爪さんは、大変という気持ちよりやりがいの方が大きいようですね。

そうですね。今勤めている整形外科では、リハビリなどを通じて患者さまが回復する姿を目に見えて実感できることがやりがいだと感じています。

――職場が良好な雰囲気でも、信頼関係がしっかり築けていることもあると思います。そのために、心がけていることはありますか?

大変そうな人がいたら助けることを意識しています。反対に、私も周りに助けを求めるようにしていますね。今の病院に就職したときは整形外科の知識があまりなく、勉強をしながら仕事をしている日々だったので、周りの助けがないと大変でした。みんなが一人では手が回らないときは周りに助けてもらうことを意識することで、精神的にもの負担が軽減され、働きやすい環境に繋がってくると思います。

それぞれが困ったときは、助け合いの心でカバー

橋爪さんが勤務している小児整形外科の病棟は、子どもたちの笑顔で明るい雰囲気だそう。

――助け合いは大事ですね。また、仕事をする上で意識していることはありますか?

はい。まだ子どもが幼いこともあり、体調不良で仕事をお休みしなければならないこともあります。申し訳ない気持ちになりますが、今の病院では先輩ママたちが多く、優しくフォローしてくれます。助けてくれたことを感謝し、出勤するときはその分「頑張ろう」と思って仕事に取り組んでいます。

――助けられると、期待以上に応えられるよう自然に意識しますよね。

そうなんです。また、昨年に私自身がこの病院で腰の手術をした際に、今まで経験しなかった患者さま側の気持ちや痛みなどが分かったので、今後そのとき感じたことをお声がけの際に役立てられるといいなと思っています。

あとは、この仕事に就くきっかけになった看護師さんのような笑顔を忘れずに、今後も患者さまに寄り添うことを意識していきたいと思っています。

――患者さんにことについて、具体的にはどんなことをしていますか?

一番に患者さまが話しやすい状況をつくることが大切だと思うので、患者さまごとに様子がおかしかったらすぐにお声がけをしたり、しっかり目を合わせて会話したりすることを意識しています。

年齢にとらわれずに、挑戦してほしい

前職のホテルでの思い出話が聞けました。

――橋爪さんが今まで経験されてきた中で、「やっておいてよかったな」と感じたことはありますか?

看護師を目指す前に働いていたホテルでマナーを学んでいたことです。基本的な言葉使いや立ち居振る舞いなどを教えてもらいました。当時はあまり感じなかったですが、今振り返ってみると、活かせていると感じることが多いです。以前、「患者さまからペンを貸して」とお願いされたときに無意識で手を添えてペンをお渡ししたところ、患者さまから「丁寧だね」と褒められることがありました。そのときはホテルマンでの経験を活かせたことを実感し、「やっていて良かったな」と思いましたね。

――前職が思わぬ場面で活かされることもあるんですね。今後、医療関係を目指される方へアドバイスをお願いします。

私が看護師を目指したのは25歳のときでした。看護学校に入学したときも若い人はもちろん、私よりもひと回り上の方などもいらっしゃいました。もし、年齢などで諦めている方がいたら、もったいないと思います。医療関係を目指したい気持ちがあるようでしたら、ぜひ年齢で諦めずに挑戦してほしいと思います。

――心強い言葉ですね。今後の目標や課題はありますか?

今、とても職場の雰囲気が良く、先輩方も親身になって相談に乗ってくださいます。私も見習い、後輩にとって私もそのような存在になっていきたいと思います。

看護面では患者さまに『安全・安心』を提供するために、寄り添う心と温かな手が大切だと感じています。手を握って、触れ合いながら対話すると反応が全然違うんですね。しかし、そのようなサービスを提供するには、こちらに心の余裕がないと難しいと思います。忙しいということだけで患者さまとの会話などを疎かにすることなく、しっかり向き合って、今の温かい雰囲気を保っていきたいです。


物腰柔らかな口調で優しい雰囲気の橋爪さん。今後の目標にも掲げている「温かさ」に、患者さまや職員に対する接し方に真心がこめられており、温かさが伝わってくるようでした。日々、感謝を忘れずに働くことで心地よい環境づくりにつながることを教えていただきました。

取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
撮影/喜多 二三雄

Information

水野記念病院
住所:東京都足立区西新井6-32-10
TEL:03-3898-8080

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