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介護・看護・リハビリ 2020-05-19

デイサービスでの栄養士の役割

2005年の介護保険法改正によって、管理栄養士を中心にした栄養ケアを介護業界に導入することのきっかけとなりました。今では、給食管理業務から、施設の利用者の栄養を管理することが業務の一環となっています。これによって、デイサービスにおいても管理栄養士の需要が増しています。今回は、介護業界で働く栄養士について紹介していきます。

介護施設で働いている管理栄養士の役割とは?

2005年の介護保険法の改正によって、管理栄養士の需要が介護業界で高まりました。今では、介護施設に管理栄養士を配置することによって、利用者の健康管理も行うことができるようになりました。

介護施設の中でも、朝昼晩の3食を提供する施設もあれば、昼食のみを提供する施設もあります。その中でも、管理栄養士が常駐しているような介護施設のほとんどは、利用者がその施設を生活の場として考えていることが多いので、朝昼晩の3食を提供している施設が多くなります。

管理栄養士の仕事としては、もちろん利用者一人一人の体調管理が仕事になります。例えばですが、高齢になってくると噛む力が弱くなってきて、食事を取るのも難しくなる人がいます。利用者が様々なので、その利用者に合わせた管理をする必要があります。

そのため、介護施設で働くことになった管理栄養士は、実際の利用者のところに出向いて、食事の様子や、食べ残しなどを個々で見に行き、個別の対応を取る必要のある職業です。

介護施設で働く栄養士のやりがいとは?

介護施設で働く栄養士にとってのやりがいとは、日々栄養の必要性について学ぶことができる点です。学校の給食などとは違い、介護施設で振る舞う食事には、必要以上に気を遣う必要があります。普通の人では、体調にすぐに影響がないものでも、高齢者にとって、口に入れるものの栄養は大事です。

例えば、食事量や栄養ケアプランを丁寧に行うことによって、これまで食事の摂取量が少なかった高齢者の方が、みるみる元気になっていくこともあります。また、全介助でしか食事ができなかったような人が、栄養ケアによって、自分の力で食べることができるようになったということもあります。

それほど、栄養士の仕事というのは利用者にとって重要な活動であり、利用者の健康を左右することになるとても大事な職業となります。また、利用者からもらう「ありがとう」という言葉が何よりも大切であり、その言葉をもらった時の喜びを受けることが、栄養士になるための志望動機につながることもあるでしょう。

介護施設で栄養士として働くうえで重要なこととは?

介護業界は、現代のような高齢化社会によってニーズが増している業界です。デイサービスや介護施設では、専門的な食事が求められているのです。特に、介護施設にも、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、老人福祉センター、軽費老人ホームといった様々な種類の介護施設があり、それぞれの身体状況や経済状況に合わせて選ぶことになります。

他にも、デイケアサービスセンターや、お弁当を宅配してくれるサービスなどもあり、栄養士は、飽きが来ない豊富なメニューと栄養価を考えたメニューを考える必要があります。また、高齢者が食べやすい食事であることも考慮しなければいけません。また、大切なこととして、飲む力や噛む力が弱い人もいるので、流動食やキザミ食などを献立の中に取り入れていく必要があります。

また、食事というのは利用者にとって気持ちを左右する大事なものになるので、利用者の気持ちになって、寄り添うお食事を作ることができることが大事です。また、利用者とコミュニケーションを取る能力も必要になります。

介護施設やデイサービスなどで働く栄養士の仕事は、利用者一人一人の身体状況などを見て、さらにコミュニケーションをしっかり取ることが重要だと言えます。どのような食事を取るのが理想か考える必要があり、出来る限り利用者の要望に沿った献立を考える。そんな気を遣う職業ではありますが、利用者の健康を維持することに役立つ、やりがいのある仕事でもあります。そのようなやりがいが、志望動機にもつながることでしょう。

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