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介護・看護・リハビリ 2022-03-25

仕事と家庭を両立することで、自分らしく働く 介護リレーインタビューVol.33【看護師 橋爪望さん】#1

介護業界に携わる皆様のインタビューを通して、介護業界の魅力、多様な働き方を紹介する本連載。

今回は、足立区で地域の医療連携の中核を担う社会医療法人社団昭愛会の水野記念病院で看護師として働く橋爪望さんにインタビュー。

前編では、介護業界に就いたきっかけから、水野記念病院の特色について伺った内容などをお届けします。

ホテルマンから看護師へ転職したきっかけ

水野記念病院で整形外科の看護師として勤務している橋爪望さん

――橋爪さんが看護師を目指されたきっかけについて教えてください。

大きなきっかけとしては、大好きな祖母が入院したことです。私は、看護師になる前にホテルマンとして働いていたのですが、その時期に祖母が入院してしまったんです。とても悲しい気持ちでいっぱいだったところ、祖母を担当していた看護師さんの声がけや笑顔に励まされたんです。そのころから、当時励ましてくれた看護師さんのように、悲しくて不安な気持ちの方をひとりでも多く救いたいと思うようになりました。

あと私には双子の姉がいるのですが、その姉が看護師をしていたことも影響していますね。あらかじめ、姉が実際に患者さまのために働いている姿を見たり、話を聞いたりしていて大変そうだと感じていましたが、祖母の入院のことも相まって看護師を目指すという気持ちの後押しになりました。

ーーなるほど。身近にそういった人がいると想像しやすいですよね。
では、改めて橋爪さんの経歴を教えてください。

地元の新潟県でホテルマンとして働いたあと、祖母の入院がきっかけで看護師を目指し、東京へ上京して看護の専門学校へ通い、内科の病院に看護師として勤め始めました。○年勤めて仕事にはとてもやりがいは感じていましたが、子どもがいて家庭と仕事の両立が難しく感じてきたところ、自宅から近くて託児所も完備している今の病院にたどり着きました。現在は、整形外科の看護師をしています。

前職のホテル勤務と現在の看護師とのギャップ

「ホテル勤務から看護師になることへのギャップは感じませんでした」

――以前は、ホテルで働いていたとお話されていましたが、看護師になってみてそのギャップなどは感じましたか?

職種が違うので、確かにギャップが生まれると思われるかもしれませんが、私の姉が先に看護師をしていたこともあり、大変な話も聞いていたのでそこまで大きなギャップを感じることはありませんでした。

――先に詳しくお話を聞いていることで挑戦しやすいこともありますよね。

そうですね。あとは初めて就職した病院は同期が10人ほどいて、何かあれば相談しやすい環境だったことも影響しているかもしれません。

――悩み事をひとりで溜め込むのは、良くないですもんね。

はい。やはり周りに話せることで気が楽になりますし、同業者ということでお互い愚痴にならず、大変なことを共有できることが救いでしたね。姉とも連絡を取っていて、ストレスや悩みは発散しやすい環境でした。

仕事と家庭の両立を考えて転職を決意

病院にある託児所のおかげで仕事と家庭との両立がかなっているそう。

――現在の整形外科での業務内容を教えてください。

主に、術前・術後の患者さんの看護をしています。術前は負傷しているところを安静にするように見守り、術後は全身の状態の観察をしています。加えて、後輩への指導も行なっています。

ーー後輩へ指導される際には、どのようなことを心がけていますか?

まずは、否定から入らずに「どうしてそういう行動をとったのか」と理由を聞くようにしています。最初から頭ごなしに注意をしてしまうと自分の考えや理由を相手に上手に伝えられないんですね。実際に私がそういった経験があったので、後輩には同じ思いをしてほしくないという気持ちからそこは大事にしています。

――相手の気持ちを知ることは、大事ですよね。橋爪さんの一日の流れを教えてください。

日勤は8:00~17:00、夜勤だと18:00~翌朝9:00という時間わりになっています。

――お子さんがいると時間の調整が大変そうですね。

そうなんです。以前勤めていた内科は重症度も高いため、とても忙しくて…。子どもがまだ0才だったんですが遅いと21:00に終わり、帰ると既に子どもが寝ている時間で何のために働いているのか…と感じ、だんだん両立が難しいと感じるようになっていました。今の病院は託児所があり、夜勤の日や休日出勤のときに預かってもらえて助かっています。

――ここの病院では、職員の方が預けられる託児所があるとのことですが、他に病院の特徴などはありますか?

はい。水野記念病院にはいろいろな科がありますが、特に整形外科・小児整形に特化しているというところですね。北海道から沖縄まで、治療や手術をしに来られる患者さんがたくさんいらっしゃっています。

ーー休日はどんなことをしてリフレッシュされていますか?

休日は近所にあるとっておきの公園でお子さんとお弁当を食べているそう。

地元が新潟県ということもあり、自然が好きなので、子どもと近所の公園でピクニックをして楽しんでいます。子どもと遊んで、青空の下で食べるお弁当は最高ですね!


もともとはホテルで社会人経験がある橋爪さん。おばあさまの入院がきっかけで、看護師を目指されたお話を伺って、その覚悟と意志の強さに感銘を受けました。また、仕事と過程を両立する姿に勇気をもらいました。

後編は、やりがいや今後の目標などをお伺いします!

取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
撮影/喜多 二三雄

Information

水野記念病院
住所:東京都足立区西新井6-32-10
TEL:03-3898-8080

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