ヘルスケア&介護・看護・リハビリ業界の応援メディア
ヘルスケア 2024-01-13

まずはモデルケースの真似っこから! 資格を仕事に変えるポイントとは?【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.125/スーパーフードセラピスト・midoriさん】#2

「ヘルスケア業界」のさまざまな職業にフォーカスし、その道で働くプロに、お仕事の魅力や経験談を語っていただく連載企画「もっと知りたい! ヘルスケアのお仕事」。

今回お話を伺ったのは、
スーパーフードセラピスト・midoriさん

小学2年生と年長の男の子のママであり、受付の派遣社員をしながらスーパーフードセラピストとしても活躍するmidoriさん。
前編では、セラピストになったきっかけや、今の働き方を選んだ理由について伺いました。
後編では、資格を仕事に繋げるポイントや、これからセラピストを目指す方へのアドバイスを伺います。

リアル講座で出会った人たちは
今でも助け合い、励まし合う、最高の仲間

――最近はオンラインを含めいろいろな講座があり、資格を取る人が増えていますが、それを仕事にするのはなかなか難しいと思うんです。midoriさんはどのように意識し、行動してきましたか?

スーパーフードセラピストでいうと、健康産業は切っても切れない分野といいますか、ますます注目される分野だと思うんです。特にコロナ禍を経て、健康を意識している人も多いので、そういった点ではタイミングがよかったなと思いますね。あとは「もの」があるというのも一つのポイントです。

――「もの」というのは?

先ほどのスーパーフードのジュース、酵素ジュースですね。例えばコーチングのように、考え方だったりアドバイスだったり、形のないものだけを販売するのは、最初はハードルが高いかもしれませんが、自分が「これはいい」「間違いない」という「もの」があり、それをおすすめしているので、チャレンジしやすかったんだと思います。

また、すでに活動してらっしゃる人を真似るというのも一つの手。例えば、サロンをやりながらスーパーフードファスティングをご案内している人だったり、整体をしながら酵素ジュースを販売している人だったり。全く同じ技術を持っていなくてもモデルケースとして参考にできたので、「私だったらこうできるな」というイメージがしやすく、思い切って始められました。

あと、私はリアル講座で受講したので、同じ志を持つ仲間に出会えたというのも大きいですね。

――確かにオンライン受講だと、お友達が作りづらいですよね。リアル講座ならではのメリットですね。

当時のお友達とは今でもたまに情報交換の場として「シェア会」をしたり、「コラボしましょう」と声をかけ合ったり。そういった仲間が身近にいるのは一人じゃないと思えますし、「私も頑張ろう」という励みになっています。

――とはいえ、お子さんもまだ小さいですよね。フルタイムから時短勤務の派遣社員になったとはいえ、お忙しいのではないですか?

変わらず忙しくはありますが、自分のやりたいことができて満たされているので、以前よりうまく両立できていると思います。

何よりオンオフをしっかり決められるようになったことが大きいですね。今は、「仕事は16時まで」って決めているんです。派遣の仕事が入っている日も8時半〜14時15分までなので、その後少しセラピストの仕事をする余裕がありますし、土日も基本的にはお休み。家族の時間もたっぷりとれて、充実していますよ。これはフリーランスの特権ですね。

お客さまといい関係を築くコツは
相手を家族や友人のように思って寄り添うこと

――うまくやりくりされているんですね! ちなみに、集客はどのように行なっているんですか?

SNSがメインではありますが、口コミも多いですね。友人やママ友のつながりでご相談を受けることもあります。

あと、これは自分でも意外な出会いだったと思うのですが、喫茶店でお声をかけていただいたかたが興味を持ってくださって、そこからお付き合いをさせていただいている人もいます。

――喫茶店で声を?

その時は休憩と仕事を兼ねて喫茶店に行ったのですが、「あなた肌綺麗ね」と声をかけていただいたんです。ちょうどその頃「スーパーフードセラピストとしてやっていくぞ!」と決心したばかりの頃だったので、強い思いが雰囲気に出ていたのか(笑)、「お名刺ちょうだい、今度うちに来て」と誘われて。後日ご自宅に伺うと、お友達も誘ってくださっていて、「お茶を飲みながらお話を聞かせて」という流れに……(笑)。タイミングも良かったですし、なんというか、こんなこともあるんだなと驚きました。

――すごいですね。やはり受付業で培われた接客スキルでしょうか。

そうかもしれないですね。じつは私、これまでずっと接客の仕事をやってきたんです。最初はアパレル業で4年、そのあとワーキングホリデーを1年ぐらい挟んでいるんですが、日本に戻ってからはずっと住宅設備の接客をしていました。何より人が好きですし、これはセラピストとしても武器になると思うので、このコミュニケーションスキルは生かしていきたいなと思っています。

――なにかコミュニケーションのコツなどがあれば教えてください。

笑顔はもちろんですが、相手のことを好きになることでしょうか。「恋人のように思う」というと、なんだか気恥ずかしい感じがしますが、要はお客さまではなく、家族や友人を思うように寄り添って考えることですね。

――ファンになってもらうために意識していることはありますか?

どなたでもわかりやすく説明することが大切だと思うので、小学生でもわかるように伝える意識をしています。なのでカウンセリングの練習をしていた時は、まず子どもに説明してみて、「今のわかった?」と反応をみながら伝え方を工夫していきました。夫にも練習台になってもらいましたし、家族のサポート無くしては、ここまで来られなかったと思います。

自分の持つ経験を生かして
「オリジナリティ」という強みに

――今後の目標や夢はありますか?

SNSでの宣伝をもう少し強化したいと思っています。その第一弾として、YouTubeを始める予定です。じつは先日一本撮り終わりまして、今編集をしています。手探りですが、たくさんの人にスーパーフードの良さを伝え、一人でも多くのママを笑顔&元気にできると嬉しいです。

あと、今は対面でのカウンセリングやアドバイスが多いのですが、オンラインのカウンセリングも増やしていきたいです。SNSからつながる方が増えてくると、遠方などオンラインの方が都合がいいこともあるでしょうし、移動時間などがない分、もっとたくさんの人にアドバイスできるようになりますから。

――ますます活躍の場が広がりそうですね! これからセラピストを目指す人に何かアドバイスをいただけますか?

どんなセラピストでも、自分の今までの経験からできることをお客さまに貢献する気持ちで接するといいと思います。例えば私であれば受付の仕事で身につけたコミュニケーションと笑顔、ママという経験ですね。

技術がある人、知識が豊富な人、いろんな人がたくさんいますし、同じようなサービスをしている人もたくさんいると思うのですが、その人ならではのオリジナリティを出すことが強みになり、お客さまにも喜ばれると思います。

――ありがとうございました。最後にセラピストの心得3箇条を教えてください。

・自分自身が健康でいること
・笑顔で接すること
・信頼関係を築くこと

やはり何事も、自分自身が健康でないとはじまりません。相手に笑顔になってもらいたいと思うなら、やはりこちらも笑顔でいないといけませんし、力になりたいという気持ちで寄り添えば、自然と信頼関係も生まれてくるはずですよ。

取材・文/児玉知子
撮影/喜多二三雄

information

スーパーフードセラピスト
midori

Instagram:@holistic_beauty_health

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事