お客様と近い仕事をしたくてドラッグストアに就職【介護・看護・リハビリ業界のお仕事企画 栄養士セラピスト 岡山晃子さん】#1
業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載「介護・看護・リハビリ業界のお仕事企画」。今回は、管理栄養士のキャリアを活かし、鎌倉でダイエットサロンを開業した岡山晃子さんにお話を伺います。
岡山さんは、大学で管理栄養士の資格をとった後、予防策を直接お客様に提案したいとドラッグストアに就職。店長まで務め、妊娠・出産を機に退社するまでの7年間に延べ6000名にアドバイスを行いました。3人姉妹の多忙な育児の中で出会った彫刻リンパ®に感銘を受け、セラピストへの道を切り開きます。
お話を伺ったのは
彫刻リンパ®ダイエットサロンRemile(リマイル)
オーナーセラピスト 岡山晃子さん
大学卒業後、管理栄養士としてカウンセリング重視のドラッグストアに入社。延べ6000名以上に健康食品や食事のアドバイスを行う。結婚・妊娠を機に退社。3人姉妹の怒涛の育児中に過去最高の体重を記録するが、骨盤ケアサロンの彫刻リンパ®で下半身痩せに成功。心身共に美しくなれる彫刻リンパ®に感銘を受け、彫刻リンパセラピスト®、彫刻リンパ®認定講師に。3姉妹の母業と美ボディダイエットサロンの運営を両立。
卒業後、管理栄養士としてドラッグストアに入社

お客様に直接提案したくて、裏方の仕事よりもドラッグストアへの就職を選択した岡山さん。
――岡山さんは管理栄養士としてのキャリアが長いそうですね。
はい。大学卒業後、まずは管理栄養士としてドラッグストアに入社しました。
――ドラッグストアには管理栄養士の方もいるのですね。
はい。わたしが就職したドラッグストアは、カウンセリングを重視していたので管理栄養士の募集があったんです。
――管理栄養士の資格取得後は、病院や介護施設に就職する方が多い印象です。
一般的にはそうですね。わたしは、病気になる前のお手伝い「予防」に関わりたいとずっと思っていて、それにいちばん近かったのがドラッグストアでした。お客様に生活環境などをお伺いして、お薬や健康食品を提案するとてもお客様と近い仕事。いわゆる接客をしていました。
――接客のお仕事、すごく向いてそうですね。
ありがとうございます。管理栄養士はどちらかというと裏方のイメージがあると思うんですが、わたしは直接お客様とお話するのが好きなんです。もちろんそれ以外にも発注とか店舗の運営、最終的には店長を任されていました。
――管理栄養士の店長さんがいらっしゃるのですね。
異色だと思います(笑)。ドラッグストアでは店長としてもすごくいい経験をさせてもらったんですが、業態が変わり勤務時間が深夜12時までに。そのとき結婚・妊娠を考えていたので、家族との時間を大事にしたいという思いで7年勤務したドラッグストアを退職しました。
――その後はどんな選択を?
母親から子どもが小さいうちは一緒にいた方がいいと言われていたので専業主婦に。鎌倉の山中で活動する自主保育に子どもを入れて、子育てを楽しんでいました。でも子どもが5才になった頃から、自分は世の中の役に立ってないんじゃないかという物足りなさや寂しさから悶々として。そんなときに出会ったのが彫刻リンパ®でした。
責任を背負ったガッチリした背中が彫刻リンパ®で女性らしく

松原正美さんが開発した彫刻リンパ®は、心と身体を最高に軽くするオリジナルメソッド。
――彫刻リンパ®とはどんな出会いだったのですか。
当時、まだ幼い双子と長女3人の育児に手一杯で、大好きだったマッサージに通うこともままならず。腰痛もひどく、広がった骨盤のせいで着たい洋服も着れない。そんな自分がすごく嫌になって、近所で見つけた託児付きの骨盤ケアサロンへ。そこで受けた彫刻リンパ®と骨盤ケアをドッキングさせたトリートメントに感動してしまったんです。
――感動できるってすごいですよね。
もともと強めのマッサージが好きなので、まずしっかり強めの圧がめっちゃ好みでした。トリートメント後は腰痛も軽くなり、自分が優しくなれる感覚があったんです。これまでのがんばりが認められて、子どもたちにもありがとうという気持ちが持てて。そのときに、自分のことを後回しにしているとギスギスしてしまうんだな。自分が満たされると周りに優しくできるんだなということに気づきました。
――感動体験は骨盤ケアとのドッキングということですが、彫刻リンパ®そのものはどんなトリートメントなのですか。
「余分なものを削ぎ落とせば本来の美しさや能力が現れる」をコンセプトに、深リンパ(リンパドレナージュの約数倍の老廃物を押し流すことができる)をほぐしていきます。その結果、ボディラインやフェイスラインは彫刻刀で削ぎ落としたかのようにすっきり。深いリンパの詰まりから抱えやすい心理的ストレスを読み解けるので、それぞれのパフォーマンスまで変えていくことができるんです。
――とてもユニークなメソッドですね。
わたしの場合、双子を抱っこしてさらに長女の手を引いている姿に「大変ですね」と言われることが多かったんです。それを「かわいそう」と言われている気がしてしまって。自分が欲しくて3人生まれてきたのに「できない」って言うのがすごく嫌で、「私ががんばりますから大丈夫です」みたいな感じで必死だったんですよね。
後々先生に「がんばってたから責任を背負ってて、男性みたいにガッチリした背中だった」と言われました。それが彫刻リンパ®で削ぎ落とされて、女性らしいボディラインだけでなく、人に頼ってみようかなとか、わたしはわたしでいいんだと気持ちも変化していきました。
トリートメントを受けるのが好きだと思っていたけど案外やるのも好きかも

はじめて彫刻リンパ®に出会ったサロンでセラピストの勉強を始めた岡山さん。
――トリートメントする側になりたいと思って彫刻リンパセラピスト®を目指したのですか。
最初からセラピストになるつもりはなかったんです。もともとセルフケアが大好きで、でもやり過ぎてしまってあざが(笑)。それを見た彫刻リンパセラピスト®さんが、疲れないセルフケアがあるから覚えてみない?とセルフトリートメントを教えてくれました。
――セルフトリートメントから始めたのですね。
まずセルフを学んで面白いなと思って、次に家族にできるマイセラピストという資格をとりました。それまではトリートメントを受けるのが好きだと思っていたんですが、案外やるのも好きかもと感じました。トリートメントをしているときも穏やかで優しい気持ちになれて、ありがとうと言われることもすごく嬉しくて。もうちょっとやってみようかなとセラピストの勉強を始めました。
――すごく自然な形でステップアップされていますね。
そうですね。それと仕事復帰するなら時間に縛られない働き方をしたい。これならそれが叶うかもという気持ちもあったかもしれません。ドラッグストア時代、子どもの用事でシフト調整するママたちをたくさん見てきたので、もう少し自分でコントロールできる仕事がいいなと思っていたんですよね。
――ディプロマ取得後、すぐに自宅サロンを開業されたのですか。
技術を学んだサロンで修行させてもらいながら、引っ越す前の家で自宅サロンをしていた期間が3年くらいありました。ひと月に数人ですがお友達を中心にやらせてもらって、引っ越し後にプライベートサロンとして独立しました。
後編では管理栄養士としてのキャリアを活かしたプライベートサロンの特徴や講師業について伺います。
撮影/森末美穂
取材・文/永瀬紀子