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ヘルスケア 2020-08-16

【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.10】Chura La Mana 井田真由美さんがセラピスト&ヨガインストラクターを目指したきっかけ

ヘルスケア業界のさまざまな職種にフォーカスし、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』の企画。

今回は、自身で立ち上げたサロン「Chura La Mana(チュララマナ)」にてアロマトリートメントの施術と、ヨガのレクチャーをしている井田真由美さんにインタビュー。異業種のお仕事からアロマの販売に携わった後、現在は独立してサロンのオープンまで実現した彼女に、その道を目指したきっかけや独立までの経緯をたっぷり語っていただきました。

教えてくれたのは…

セラピスト&ヨガインストラクター 井田真由美さん

事務員として勤務していたときに体と心に不調を感じるようになったことがきっかけで、精油やアロマに関する勉強を始める。その後、人の体質に合わせたケアをしたいと考えるようになり、アーユルヴェーダ(インドの伝統医療)を学び、アロマの販売職に転職。アーユルヴェーダの理論を基にお客様の体質を見極めながら商品の販売を行う傍ら、店内でのワークショップの開催や、フェイシャルエステのプチサロンを担当するなど幅広く携わる。販売職を退職した後、ヨガとロミロミのライセンスを取得。都内のコークリエーションスペースにてヒーリングを用いたヨガやオイルトリートメントの施術を約1年間行う。独立し、Chura La Manaを立ち上げる。

香りが持つ力に魅了され、セラピストの道を目指すように

はじめに、井田さんがアロマの道に進まれたきっかけを教えてください。

元々、20代の頃は大学の事務として学生さんのサポートをしていました。やりがいのあるお仕事でしたが、多岐にわたる業務内容と、物事を先見して行動しなければならないことに次第にプレッシャーを感じるようになり、体と心の不調を感じるようになってしまったんです。

そんなときにふとアロマトリートメントの施術を受け、とてもスッキリしたことで、アロマが体にもたらすメカニズムがなんだったんだろうと気になるようになり、アロマの勉強を始めたことがこの道へ進むきっかけとなりました。学ぶに連れてアロマのもたらす効果の素晴らしさと、人の体質によって香りの持つ力が変わることを知り、自分だけじゃなく人の体質に合わせたケアができるようになりたいと思うようになりました。そこでアーユルヴェーダについて学び、癒しやマッサージに携わるお仕事に転職しました。

その後、セラピストとしてのキャリアをスタートされたのでしょうか?

はい。元々、いつかは自分のサロンを構えて独立したいという思いはあったのですが、当時はまだ準備と決意ができていなかったので、アーユルヴェーダのサロンにオープニングスタッフとして勤務しました。ですが、当時の私は実務経験がほとんどなかったので、いきなり施術に携わることは難しく、始めのうちは受付業務を任されることが大半でした。

そしてオープンから少し経ったときに、集客の難しさと、サロンにリピートがつかない現実に直面しました。当時の私は「素晴らしい手技を持った先生と経験豊富なスタッフがいて、お店も綺麗なのになぜリピートに繋がらないのだろう?」と疑問に感じましたが、受付に立っていろんなお客様と対面していたことで、そのサロンには「接客のスキル」が足りていないと気づくことができました。

同時に、接客のスキルを身につけなければ、いつか自分が独立したときも同じ悩みに直面するだろうと感じ、人の意図を読んで行動できるようになるために、アロマの販売をするお仕事に転職しました。そこでは約10年間、セラピストとしての経験を活かして店内でプチサロンをさせてもらったり、店内のワークショップでスプレーやコスメを作る経験もさせてもらったりと、幅広くアロマに携わるお仕事をさせていただきました。接客もアーユルヴェーダの質を活かして行うことで、自分と感覚の違う人との付き合い方も鍛えられましたね。

アロマとヨガを掛け合わせたサロンをオープン

アロマの販売のお仕事に長く携わってこられたのですね。そこからどのようにして独立を決意されたのですか?

長く勤めているうちに頑張り過ぎてしまう性分が出てしまったり、立場ある役職に就いたことで、再びモヤモヤした感情を抱くようになってしまったんです。そんなときに、自分のリフレッシュも兼ねてお休みをいただき、ハワイを訪れました。そこで素晴らしいヨガの先生に出会ったことがきっかけでヨガの魅力に気づくことができ、「アロマとヨガを掛け合わせたサロンを作りたい」という次なる目標を見つけることができました。そこで販売職を辞める決意をし、ヨガの資格をとる時間にあてました。

その後、いきなりお店を構えるのはハードルが高かったので、カフェスタッフとしてアルバイトをしながら、コークリエーションスペースのお部屋を週一回お借りして、サロンを開きました。そこに一年ほど身を置いた後、都内のマンションをシェアする形でサロンを開きました。そして今年から独立してサロンをオープンしました。

―いざ独立をされてみて感じたことを教えてください。

「集客」に関しては悩む部分が多いと感じています。今の時代はSNSを使って自分をPRすることがとくに大事になるので、私はブログを使ってサロンのPRをしていました。とはいってもサロンをPRする記事を書くのではなく、自分が投稿していて一番楽しいと思うものを一日一回の投稿ペースで発信するように心がけました。とくに「ロミロミ」の技術を取得するために約20日間ハワイ島に行っていたときは、自分がやったことをシェアするために毎日更新していましたね。自分が心地いいと思える内容を投稿していると、自然と共感してくれる人が現れ、見てくださる方も増えました。

貴重なお話をありがとうございます! 井田さんの一日のタイムスケジュールを教えてください。

アロマの魅力に気づいたことをきっかけに、販売のお仕事を経て、独立をされた井田さん。明確な目標を立て、着実に独立へと歩みを進めていくことが、成功の秘訣の一つなのだとインタビューさせていただいて感じることができました。次回は、井田さんの考えるお仕事の魅力などをご紹介します!

▽#2はこちら▽
【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.10】Chura La Mana 井田真由美さんに聞く、セラピストの仕事の魅力>>

取材・文:小沼奈央(レ・キャトル)
撮影:岩田 慶(fort)

Information

Chura La Mana

住所:埼玉県志木市本町5-22-22
東武東上線 志木駅東口より徒歩3分
URL:https://churalamana.fun/

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