利用者の想いを汲み取って快適なトイレ時間に。介護福祉士の日常あるある #11 【漫画編】
利用者の方の大切な排泄を手助けするトイレ介助のお仕事。声かけをしたり、手を貸したりすることで快適に排泄していただきたいもの。ところが、ベテラン元介護福祉士の國廣幸亜さんによると、職員の想いが伝わらず悩んだ事もあったとか。今回はそんなトイレ介助中の思い出を漫画で描いていただきました。
登場人物紹介
國廣幸亜
新人ホームヘルパー2級(当時)。
Hさん
車椅子を利用している施設利用者。
利用者のHさんが出来るかぎり自立して排泄していただきたいものの、指示が上手く伝わらず悩んでいた國廣さん。ある日、他の職員の方がHさんを上手に介助している光景を目の当たりにし、驚いたと言います。その先輩の方にコツを聞いたところ「Hさんはご自分で歩いて元気になりたいという気持ちと能力がある方。『手すりにつかまって』という指示よりも『リハビリになるし、お手洗いまで少し歩いてみませんか?』という声かけの方が伝わるよ」とアドバイスをいただきました。利用者の方の想いを汲み取る事の大切さを改めて学び、次の介助からは意識するようになりました。次回は、トレイ介助中の思い出をさらにご紹介します。
取材・原文/井上桂佑(レ・キャトル)
イラスト・漫画/國廣幸亜
教えてくれたのはこの人!
國廣幸亜さん
訪問介護や介護老人保健施設、デイサービスなど多くの介護現場を渡り歩いたベテランの介護福祉士として活躍し、現在は自身の豊富な介護経験を題材にした漫画などを手がける人気の漫画家として活躍中。
所有資格:介護福祉士