ホームヘルパーという仕事を通じて感じる苦労とは
超高齢化社会を向かえ、高齢者の生活を支えるホームヘルパーという仕事はますます重要性を増しています。不況の中、女性だけでなく、男性もまたホームヘルパーを目指す人が増えています。このように、社会のニーズが拡大しているホームヘルパーですが、現場働くホームヘルパーには、さまざまな苦労があるようです。今回はそんなホームヘルパーが感じている苦労についてまとめてみました。
ホームヘルパーになるための資格を習得する苦労
2010
ホームヘルパーになるために、介護職員初任者研修という資格が存在しています。ホームヘルパーとして働くために、この介護職員初任者研修をまず取得することが一般的となっています。この資格を取得するためには130時間もの研修を受講しなければならず、また修了試験に合格しなくてはいけません。
そのため講習の時間を日常生活において確保しなければいけないだけではなく、修了試験に合格するためにも、自主学習をすることも必要です。学ぶ意欲もなく、研修期間が過ぎるまで、ダラダラと過ごしていては意味がありません。ホームヘルパーの資格取得にも、努力が必要なのです。
だたし、介護職員初任者研修の試験の難易度は低いと言われています。この試験の目的は、ホームヘルパーとして介護職のスタート地点に立つのが目的であって、試験で受験者をふるいにかけるものではないからです。介護の仕事をするにあたっての基本知識や忘れてはならないことがきちんと把握できていれば、十分に合格できる試験だと言えるでしょう。
駆け出しホームヘルパーの苦労
晴れてホームヘルパーとして仕事を始めたら、習った講習の内容と現場でのホームヘルパーの仕事との違いに、ギャップを感じるケースが多いです。仕事は、経験を積んだ先輩のホームヘルパーついて学んでいきますが、教え方は人によって異なるため、混乱することも多いでしょう。
覚えることは非常に多いため、必ずメモを携帯して、教えてもらったことは、その都度記録するようにしましょう。また、ホームヘルパーの仕事で苦労が多いとされるのは、人間関係です。ホームヘルパーは利用者や家族を向きあって仕事をするため利用者や家族からサービスに対しての不満を受けることもしばしば。
このようなクレームに関しては一人で悩んでいてもなかなか解決しないもの。上司や先輩ヘルパーに相談するのがおすすめです。ベテランのヘルパーになればなるほどクレームに対応した経験も多いものです。どうすればクレーム場面を切り抜けられるかノウハウも持っています。このようなクレームを乗り越えて利用者と信頼関係を築くことができれば、感謝の言葉をもらう機会も増えてきます。
経験を積んでからのホームヘルパーの苦労
ホームヘルパーとして経験を積み、仕事が要領よくこなせるようになった頃、仕事に疲労感を感じやすくなります。仕事の慣れから緊張感も途切れやすくなり、ミスが出やすいといった苦労があるようです。ホームヘルパーには、食事の介助や体位の変換、入浴の介助などどの仕事には利用者を危険にさらす可能性があるためミスが許されません。ホームヘルパーの仕事は、その意味で命を預かる仕事と言っても過言ではないのです。
またホームヘルパーは体重の重い人を相手にしないといけないため、腰に負担がかかりやすいといえます。そのため、ホームヘルパーの中には、腰痛を抱えている人も多いのです。中には、腰にコルセットをまいて仕事をしているホームヘルパーもいます。このような苦労がある中で、ホームヘルパーの仕事は賃金が安く、つらい、大変であると感じている人が多いため、ホームヘルパーを辞めていく人も少なくないのが現状です。
いかがでしたか? 高齢者社会などを迎えた今、ホームヘルパーとして働く人が増えています。現場で働くホームヘルパーには、たくさんの苦労があります。しかし、そんな数多くの苦労がある一方で、利用者やその家族から感謝の言葉をもらえるとてもやりがいのある仕事です。人のために何か役に立つことがしたい、そんな想いをお持ちの方は、ホームヘルパーを目指してみてはいかがでしょうか。