介護福祉士国家試験にむけての合格のポイント
年に1度の介護福祉士国家試験。合格に向けて勉強に励んでいる人も多いかと思います。こちらでは、受験生のみなさんのために介護福祉士国家試験の筆記試験と実技試験のポイントについて詳しくまとめています。
これを読めば、どのようなことを意識して試験勉強に取り組めばよいのかがわかりますので、ぜひ参考にしてください。
介護福祉士国家試験に合格するためには
介護福祉士国家試験は、年に1度、1月末に筆記試験が行われることになっています。国家試験の中では難易度がそれほど高いものではないと言われているものの、試験範囲はとても広く、試験前に慌てて勉強をして合格できるほど甘いものではありません。
介護福祉士国家試験には筆記試験と実技試験があり、総得点の60%が合格基準点とされています。1問1点で計算され、120点が満点となり、10科目すべての科目において点数をとらなければ合格は認められません。
つまり、筆記試験であれば120問中80問を正解することができれば、介護福祉士国家試験に合格することができるのです。そのためには幅広い知識を身に着け、基本的な部分をよく理解して効率的に試験勉強を行うことが重要です。
受験生の中には介護の現場で働きながら介護福祉士国家試験を受験する人も多いでしょう。そういった人は、仕事をこなしながらうまく勉強する時間を確保する必要があります。どんな点に注意して勉強を進めればいいのか、お話していきましょう。
筆記試験合格のポイントについて
筆記試験は記述式ではなく、5つの選択肢の中から1つの解答を選ぶかたちの選択問題のみで、マークシート方式になっています。細かい数字などについては暗記する必要はなく、大まかな概要を理解していれば解くことができる問題です。
筆記試験に向けての勉強は、とにかく過去問題を多く解いて問題の傾向をつかむことが重要となります。ただし、介護福祉士の試験も年々変化しています。あまりにも古い問題集では問題傾向をつかむことができませんので、注意しましょう。過去5年ほどの過去問題を使って勉強することをおすすめします。
また、実際の試験のように時間を計り、時間配分について慣れておくことも大切です。模擬試験を受けてみると、こうした時間配分の練習ができるだけでなく、試験会場の雰囲気も体感することができますよ。
事例問題については、普段から利用者のことを考えて、どのような対応をするべきかよく考えておくことが有効となります。利用者の立場にたち、イメージトレーニングを重ねておきましょう。
実技試験合格のポイントについて
実技試験は筆記試験に比べると短時間で終了する試験なのですが、その短時間の間にはさまざまな点がチェックされます。また、いくら学校で習ったことでも実際に試験官の前で行うとなると緊張するため、限られた時間の中で的確な実技を行うことは簡単なことではありません。
実技試験は、利用者のモデルである人に対して、視線を合わせて会話ができているかどうか、丁寧な言葉をつかうことができているかどうか、その場に合った態度をとることができているかなどを、複数の試験官がチェックし採点が行われる形式になっています。
介護技術についてDVDなどを使って積極的に学んだり、学生同士で利用者役を交代しながら練習を行うといいでしょう。実際に利用者役になることで、利用者の身になって考えることができ、その中で気付くこともたくさんありますよ。
実技試験は日々の学校生活や仕事の中で行っていることや考えていることが試される試験となります。日頃より、利用者に対して冷静に対応できる判断力を身に着けられるよう、心がけておきましょう。
介護福祉士国家試験合格のポイントについて、筆記試験と実技試験それぞれご紹介しましたが、いかがでしたか? 介護の知識や技術は短期間で習得できるものではありません。今ご紹介したようなポイントを意識し、日頃から合格を意識した勉強方法を取り入れておきましょう。実際に利用者と接してみるということもとても大事なことですので、ボランティアなどの参加も積極的に行いましょう。