美容系の就職やキャリアップに役立つ資格11選|資格取得のメリットや選び方を紹介

美容師をはじめ、エステティシャンやネイリストなど、華やかな印象が強い美容系の職種。しかし、美容系の仕事に就くには、職種によって資格・検定を取得する必要があることも。

そこで今回は、美容系のおすすめ資格・検定と取得によるそれぞれのメリット、資格取得におすすめの方法などを解説します。

スキルやシーン別のおすすめ資格も紹介しますので、是非参考にしてください。

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就職やキャリアアップに役立つおすすめ美容資格11選

美容系の資格・検定には、美容師をはじめ、アイリストやアイブロウリストなどさまざまな種類があります。ここでは、美容系の職種に興味がある方へ、就職やキャリアアップにも役立つおすすめの美容系資格についてご紹介します。

美容師・理容師免許|美容師・理容師

お客様の理想的な髪型に整えたり、好みの色にカラーリングしたり。美容系の王道とも言えるのが「美容師・理容師免許」です。

美容師免許は、パーマやメイクなど、美容師の仕事をするうえで欠かせない資格です。理容師免許は、頭髪の刈り込みや顔そりなどをおこなうのに必要な資格で、それぞれ美容師・理容師だけができる独占業務であると国で定められている、国家資格です。

なお、それぞれの資格は美容室や理容室などサロンで働くことに限らず、サロンを安全に運営するための知識を学べる「管理美容師」や、介護施設(福祉施設)へ訪問してヘアカットやカラーといった施術をする「訪問福祉理美容師」といった資格取得にも役立ちます。

引用元
美容師法概要|厚生労働省
理容師・美容師免許の取得まで|厚生労働省

日本まつ毛エクステンション認定機構 技能検定試験(JECA)|アイリスト

アイリストは、まつエクやまつ毛パーマの施術をおこなうのが主な仕事で、近年ではアイリスト専門のサロンができるほど人気のある職種です。

アイリストを目指すには、民間資格である「日本まつ毛エクステンション認定機構 技能検定試験(JECA)」に合格しなければなりません。

「日本まつ毛エクステンション認定機構 技能検定試験(JECA)」は以下の5段階で構成されています。
・安全技術師
・まつ毛エクステンション3級
・まつ毛エクステンション2級
・まつ毛エクステンション1級
・認定講師

5つの資格を全て目指すには、美容師免許の取得が条件になっており、美容養成校に在学中の人であれば「まつ毛エクステンション3級」と「安全技術師」のみ受験できます。

なお、アイリストは有限会社ローヤル化研が商標権を取得する名称で、同社以外の場所で名乗ると商標権侵害に該当する恐れがあります。名称の使用にあたっては注意が必要です。

引用元
日本まつ毛エクステンション認定機構|技能検定試験(JECA)

アイブロウマイスター|アイブロウリスト

アイブロウリストは、お客様の悩みや希望に添って眉を整えるスペシャリストです。海外では「ブロウアーティスト」とも呼ばれるほど定着していて、日本でもモデルやタレントなどの眉毛を整えるアーティストとして活躍している人もいます。

アイブロウリストを目指すには、「アイブロウマイスター」の資格を取得するのがおすすめです。同資格は、眉の黄金比や眉山の意味、眉コスメの使用法など眉に特化した知識が学べる民間資格で、自宅学習や自宅受験ができ、チャレンジしやすいといった特徴があります。

ほかにも、「プロアイブロウマイスター」といった眉の整え方をアドバイスできる資格もあります。

引用元
ジャパンブロウアーティスト協会|アイブロウマイスター

日本メイクアップ技術検定|メイクアップアーティスト

メイクアップアーティストを目指す方や美容部員の方のキャリアアップにおすすめなのが、JMA(日本メイクアップ技術検定協会)が主催する日本メイクアップ技術検定です。

JMAのテキストは、美容専門学校やメイクスクールで広く使用されており、美容業界での信頼が厚いことがわかります。この検定試験は、JMAが定める正しいメイク基準を基本としており、3~1級の3段階で、1級が最上位資格です。

飛び級はできませんが3級と2級は同時受験が可能。1級は2級合格が条件で、モデルの悩みや要望に沿ったメイクを仕上げなければならないため、プロとしての技術力が問われます。

またコスメブランドとしても有名なシュウ ウエムラのメイクアップ技術検定は、JMAとの協働で開催されているもので、合格者はJMAのメイクアップ技術検定2級・3級合格者と同じ扱いになり、日本メイクアップ技術検定の1級受験の資格を得ることが可能です。

引用元
一般社団法人JMA|日本メイクアップ技術検定試験

JNECネイリスト技能検定|ネイリスト

ネイリストは指先を美しく見せるための施術をおこなう職種です。資格を必要とせず、未経験でも働くことが可能です。

しかし、ネイリストとして働くうえで、より理想的な給与やキャリアを求めるなら、ネイリストにまつわる資格を取得しておくのが効果的です。その中のひとつとしておすすめしたいのが「ネイリスト技能検定」です。

同資格は最高級を1級とし、3級から取得できる民間資格。爪を美しくする技術や専門知識が学べるので、ネイルの知識を深めたい方はもちろん、ネイルの魅力を広めたい方におすすめです。

なお、ジェルネイルを施術する場合は、「ジェルネイル技能検定」もあわせて受検するといいでしょう。

引用元
日本ネイリスト検定試験センター|JNECネイリスト技能検定

JNAジェルネイル技能検定|ネイリスト

JNA(日本ネイリスト協会)主催のジェルネイル技能検定試験は、基礎的な知識と技術の初級から、ジェルネイルのスペシャリストとしての総合的な知識と技術が求められる上級まで、3段階があります。

ネイルサロンの施術メニューは60%がジェルネイルであるといわれ、需要が高い技術です。

初級は実技と筆記試験があり、ジェルネイルを施術する基本的な知識と技術が問われ、中級はネイルケアとジェルネイルの施術とサロンワークの知識・技術が問われる試験で、どちらも実技と筆記試験があります。

上級では筆記試験はなく、10分間の事前審査と85分間の実技試験のみ。初級~上級までいずれもトレーニングハンドを使って、課題のジェルネイルを仕上げます。

全国で10万人以上が取得したとされるこの試験は、ネイリストとして活躍するなら是非もっておきたい資格でしょう。

引用元
NPO法人日本ネイリスト協会|JNAジェルネイル技能検定試験

AJESTHE認定エステティシャン|エステティシャン

エステティシャンは、痩身や脱毛といった聞きなじみのある施術から、美肌に有効な施術まで、美容に関する施術全般をおこないます。無資格・未経験でもなれる職種ですが、より理想的な給与やキャリアを求めるなら資格取得を目指しましょう。

エステティシャンにまつわる資格の中でも「AJESTHE認定エステティシャン」は、エステティックサービスを適切に提供できると認められた人にのみ与えられる資格で、お客様に美しくなるためのお手伝いをしたい方や、リラクゼーションを含めたおもてなしを提供したい方におすすめです。

働きながら資格を目指したい方は、「未経験歓迎」「資格不問」「資格取得サポートあり」などの項目が書かれた求人に応募するか、興味のあるサロンへ資格取得サポートの有無について問い合わせるとよいでしょう。

なお、シェービングをするには理容師免許が必須。エステティシャンを目指すなら、痩身や美肌など、興味のある施術の種類を明確にしておくとよいでしょう。

引用元
日本エステティック協会 AJESTHE認定エステティシャン

リラクゼーションセラピスト|セラピスト

セラピストとは、心身をさまざまな技術を用いて癒す職種のことです。美容系やリラクゼーション系など4つの種類に分かれていて、美容系やリラクゼーション系のセラピストは、体の痛みや美容の悩みについてヒアリングし、適切な施術をして解決へと導く職種です。

セラピストには国家資格と民間資格の2つがあり、就職を視野に検討するときは、理想や目的にあわせた資格を目指しましょう。

中でもおすすめしたい資格としては「リラクゼーションセラピスト」があります。同資格はリラックス効果の高いマッサージによって、心身の休養を促すことを定義とした資格です。リラクゼーション効果の高いマッサージとはなにかを学べるほか、接遇スキルも学べます。

引用元
日本リラクゼーション業協会 リラクゼーションセラピスト

日本化粧品検定|美容部員・メイクアップアーティスト

文部科学省後援の日本化粧品検定は、化粧品メーカーやコスメショップへの就職を有利にしたり、美容部員やメイクアップアーティストとしての知識を底上げしたりするのに役立つ資格です。

化粧品の成分や効果効能、正しいメイク方法などをしっかり学ぶことで、就職やキャリアアップだけでなく、フリーランスとしての活動や副業などにも活かすことができます。

美容業界での知名度は約90%といわれるほど高く、自身の肩書きに箔をつけたり履歴書でアピールしたりできるのも魅力です。

試験は3・2・1級と特級があり、3級はインターネット受験なので、いつでも無料で何度でも受験することができます。2級は化粧品の成分やメイクだけでなく、生活習慣美容やマッサージ、1級はさらにボディ・ヘア・ネイル・オーラルケアなど幅広い美容の知識が必要です。

特級は「化粧品の専門家」であるコスメコンシェルジュの称号を手にすることができます。

引用元
一般社団法人日本化粧品検定協会|日本化粧品検定

スキンケアアドバイザー|エステティシャン・美容部員など

スキンケアアドバイザー資格は、医師監修のテキストを使って学習し、通信講座で取得できます。この資格を認定する日本スキンケア協会は皮膚科医や化粧品研究者、エステティシャンなどで構成されており、その内容の信頼性が高いうえに最短1カ月で取得できるのも魅力です。

イラストや図を駆使したテキストはわかりやすく、初心者でも理解しやすい作りとなっており、認定講師による講義を動画で試聴可能。動画はスマホやパソコンからいつでも見ることができるので、仕事を続けながら資格取得を目指したい方にもおすすめです。

講座を受講し、課題レポート提出で合否が決められ、合格すればディプロマを取得できます。

一般社団法人日本スキンケア協会|スキンケアアドバイザー

色彩検定|様々な職種

色彩検定はあらゆる業界で流用可能な「色」にまつわる知識や技術を問われるものです。色の組み合わせやシーンにふさわしい色選びには、明確な理論やルールが存在します。

これらの知識や技術を学ぶことで、ファッションやメイク・ヘアカラー・ネイル、インテリアやグラフィックデザインなど、さまざまな仕事に役立てられるでしょう。

1990年に開催された第1回の試験から、累計170万人が受検したとされる文部科学省後援の公的試験なので、あらゆる場面でアピールできます。

試験はUC(色のユニバーサルデザイン)級と、3~1級の4種類。UC級は色覚の強弱や加齢による色の判別のしにくさなど、多様性に配慮した色使いの知識が問われるもの。3級は色の世界への入り口とされ、色彩の理論や法則の基礎的な知識が問われます。

2級は3級の知識をさらにレベルアップした配色やイメージをもとに、カラーコーディネートの基礎を問われ、1級は色彩のスペシャリストとしての知識や技術が必要です。

引用元
公益社団法人色彩検定協会|色彩検定

美容系資格・検定は役に立つ!取得する3つのメリット

美容系の資格・検定を取得すると、どんなメリットがあるのでしょうか。ここでは3つのメリットについて解説します。

1.仕事の幅が広がりやすい

美容系の資格・検定を取得すると、自分の就きたい職種に就職しやすくなります。たとえば美容師免許は、国家資格がなければ就くことができない職種です。人体構造や美容について深く学び、多くの技術を習得する必要があり、取得までに最低でも2~3年の期間を要します。

国家資格のためハードルは高いですが、難しい勉強に取り組み、そのうえで得た専門知識だからこそ、サロンのスタイリストとしてはもちろん、アイリストやアイブロウリストなど、幅広い職種に就職できるといったメリットがあります。

2.就職・転職が有利になりやすい

美容系の資格・検定を取得すると、就職や転職が有利になるといったメリットも。たとえば美容師免許を取得すれば、難しい勉強と試験をクリアしたことが証明されます。

そのうえで美容師として働き、経験を積めば、技術が磨かれ、現場に必要なノウハウが体に定着します。豊富な経験によってスキルがあると判断されやすくなることから、就職・転職がより有利になるのです。

さらに、アイリストのように美容師免許の保有が受検条件となる資格もあるので、受検しやすくなるほか、美容師以外の職種への転職もチャレンジしやすくなります。

3.キャリアアップにつながりやすい

美容系の資格・検定を取得すると、業務の幅が広がり任される仕事が増えるといったメリットもあります。美容師の場合、スタイリストとして働けるのはもちろん、技術を磨けば実力が認められ、リーダーや店長に抜擢されるなどのキャリアアップにつながります。

活動幅が増えれば経験や技術面、知識も増えることから、自分の可能性が広がり、理想のキャリアが目指しやすくなります。

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美容系の資格を取得する方法|スクール・通信講座・独学

就職やキャリアアップに役立ち、人生の選択肢をひろげる資格には、さまざまなものがあり、難易度や取得にかかるコストも幅広いです。資格取得には、スクールに通う・通信講座・独学のおもに3つの方法があります。

スクールはプロの講師から体系的に正しい知識と技術を学べるのが大きなメリット。また受験資格に認定校でのスクーリングが必要な資格を受験できるので、そういった資格を目指す場合は最初からスクールでの勉強がおすすめです。一方で、スクールに通う時間や費用がかかることには注意しなければなりません。

独学は入学金や受講料などの費用がかからず、自分のペースで勉強できるというのが大きなメリットです。仕事や子育てなどをしながら、資格取得の勉強をするのに向いていますが、モチベーションの持続やペース配分が難しいというデメリットもあります。

通信講座はスクールに通うことと独学の両方のメリットを兼ね備えています。実績のある合格のメソッドを、マイペースに学ぶことが可能です。

デメリットを挙げるとしたら、資格によってはスクーリングが必要なことがある、受講料が必要、講座のスケジュールに合わせて学習しなければならないため、独学よりもプレッシャーを感じる可能性があることでしょう。

おすすめの資格をスキル別、シーン別に紹介

美容系の職種に就くことを目指しているものの、まだどの道にすすむかが明確になっていない方や、これからのキャリアに役立つ美容系の資格をとりたいと考えている方に向けて、スキルやシーン別におすすめの資格を紹介していきます。

未経験から目指せるおすすめの資格

資格によっては、国家資格保持が前提のものや実務経験が求められるものもあります。未経験で目指せるおすすめの資格は以下です。

・色彩検定
・日本化粧品検定
・リラクゼーションセラピスト

ここに挙げた資格は、下位資格であれば一日で取得できるものもあり、経験がなくても取得できます。

社会人から目指せるおすすめの資格

社会人として働きながら取得するには、好きなことや経験があるものの方が有利でしょう。メイクが好きな方やセルフネイルを楽しんでいる方には、以下のような資格がおすすめです。

・スキンケアアドバイザー
・JNECネイリスト技能検定
・JNAジェルネイル技能検定

通信講座がある資格であれば、家に帰ってからや休日などに勉強でき、趣味でやったことがあるジャンルであれば、独学で取得することもできるので、働きながら資格取得を目指す方におすすめです。

いずれ独立・開業ができるおすすめの資格

いずれ独立や開業を視野に入れている方におすすめの資格は以下です。

・美容師・理容師
・認定エステティシャン
・アイリスト

取得するのに難易度が高いものもありますが、一度取得すればさまざまな仕事に活かすことができるものや、知名度が高く信用を得やすい資格などがおすすめです。

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美容系の資格・検定には美容師免許をはじめ、アイブロウマイスターなど、さまざまな種類があります。多方面で活かせる美容師免許を取得すると、働く場所が広がるほか、自身の可能性を広げるきっかけにつながります。

美容系の資格・検定が気になる方は、本記事を参考にしながらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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