ネイルスクールに通う費用の相場はどれくらい?教材費を抑えるコツやスクールを選ぶポイントについても紹介
ネイリストを目指す場合、体系的にしっかりと学ぶためにスクールに入校することを選ぶ方も多いでしょう。しかしスクールに通うと、高額な授業料が必要になるのではと不安になる方もいるかもしれません。
そこで、ネイルスクールに通う場合の費用の相場を紹介します。ネイルを学ぶために必要な教材費を抑えるコツやスクール選びのポイントもお伝えしますので、是非参考にしてください。
ネイルスクールに通う費用の相場はどれくらい?
ネイルの理論や技術をしっかり学びたい方におすすめなのが、スクールに通うことです。しかし、スクールに通うにはお金が必要なので、どれくらいかかるのか知りたいという方もいるでしょう。
そこで、ネイルのスクールに通う場合にかかる費用の相場を、スクールの体制や講座ごとに紹介しますので、参考にしてください。
全日制
全日制とは、小中学校のように毎朝登校して5~6時間、しっかり学ぶ体制の学校です。期間はおおよそ1~2年。みっちり勉強できるかわりに費用は年間100万円程度と高額で、2年制の学校では入学金なども含め、200万円以上かかります。
ただし比較的小規模なスクールの場合、100万円以下で通えることもあるでしょう。費用はかかりますが、毎日しっかり勉強できること、技術面のサポートも手厚く学ぶ環境が整っているというメリットがあります。
フリータイム制
フリータイム制のスクールでは、授業の時間を自分の都合に合わせて選ぶことができます。仕事をしていたりダブルスクールを選択したり、家庭の事情があったりなど、一日の大半を学びの時間にあてることができない方におすすめの方法です。
費用相場は30~80万円程度。全日制のスクールに比べトータルの授業時間は短くなりますが、費用を抑えることができます。
試験対策コース
試験対策コースは、すでにネイルの知識と技術をある程度身につけている方向けで、その名のとおり試験合格のために集中的に学ぶことができるものです。
短期間のコースなので、費用は5~15万円ほどとあまり高額ではないことが多いでしょう。必要なことだけを学べるため、自己学習で自分の技術に不安がある方や、試験前にしっかり対策したい方などにおすすめです。
通信講座
通信講座は自宅で学べるコースで、通信講座を専門に扱う会社のものやネイルスクールに設けられたものなどがあります。通信講座と一口にいっても、スクーリングがあるものや画像添削してもらえるものなどさまざまで、合格のためのカリキュラムがしっかり組まれたものも多いです。
スマホで受けられる講座もあるので、自宅で気軽に勉強したいという方におすすめの方法だといえるでしょう。
5万円程度で受講できるものもありますが、基礎から試験対策までみっちりカリキュラムが組まれたものの場合、30万円程度かかることもあります。
ネイルの資格を取得するのにかかる費用
ネイルの勉強をするには、教材やネイルの材料を揃える必要があります。検定試験の受験費用も含めて、何にどれくらいかかるのかを知っておくといいでしょう。これからネイルの資格取得を目指す場合にかかる費用の相場を紹介しますので、参考にしてください。
検定費用
まずは検定試験の費用を見てみましょう。ネイルの検定試験は、基本的に上級の資格になるほど費用が上がっていく傾向があります。
ネイルの試験にはいくつかの種類がありますが、知名度の高いJNECネイリスト技能検定試験を例にとると、3級で税込み6,800円、上級資格の1級で税込み12,500円です。充分な技量があっても飛び級ができず、上位資格をとるために下位資格の取得が必要なケースや、別途テキスト代がかかる場合もあります。
いくつか種類があるネイルの検定費用については、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。
ネイリストになるために必要な費用とは?ネイルの資格を取得するのにかかる費用を紹介
道具やテキストにかかる費用
ネイルに必要な道具やテキスト費用もそれなりに必要です。ネイルの試験を受けるために揃える道具の種類には、以下のようなものがあります。
・ウッドスティック
・キューティクルニッパー
・メタルプッシャー
・ポリッシュ類
・ファイル類
・キューティクルリムーバー
・ジェルネイル類
このほかにも消毒液やコットン、ジェルネイルに必要な筆などを検定内容に合わせて準備しなければなりません。すべてを揃える場合、費用は10万円ほどを見ておく必要があります。
ネイルの教材費を抑えるコツを紹介
ネイルの材料費やテキスト代・試験費用・スクール費用など、一からはじめた場合それなりに費用がかかってしまうため、安くすませられる費用はおさえる工夫をするといいでしょう。
ネイルの勉強にかかる教材費を、できるだけ安くすませるためのコツを紹介します。
フリマアプリを活用して購入する
フリマアプリを利用して、ユーズド品を購入するのは、おすすめな方法のひとつです。未使用品が出品されていることもあるため、運がよければ新品を安く購入することができます。
場合によっては正規の金額では手が出にくい、プロ用の商材を安く手に入れることもできますが、商品の状態がよくないこともあるため注意が必要です。保管状態が悪い古いものや使い込まれて傷があるようなものも出品されている可能性があることを考慮して、しっかり吟味してから購入するようにしましょう。
問屋から直接購入する
問屋とはその道の商材がなんでも揃うショップのことで、ネイルの問屋ではプロのネイリストが使用するネイル道具を購入することができます。
ネイリストでなくても購入できることも多いですが、会員登録が必要だったりネイルスクールに通っていることを証明する学生証などの提出が必要だったりすることも。ネイルサロンやネイリストへのおろし問屋なので、末端価格よりリーズナブルに購入できるのがメリットです。
インターネットで購入できる問屋も多くあるので、近くに店舗がない場合でもプロ用の高品質なネイル道具を手に入れることができます。
セールを狙って購入する
上述したネイル問屋や、ネイル商品を取り扱うECショップなどのセールを狙って購入するのもおすすめです。お目当ての商材が安くなるタイミングで購入できるよう、こまめにサイトにアクセスしてチェックしておきましょう。
ネイルの試験では、ネイル道具のブランドが指定されていることもあるため、購入の際には事前に確認しておくことで、間違って購入することを防ぐことができます。
ネイルスクールを選ぶときのポイント
ネイルスクールは、検定試験を実施する法人が認定するものから、ネイルサロンが独自に開講しているものなどさまざまです。カリキュラムや費用も異なり、目指せる資格や就職に影響があることもあります。
どうやって選べばいいかわからないという方のために、スクール選びのポイントをお伝えしましょう。
JNA認定校
スクール選びに迷ったら、ネイル資格を主宰する団体が認定するスクールを選ぶのがおすすめです。JNA(日本ネイリスト協会)では、プロのネイリストを養成するのにふさわしい施設や講師を擁し、しっかりとカリキュラムが組まれたスクールを認定校として定めています。
資格取得に必要な知識や技術を無駄なく教えてもらえるため、安心して通うことができるほか、JNA主宰のセミナーやコンテストに参加する際、参加費用が割引になるなどのメリットもあります。
就職のサポート
ネイリストとして働いた経験がない場合、たとえ資格を取得してもスムーズに就職できないことも考えられます。そこで、就職のサポートがあるかどうかもスクール選びでチェックしておくのがおすすめです。
就職のサポート内容はスクールによっても違いますが、たとえば面接や履歴書の書き方などを指導してくれたり、実技トレーニングをしてくれるところであれば心強いでしょう。また、ネイルサロンの紹介や斡旋をしてくれるスクールであれば、卒業後スムーズに就職することができます。
資格取得保証
スクールに通ったのに、卒業までに資格を取得できないかもしれないと不安に思う方もいるかもしれません。ネイル資格は上級資格になるほど難易度が上がる反面、上級の資格を持っている方が就職の際に有利になります。
そこで資格取得保証があるスクールを選ぶのがおすすめです。資格取得保障とは、合格できるまでサポートを受けることができる制度。無料でレッスンを受けることができ、苦手な部分をしっかり対策することができます。
また、資格の合格率は、スクールのレベルや技能習得の実績があるカリキュラムであるかを確認するためのひとつの目安です。スクールは卒業生の合格率を公開しているケースが多いため、スクール選びの際は参考にしましょう。
カリキュラムやサポートもチェックしてネイルスクールを選ぼう
ネイルスクールは、カリキュラムや選ぶコースによっても費用に大きな差があります。自分自身がどのように学びたいか、どの資格取得を目指すのかなどを考慮して選ぶことが大切です。
費用だけでなく、試験の合格率や就職のサポートなども、スクール選びのひとつの指針となります。自分に合ったスクールを選んでしっかりと知識と技能を身につけ、ネイリストへの第一歩を踏み出しましょう。