ネイル資格の取得にはどんな費用が必要?ネイルスクールと通信講座を選ぶポイントを紹介

ネイリストを目指すうえで、多くの人が選ぶ進路のひとつがネイルスクールへの通学です。ただし、気になるのがその費用。できるだけ学費を抑えて学びたい、と考える方も少なくありません。

この記事では、ネイルスクールにはどれくらいの費用がかかるのかを、通学・通信などのスクールタイプ別に紹介します。あわせて、費用を抑えるための工夫や、後悔しないスクール選びのポイントも解説しますので、進路選びの参考にしてください。

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ネイル資格取得に必要な費用とは?

ネイル資格を取得するには、主に検定を受験するための検定費用と、その検定に合格するための勉強をするスクール・通信講座などの費用がかかります。

検定料は資格の種類や級によって異なります。また、スクールなどの口座費用に加えて、テキストや道具代が追加で必要です。

ここからは、それぞれの費用の目安について見ていきましょう。

検定費用

まずは検定試験の費用を見てみましょう。ネイルの検定試験は、基本的に上級の資格になるほど費用が上がっていく傾向があります。

ネイルの試験にはいくつかの種類がありますが、知名度の高いJNECネイリスト技能検定試験を例にとると、3級で税込み6,800円、上級資格の1級で税込み12,500円です。充分な技量があっても飛び級ができず、上位資格をとるために下位資格の取得が必要なケースや、別途テキスト代がかかる場合もあります。

次に、ジェルネイルの資格であるジェルネイル技能検定試験についても、受験料の目安を押さえておきましょう。

JNAジェルネイル技能検定試験では、初級が税込み9,900円、中級が税込み1万3,200円、上級が税込み1万6,500円といった費用設定です。

このように、ネイル検定とジェルネイル検定は、それぞれ別の受験料がかかりますので、複数を受検する場合は合算コストも見越しておく必要があります。

いくつか種類があるネイルの検定費用については、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。

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ネイリストになるために必要な費用とは?ネイルの資格を取得するのにかかる費用を紹介

引用元
公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター|ネイリスト技能検定試験とは
NPO法人 日本ネイリスト協会|JNAジェルネイル技能検定試験

道具やテキストにかかる費用

ネイルに必要な道具やテキスト費用もそれなりに必要です。ネイルの試験を受けるために揃える道具の種類には、以下のようなものがあります。

・ウッドスティック
・キューティクルニッパー
・メタルプッシャー
・ポリッシュ類
・ファイル類
・キューティクルリムーバー
・ジェルネイル類

このほかにも消毒液やコットン、ジェルネイルに必要な筆などを検定内容に合わせて準備しなければなりません。すべてを揃える場合、費用は10万円ほどを見ておく必要があります。

資格取得するための学習費用

ネイル資格を取得するには、検定の受験費用に加えて、技術や知識を身につけるための学習費用も必要になります。主な学習方法には、ネイルスクールに通う方法と通信講座を利用する方法があり、それぞれ費用の目安や学び方に特徴があります。

ここからは、それぞれの学習スタイルにかかる費用について見ていきましょう。

ネイルスクールで学ぶ場合

ネイルの理論や実技をしっかりと学びたい方には、通学型のネイルスクールがおすすめです。ただし、学ぶスタイルや講座内容によって費用は大きく異なります。

全日制・フリータイム制・試験対策コースの3つのタイプの費用相場は以下のとおりです。

学習スタイル

特徴

費用相場

全日制

平日毎日通学し、1日5〜6時間みっちり学ぶ。期間は1〜2年。

年間約100万円〜

2年制で200万円以上かかることも

フリータイム制

自分の都合に合わせて授業時間を選べる柔軟な学習スタイル。

約30〜80万円程度

試験対策コース

資格取得を目指す人向けの短期集中型。既に基礎がある人におすすめ。

約5〜15万円程度

通学型スクールは、サポート体制が整っていたり、講師から直接フィードバックを受けられるといった利点がありますが、その分費用が高額になる傾向があります。自分の目標やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

通信講座で学ぶ場合

通信講座は自宅で学べるコースで、通信講座を専門に扱う会社のものやネイルスクールに設けられたものなどがあります。通信講座と一口にいっても、スクーリングがあるものや画像添削してもらえるものなどさまざまで、合格のためのカリキュラムがしっかり組まれたものも多いです。

スマホで受けられる講座もあるので、自宅で気軽に勉強したいという方におすすめの方法だといえるでしょう。

5万円程度で受講できるものもありますが、基礎から試験対策までみっちりカリキュラムが組まれたものの場合、30万円程度かかることもあります。

ネイルスクールと通信講座はどちらを選ぶべき?

ネイルスクールと通信講座を選ぶ際には、学習に要する期間、資格の習得・合格率、学習サポートの充実度といった観点で比較することが重要です。

スクール型は直接指導や即時フィードバックが得られ習得スピードが速い反面、時間や通学の制約があります。一方で、通信講座は自分のペースで進められる利点がある反面、自己管理や質問対応の体制が鍵になります。

学ぶ期間はどれくらい?

ネイルスクールと通信講座では、資格取得までの期間に違いがあります。

ネイルスクールの場合、集中して通える環境なら3級レベルの資格は最短で2〜3カ月で取得できることも。上位資格の1級やジェルネイル上級などを目指す場合は、1~2年ほどかかる場合もあります。

一方、通信講座は自分のペースで学習を進められるのがメリットですが、受験のタイミングや添削、スクーリングのスケジュールによって学習期間が左右されやすく、一般的に4〜6カ月を目安に設計されています。

引用元
アフロートネイルスクール【JNA認定校】|北海道・関東・東海・関西・九州エリアに展開。未経験でも最短でプロのネイリストへ。
アフロートネイルスクール【JNA認定校】|ネイル講座・費用一覧
黒崎えり子ネイルスクールのネイル講座・講座費用一覧
ネイルスクールシンシア|ネイル(ネイリスト)資格の通信講座
生涯学習のユーキャン|ネイリスト資格取得講座
ヒューマンアカデミー通信講座|ネイリスト検定(2・3級)コース

合格率に違いはある?

ネイルスクールと通信講座とで、合格率に差が出やすいのは事実です。スクール型では対面指導や実技チェック、模擬試験などによる手厚いフォローが強みで、受講生の理解度や技術向上を直接観察しながら補強できるため、比較的高い合格率が実現しやすい傾向があります。

一方、通信講座でも最近では合格実績を公表している講座が増えており、高い合格率を示す例があります。たとえば、ヒューマンアカデミー通信講座ではネイリスト技能検定3級の合格率が91.2%と高水準で、全国平均を上回る実績を持つケースも報告されています。

引用元
ヒューマンアカデミー通信講座|ネイリスト検定(2・3級)コース

サポートは充実してる?

ネイルスクールでは、講師からの直接指導や実技チェック、模擬試験、就職支援、開業相談など、対面ならではの手厚いサポートが期待できます。生徒同士の交流や質問のしやすさも魅力点です。

一方、通信講座の場合は、添削サービスや質問対応などが主なサポート内容です。最近の通信講座では、質問回数無制限やサポート期間を長めに設けているコースもあり、担当講師がつく講座もあります。

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学費や教材費を抑えるポイントを紹介

ネイルの材料費・テキスト代・試験費用・スクール費用など、ネイルの勉強を一からはじめた場合それなりに費用がかかってしまうため、安く抑える工夫をするといいでしょう。

そこで、ネイルの勉強にかかる学費や教材費を、できるだけ安くすませるためのコツを紹介します。

独学で学んだあとスクールへ通う

ネイルの資格は級が分かれているものも多く、初級のような下位の資格は独学でも取得できることがあります。そこで、下位資格は独学で取得し、独学では難しいレベルになったら専門のネイルスクールで学ぶ方法も。

ただし、独学では誤った技術の癖がつき、上位資格の実技の際に苦労することもあるため注意が必要です。

割引キャンペーンを利用してスクールへ通う

ネイルスクールによっては、期間限定や所定の条件下で適用される割引キャンペーンが実施されていることもあります。普通に入校するよりも低価格で学べるため、費用を抑えたい方におすすめです。

さまざまなスクールがあるので、それぞれの特徴も比較しつつ、割引が実施されているかチェックしてみましょう。

フリマアプリを活用して道具を購入する

フリマアプリを利用して、ユーズド品を購入するのは、おすすめな方法のひとつです。未使用品が出品されていることもあるため、運がよければ新品を安く購入することができます。

場合によっては正規の金額では手が出にくい、プロ用の商材を安く手に入れることもできますが、商品の状態がよくないこともあるため注意が必要です。保管状態が悪い古いものや使い込まれて傷があるようなものも出品されている可能性があることを考慮して、しっかり吟味してから購入するようにしましょう。

問屋から直接道具を購入する

問屋とはその道の商材がなんでも揃うショップのことで、ネイルの問屋ではプロのネイリストが使用するネイル道具を購入することができます。

ネイリストでなくても購入できることも多いですが、会員登録が必要だったりネイルスクールに通っていることを証明する学生証などの提出が必要だったりすることも。ネイルサロンやネイリストへのおろし問屋なので、末端価格よりリーズナブルに購入できるのがメリットです。

インターネットで購入できる問屋も多くあるので、近くに店舗がない場合でもプロ用の高品質なネイル道具を手に入れることができます。

セールを狙って道具を購入する

上述したネイル問屋や、ネイル商品を取り扱うECショップなどのセールを狙って購入するのもおすすめです。お目当ての商材が安くなるタイミングで購入できるよう、こまめにサイトにアクセスしてチェックしておきましょう。

なお、ネイルの資格試験では、ネイル道具のブランドが指定されていることもあります。どのブランドの道具なのかを事前にきちんと確認しておき、間違わずに購入することも大切です。

ネイルスクール・通信講座を選ぶときのポイント

ネイルスクールと通信講座、どちらで学ぶのかによって学び方やサポート体制が異なるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

ここからは、ネイルスクールと通信講座のどちらかを選ぶ際、チェックすべきポイントを見ていきましょう。それぞれの特徴を理解し、目的やライフスタイルに合わせて最適な講座を選んでみてください。

JNA認定校かどうか

スクール選びに迷ったら、ネイル資格を主宰する団体が認定するスクールを選ぶのがおすすめです。JNA(日本ネイリスト協会)では、プロのネイリストを養成するのにふさわしい施設や講師を擁し、しっかりとカリキュラムが組まれたスクールを認定校として定めています。

資格取得に必要な知識や技術を無駄なく教えてもらえるため、安心して通うことができるほか、JNA主宰のセミナーやコンテストに参加する際、参加費用が割引になるなどのメリットもあります。

また、近年ではJNA認定校が運営する通信講座も登場しており、通学が難しい方でも質の高い指導を自宅で受けることが可能です。通学型と同様に、カリキュラムやサポート体制が整っているため、安心して学習を進めることができるでしょう。

引用元
ネイルスクールシンシア|ネイル(ネイリスト)資格の通信講座|

就職のサポートをしてもらえるか

ネイリストとして働いた経験がない場合、たとえ資格を取得してもスムーズに就職できないことも考えられます。そこで、就職のサポートがあるかどうかもスクール選びでチェックしておくのがおすすめです。

就職のサポート内容はスクールによっても違いますが、たとえば面接や履歴書の書き方などを指導してくれたり、実技トレーニングをしてくれるところであれば心強いでしょう。また、ネイルサロンの紹介や斡旋をしてくれるスクールであれば、卒業後スムーズに就職することができます。

さらに最近では、就職支援をおこなっている通信講座が増えてきており、オンラインでのキャリア相談や就職情報の提供、求人紹介といったサポートを受けられるケースもあります。自宅学習でも、しっかりと就職まで見据えたサポートが整っているか確認しておきましょう。

引用元
生涯学習のユーキャン|ユーキャンのネイリスト講座|合格までのスケジュール

資格取得保証があるか|スクール

スクールに通ったのに、卒業までに資格を取得できないかもしれないと不安に思う方もいるかもしれません。ネイル資格は上級資格になるほど難易度が上がる反面、上級の資格を持っている方が就職の際に有利になります。

そこで資格取得保証があるスクールを選ぶのがおすすめです。資格取得保証とは、合格できるまでサポートを受けることができる制度。無料でレッスンを受けることができ、苦手な部分をしっかり対策することができます。

また、資格の合格率は、スクールのレベルや技能習得の実績があるカリキュラムであるかを確認するためのひとつの目安です。スクールは卒業生の合格率を公開しているケースが多いため、スクール選びの際は参考にしましょう。

通学しやすいか|スクール

スクールには通い続ける必要があるので、通学期間も考慮しつつ、通いやすいかどうかを確かめましょう。一定期間たびたび通うことを考え、自宅からの距離や交通機関のアクセスの利便性などをチェックしてください。

受講生の口コミや評価はどうか

せっかくネイルスクールに通うなら、自分に合った環境のなかで勉強したいもの。スクール側が発信している内容がいかに魅力的であっても、学生にとって本当によいかどうかは、リアルな声を聞いたり自分で体験したりしなければわかりません。

そこで、実際に受講している学生の口コミや評価を知ることも大事です。口コミサイトやSNSなどで調べてみましょう。

また、学校説明会や見学会などに参加して雰囲気を体験するのもよいでしょう。

通信講座の場合も、受講生のリアルな体験談やレビューはとても参考になります。とくにサポート体制や教材の使いやすさ、資格取得までの流れなど、実際に学んだ人の声は選ぶ際の大きな判断材料になります。公式サイトだけでなくSNSやブログも活用して、情報収集をおこないましょう。

資格取得サポートのあるサロンを探すならリジョブがおすすめ!

ネイリストになるには、ネイルスクールに通わないといけないわけではありません。ネイルの仕事は無資格でもできるため、未経験歓迎・研修制度ありといった求人情報も存在します。

そこで、就職先探しにはぜひ「リジョブ」を活用しましょう。リジョブは美容業界の多数の求人が掲載されているサイトで、希望の条件を設定して仕事を探せます。未経験者が応募できる職場もたくさん見つかるでしょう。

また、資格取得を目指している人は、資格取得支援制度や働きながら学べる環境が整っているサロンの求人を探すのもおすすめです。現場で実務経験を積みながら、費用補助や学習支援を受けて資格を取得できるため、効率的にスキルアップできます。

費用だけでなくカリキュラムやサポートもチェックしてネイルスクールを選ぼう

ネイルスクールは、カリキュラムや選ぶコースによっても費用に大きな差があります。自分自身がどのように学びたいか、どの資格取得を目指すのかなどを考慮して選ぶことが大切です。費用を抑えるためのコツも紹介したので、ぜひ今後の参考にしてください。

また、費用だけでなく、試験の合格率や就職のサポートなども、スクール選びのひとつの指針となります。自分に合ったスクールを選んでしっかりと知識と技能を身につけ、ネイリストへの第一歩を踏み出しましょう。

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