ラクに暮らすためには?体調を整えて、薬に頼らない生活に!【「シンプル家事」で心地よく暮らす ♯3】
仕事に追われる忙しい毎日だけれど、自分の「日々の暮らし」も大切にしたいですよね。家の中がゴチャゴチャに散らかっていると、疲れて帰ってもホッとできないし、食生活がいいかげんだと、健康はもちろん、美容にも悪影響が……。
何より、雑な暮らしぶりをしていると、お客様にも伝わってしまうものです。
そこで、忙しくても自分なりの「シンプル家事」を実践して、小さな工夫をしながらていねいに暮らしている、人気ブロガーの中山あいこさんを取材しました。
よけいな物を持たず、日々の汚れをためず、シンプルに暮らす秘訣とは……? 自分の家だけでなく、サロンでも取り入れられるアイデアが見つかりそうです。
冷えを防いで、身体の中から元気に!
きれいでいるためには、何よりも体の中から健康でいることが大切です。女性にとって、健康を崩す大きな原因になるのが「冷え」。身体を冷やすと血液の循環が悪くなり、免疫力が下がって病気になりやすいといわれます。
中山さんは、冷えを防ぐために、生活のなかで様々な工夫をしています。
「足は特に心臓から遠い位置にあるので冷えやすいときいて、冬だけでなく一年中、足を冷やさないように心がけています」
ロングスカートの下にはいつもレギンスをはいたり、夏以外はいつも靴下を重ね履きしているのだそうです。冷えないことと通気性を考えて、シルクの5本指靴下の上に、コットンの靴下を重ね履きしています。
そして、もうひとつ愛用しているのが、腹巻き。
「妊娠中に使っていた腹巻きを、昼も夜も一日中着用しています。シルクコットンだから肌触りが気持ちいいし、授乳しているときにも、お腹が隠れて冷えないので便利なんですよ」
冷房のきいたお店で一日立ちっぱなしでいると、冷えが体調の崩れにつながることも。冷えを防ぐ様々な工夫、さっそく取り入れたいですね!
身体を整える「三年番茶」を毎日飲みます
「なるべく薬に頼らない生活をしたい」というのが中山さんのモットー。
そのためにも毎日飲んでいるのが「三年番茶」です。朝起きたら、まずお茶を沸かしてポットに入れるのが日課です。出かけるときは、水筒に入れて持って行くことも。
「三年番茶は、緑茶の茶葉と茎を天日干しして、3年かけて熟成させて作られた番茶です。苦みやクセがないし、カフェインやタンニンが入っていないので安心して飲めます」
「寒い朝は、この三年番茶で「梅醤番茶」を作って飲んでいます。身体の中からポカポカ温まりますよ」
梅醤番茶は、
・風邪予防
・疲労回復
・頭痛
・冷え症
などに効果があるのだそうです。
「梅醤番茶」のつくり方
生姜汁 …3滴
梅干…中1個
醤油…小さじ1〜2
材料をカップに入れ、熱々の三年番茶を注ぐだけ。
そして、「もしかして風邪ひいたかな?」と思ったら、必ず飲んでいるというのが「第一大根湯」。
「第一大根湯」のつくり方
大根おろし…大さじ山盛り3
おろし生姜…少々
醤油…大さじ1~1杯半
材料をカップに入れ、熱々の三年番茶を注ぎ、かき混ぜないで一気に飲みます。
冷たい飲み物ばかり飲んでいると、体調を崩しがちです。「今日は冷房にあたりすぎて冷えたな」というときには、こんな温かい飲み物で内臓を温めたいものですね。
旬の食材を使った朝ごはんで、元気に!
「朝ごはんはしっかり」というのが、中山さんが元気に一日をスタートするための秘訣です。
「朝ごはんはいつも、白い丸皿に色鮮やかに盛りつけています。ワンプレート料理だと、見栄えがよくなるし、配膳も片付けもラクチンですよ」
「身体は食べたものでつくられるので、なるべく安心安全な食材を選べたらいいなと思っています。平日は簡単なものばかりですが、旬を意識しながら、忙しいときも心をこめて作ろうと考えています」
とはいえ、フルタイムで働いているし、お子さんの保育園への送りもあるし、朝は時間がないはずです。つくりおきおかずは、週末などに準備をするのでしょうか?
「以前は、週末にまとめてつくりおきをしていたのですが、私には続きませんでした。今は、朝ごはんを作るときに、日持ちするおかずを多めに作って、つくりおきにしています。つくりおきは、一部冷凍しておいたり、翌日はほかのおかずにアレンジしたりします」
忙しい朝に、どうしてそんなことができるの?
「私の家事は朝が中心です。夕方からは疲れていてそんなに頑張れないので、夕ご飯も簡単にして、早めに寝るようにしています。その分朝は早く起きて、太陽の光に力をもらって、元気に動き回ります」
中山さんのように一日の中で、「頑張る時間」「無理しない時間」を決め、自分なりのリズムをつくることも、元気でいるための秘訣かもしれません。
身体を冷やさない、食事や飲み物に気を遣うなど「自分を大切にすること」は、毎日を元気に笑顔で過ごすことにつながり、お客様を大切にすることにもつながります。
中山さんのような暮らしを、全部真似することはできなくても、少しずつなら取り入れることができそう。忙しい毎日でも、「ていねいに暮らす」ことを心がけたいですね!
写真/中山あいこ
取材・文/臼井美伸(ペンギン企画室)
Profile
中山あいこさん
10歳の息子、0歳の娘を育てるワーキングマザー。シンプルで心地のよい暮らしをテーマに日常を綴ったブログ「生活のメモ」を2013年にスタート。ていねいな暮らしぶりが反響を呼び、総アクセス数300万PV以上となっている。家事も子育ても、「楽しむこと」がモットー。身体にやさしくて簡単なレシピを、日々のごはんづくりの中で考案したり、掃除しやすい部屋づくりを実践中。
Information
中山あいこさんの著書『持たない ためない 使いまわす 家事がラクになるシンプルな暮らし』(\1400/エクスナレッジ)
「子育て、家事、仕事に忙しい毎日。家事が苦手だし、ズボラな性格だし、毎日がてんてこまい……。でも、ていねいな暮らしに憧れる。どうしたらいいの?」
そんな疑問にこたえる、生活のヒント集。家事、掃除、料理、家計のやりくり、手作り……など、家しごとを楽しむためのアイデアがたくさん詰まっています。
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