「退職」について理解してますか?しっかり予習して円満な退社を!「最終出社日のマナー」

お世話になった会社を退職するときはできるだけスマートに、またきちんと感謝の気持ちを伝えて去りたいものですよね。とくに美容業界内での転職は、またいつどこでお世話になった方に遭遇するかもわかりません。それだけにいっそうネガティブなイメージのない円満な転職をしておきたいものです。その人のイメージを総括する最終出社日の行動は、円満退社のための最後の大仕事。これを読んで最後の一日の時間の使い方をよくシュミレーションしておきましょう。

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最終出社日のそのまえに…
最終日前までに済ませておきたいこと

最終出社日のマナー

退職の日は余裕を持って臨みたいもの。業務の引継ぎはもちろんのこと、身の回りの整理、返却物の用意、転職先で必要となる書類の受け取り等の段取りは事前にきちんと固めておきましょう。

以下は一般的に会社に返却するものと受け取るものをまとめた例です。

返却するもの

  • 健康保険被保険者証
  • 社員証・IDカード(身分証)
  • ネームプレートや会社支給の制服
  • 名刺
  • 経費で購入した書籍・資料・事務用品

会社から受け取るもの

  • 雇用保険被保険者証、年金手帳(会社が保管している場合)
  • 源泉徴収表
  • 離職票(転職先が決まっていない方)

またもうひとつ、美容業界に特化して大事な問題が「お客さまの引継ぎ」です。のちにトラブルに発展することも考えられるデリケートな問題なので、お客さまの引継ぎに関しては、あいさつDMや退職のメールも含めて、どこまでがOKでどこまでがNGか事前に上司と本音でしっかりと話し合っておく事が大切です。また、担当者が突然いなくなることで一番戸惑うのは、お客さまです。お客さまの心情を重んじることも忘れずに、お世話になったお店の利益と自分の将来をバランスよく見据えた方法で退職をお知らせしましょう。

お世話になった関係者やお客さまへ
あいさつ状・あいさつメールの送付

最終出社日のマナー

直接会ってお伝えする事ができない方に、メールやはがき、DM等でごあいさつをするのはマナーと言ってもいいでしょう。この際、言うまでもありませんがお店に関するネガティブな情報を書かないのが、最低限のマナー。また「退職日までに済ませておきたいこと」の項でも記述したように、お客さまへのお知らせについては、個人の転職の状況とお店の方針によってどこまでOKかが変わってきますので、DMやメールを送ってもいいか、事前に上司に確認をしておくことが大切です。

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同僚や上司へ感謝の気持ちを伝える
職場の方への全体あいさつ

最終出社日のマナー

朝礼や終礼、送別会で。シチュエーションは違っても、ほとんどの場合、退職者のスピーチの場が設けられているはず。育ててくれたことへの感謝の気持ちを込めながら、素直な気持ちであいさつしましょう。
頭が真っ白になって言いたいことが言えないという方は、事前にカンペを用意しておいてもいいかもしれません。スピーチでかならず盛り込みたい内容は、次の通り。

  1. 忙しいなか時間を割いてもらったことへの御礼 & あらためて本日で退職することを告げる。
    (※とくに仲のよい部署で言ってもかまわない内容なら、退職理由に触れるのもアリです。)
  2. 入社してから今まで、とくにお世話になったエピソード、成長した点、感謝していることなどを具体
    的なエピソードを交えて述べる。
  3. この会社で学んだ経験を次にどう活かしていきたいか、豊富や展望を述べる。
  4. 会社の今後の発展とスタッフの活躍を祈る。

1に関しては、退職理由は伝える必要がなく「一身上の都合」でOKとするマナーサイトも多いのですが、小規模な部署や親しい間柄の部署で、なおかつ伝えてもかまわない内容であれば教えてあげたほうが親切です。とくに仲がいい職場の場合、あなたの行く末を心配してくれている人も多いはず。あいさつのなかに組み入れて、お世話になった方々を安心させてあげましょう。ただし、このような場では決してネガティブな発言をしないのが社会人としてのマナー。会社の愚痴や同僚の悪口だけは、絶対に避けましょう。

また2~4に共通して大切なのは、自分の言葉で自分の感謝の気持ちをしっかり伝えること。マニュアルに頼るあまり定型文だらけのあいさつになってしまっては、きちんと気持ちが伝わりませんよ。

個々へ感謝を伝えるきっかけにも
職場の方にプチギフトを渡す

最終出社日のマナー

職場にもよりますが、負担にならない程度のプチギフトがあるとより感謝の気持ちが伝わりやすいでしょう。具体的な物品は、日持ちのする焼き菓子や小額の小物が好ましいようです。食べ物の場合は、個別包装されていて、できるだけ日持ちするものを選びましょう。短文のメッセージカードを添えるもよし、ギフトを配る際に一人一人に声をかけるもよし。全体のあいさつでは伝えきれない、個人への感謝を伝えるいいきっかけになります。

また渡すタイミングは、会社の環境にもよりますね。特にサロンはその日の予約状況によって休憩や終礼のタイミングも流動的。時短ワークや社外の打ち合わせなどで早くお店を出てしまう人には始業前に、それ以外の人は終業のあいさつが終わった後が狙い目ですが、自分の職場環境の様子を見て、スマートなタイミングを見つけておきましょう。

最終出社日のマナー

いかがでしたか。今まで働いてきた職場の最後を飾る、退職日の行動。すこしシュミレーションすることができたでしょうか。サロンの退職は今まで培ってきたコミュニケーションの集大成。できるだけ迷惑をかけないようになおかつ感謝の気持ちをきちんと伝えて職場を後にすることで、また新たな方向に自分の人生を踏み出すための試練です。よい形で終えることができれば、後の人生で役立つときがきっとくることでしょう。よりよい転職ができるよう心から応援しています!

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