速報!TOKYO BLEND Fes’2017 “東京ブレンド”メンバーの神コメント #2
サロンの垣根を超えて美容界を盛り上げようとさまざまな活動をしているTOKYO BLEND“東京ブレンド”。メンバーサロンによる一大イベント、BLEND Fes’2017が4月10日 東京品川プリンス ステラボールで開催されました。その速報リポート第二弾では、ブレンドメンバーの熱いコメントの数々をお届けします。
みんながやりたいことを叶える―それがブレンドの存在意義
―発起人のひとり、高木さんにお聞きします。2回目となる今回、大きなイベントになりましたね。
「最初はメンバーサロン間で勉強会を月一で始めたんですが、僕としてはゆくゆくこんな風にサロンの垣根を超えたステージをやりたいと思っていました。舞台演出はZACCプロデューサーの大野喜郎さん、協賛関係の窓口はviolet代表の前原穂高さんというようにそれぞれ役割分担があって、いい感じの横のつながりを生かして、単独ではできないこうした大きなイベントを開催することができました。下の世代にもいい経験になったでしょうし、観ているお客さんにも東京ブレンドならではの舞台を届けられたのではと思います」
―演出担当の大野さんにお聞きします。どんなステージにしようと思ったんですか?
「一言で言うと、ステージに立っている個人個人が尊重されるような演出です。2時間半という、長いけどある意味アッという間の時間に、いろんなチャンネルを見せていこうと。観ている人がいい意味で、心地よい疲労感を脳ミソに感じるくらい、ショーごとにまったく違う空気感やある種のギャップを出したかったんですよね。
オープニングの7人がカットするシーンは、まさに七人の侍(さむらい)のイメージです。榊原さん、冨山さんがコックさんに扮した『7minutes Cutting』は3分クッキングのパロディですが、カット&スタイリングを料理に例えてやると一般のお客さんにもわかりやすいかな、と企画しました。たまたま僕のお客様が本物の3分クッキングの担当アナウンサーで、特別にナレーションを入れてくださって。ここまでやるんだ!というくらい凝りましたね。全体を通して、観にいらしてくださった方々に、ブレンドって結構やるじゃん、と思ってもらえればうれしいです」
オープニングはMINX池戸さん、GARDEN河野さん、高橋さん、Belle堀之内さん、Tierra三笠さん、CIECA野口さん、violet前原さんによるカットショー。
『7minutes Cutting』ではGarland榊原さん、at’LAV冨山さんによる、キッチンショーならぬカット&スタイリングショーを展開。『Feel the Color』では、Belle飯田さん、air木村さんによる近未来的なステージが披露された。
ブレンドメンバーでよかった、と思う瞬間って?
―各サロンのメンバーに聞きました。
■at’LAV代表 冨山倫宏さん
「僕の場合はもともと他のメンバーと接点がなくて、ある意味皆さん、雲の上の存在でした。プレッピーのリアルトレンド大賞でグランプリを獲ったことをきっかけに、カメラマンの永谷さんからお誘いを受けたことがとても光栄でした。メンバーに加われてすべてが変わったと言っても過言ではありません。きょうはステージで唯一、メンズをカットしましたが、今後もブレンドメンバーとして切磋琢磨しながら、自分オリジナルのものを発信していければと思います」
■Belle代表 飯田尚士さん
「今の時代、情報が大事じゃないですか。同じ世代のオーナーや代表たちとそういう話を交換できるのが一番ですよね。うちはスタッフ総勢56人ですが、月一のブレンドの勉強会には皆、意欲的に参加しています。発足当初はこんなイベントまでできると思っていなかったですしね。ブレンドとしての地方セミナーでは、作品をつくったりカットをしたりと、本来の美容室のあり方に加えてwebを使った集客やSNSを活用する方法をレクチャーしています」
■Garland 代表 榊原章哲さん
「同世代の第一線で活躍している人が一緒で、スタッフ教育とか普段は聞きにくいことでもいろいろと聞けるのがすごくありがたいです。遅刻の多い子に対してどう対応しているのかとか、練習をやる子とやらない子への対処法とか。自分たちだけで解決しようとすると視野が狭くなりますから。メンバー同士、飲んでるときは緊張感がないけど、技術とかヘアショーとかは負けたくないし、いいスタイルをつくりたいですからね。ガーランドとしてもブレンドとしても、名前が出て恥ずかしくないような仕事を続けていきたいです」
■GARDEN NewYork ゼネラルプロデューサー
河野悌己(こうの・よしき)さん
「今はN.Y.と日本を6:4の割合で行ったり来たりしているんですが、日本滞在の短い期間でもブレンドの活動はやりたいことの1つです。ブレンドのメンバーはいい意味でライバルであり仲間。この関係性を大事にしたいんですよね。企画とかは他のメンバーがやってくれるので僕はそこへ参加させてもらっているという感覚ですが、せっかく立ち上げたし走り出したからこそ、全うしたいじゃないですか。やりがいあるし帰ってくる理由にもなるし(またN.Y.へ)行く理由にもなる。そんな大切な場所の1つがブレンドだと思います」
■air/LOVEST SN.Div.Manager木村直人さん
「ブレンドは僕にとってはある種の絆ですね。特に僕自身どうしたいというわけではないですし、力貸してというのであれば貸すよ、というスタンスです。強敵と書いて友と読むと言おうか。皆、若いときから一緒で、現場で会うこともあれば酒を飲みに行くこともある。ブレンドの中の僕の立ち位置は‟自由ポジション”で、僕がブレンドに何かを求めることはないのですが、東京ブレンドという、ある種の事業をやっているわけですから1度やったらちゃんとやっていきたい。みんなが豊かになるならそれでいいと思っています」
■CIEKA.代表 野口和弘さん
「ブレンドの中では若手なんですが(笑)、みんなで力を合わせれば大きなことができると、その中で僕の力も必要なんだ、と思わせてくれる存在ですね。先輩方の仕事を間近で見られるし、僕自身勢いを出せる場でもあるので、先輩たちに負けたくないという気持ちが強いです。つねに目立つことをしたくて、ブレンドの中に少し異質な、僕のようなメンバーがいることで、あ、こういうテイストの人がいてもいいんだという存在感が出せればと思います」
若い世代と交流することで“未来”が見えてくる
―ブレンドに参加したことで若い世代にどう影響しましたか?
■MINX取締役 池戸裕二さん
「ブレンドサロンで月一の勉強会を日曜日の夜、100人規模でやっているんですね。それが下の子たちに対する教育やレベルUp にものすごく役立っていると思います。他のサロンとトレンドやブランディングを共有することで深くつながれるし、幅広い視点でモノゴトを考えられる。みんな第一線でやっている人ばかりだし、ヘアもうまいし頭もいい。僕自身のモチベーションもUpしますし、情報を共有することでサロンのためにもなっていると思います」
■Belle代表 堀之内大介さん
「ブレンドに参加したのはオープンしてまだ1年目で、最初は勉強会やろうよ、という感じだったのに、こんなステージができるのもすごいことですし、メンバーと話すことで僕自身もいろんな引き出しを増やせたし、スタッフの経験値が飛躍的にUPしました。サロン同士の交流で、いろいろな仕事が見られるのも本当に貴重な経験です。下の子たちがステージに上がるために僕らが支えるという環境づくりをコツコツとやっていきたいです」
■GARDEN harajukuマネージャー 高橋俊友さん
「サロンを超えて、お互い切磋琢磨していける間柄で、刺激をもらっていることが一番大きいですね。そこに後輩を絡めて、勉強会やイベントなど他にはない空気感で参加させてもらっています。フォトシューティングがブレンドの強みですが、若い子たちがちょっとしたポージングとか見せ方を即実践して、次の日から変われる点でもいい経験になっています。僕自身も程よい緊張感を大切に仕事ができる貴重な場所だと思っています」
■Tierra代表 三笠竜哉さん
「東京ブレンドのこれからとしては、僕たち引っ張っていく側がまとまった動きを創っていかないといけないと思いますね。こういうイベントもそうだし、全国の美容師さんたちにしっかりとした技術や時代の空気感を提供できればいいなと。ヨーロッパ、N.Y.、東京と、大都市で女性がきれいなのは、政治がそうしたわけでなくて、美容師を始めとするファッションに携わる人がいてこそ。それをしっかりとブレンドの軸として若い人たちに伝えていきたいと、僕は初めからそう思ってやっています」
取材・文/山岸敦子
撮影/内田龍、編集部
Data
TOKYO BLEND(東京ブレンド)
カメラマンの永谷知也さん(Will Creative)の呼びかけで今をときめく辣腕スタイリストが結集。
サロン間の垣根を払い、美容技術はもちろん、撮影の方法論やサロンマネジメントなどのノウハウ、情報を“共有”“継承”していくことで
美容業界を盛り上げようと、セミナーやイベントを実施。
今や全国3都市(大阪・名古屋・福岡)に派生し、次世代の美容師育成に大きな刺激を与えている。
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