知っておきたい保険の知識!「養老保険」「終身保険」は安心?

働く上で、社会人として、ぜひ知っておきたい保険の知識。中でも押さえて欲しいものに「養老保険」があります。養老保険は、保障と貯蓄の両方の意味合いを兼ねた保険として考えることができます。ここで少し説明していきましょう。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

■養老保険にはどのようなメリットがある?

養老保険のメリットは、お金を貯めながらついでに保険として保障を受けられることにあります。特に「予定利率」の高いときであればメリットはたくさん享受できますが、昨今はとても低金利なので、預貯金と比べてさほど期待できません。

支払った保険料に対して、所得税や住民税の控除が使えるのは大事なメリットです。契約者=受取人の契約では、満期保険金は一時所得であり、支払った保険料が必要経費として認められ、さらに50万円の控除があります。また、普通に銀行での貯金では、それまでに死亡すれば保険金の500万円を遺族が受けとれるということはありません。つまり、貯蓄もしながら保障も得られるというメリットがあるのです。

■養老保険のデメリット

養老保険のデメリット

養老保険は得だと思って加入したものの、結局損をしてしまうようでは加入した意味が全然ありません。

終身保険や定期保険は「死亡保険」に該当するものですが、養老保険はそうではなくて、「生死混合保険」というものに属する保険です。それは、そのまま解釈をすれば、生きていても、死んでも保険がもらえるという一見、おいしい保険にも見えます。

期間は定期保険と同じく、例えば30年という期間が定められています。この期間の間に死ねば保険金が支払いされ、そこまでは定期保険と意味は同じですが、決められた期間が終了したら、満期保険金が受け取れるという意味では違いがあります。生きていても保険金がもらえるというのはこのことからです。定期保険では、期間中に死ななければ、それで保険金をもらうことができずに終了です。養老保険とはつまり確実にお金を受け取ることができる保険です。

しかし、残念ながらそれほど甘くはなく、その分、保険料が高いというデメリットがあります。

30年間かけて500万円貯金するという意味合いとそれほど変わりはないのです。実際に30年間かけて500万円貯金する場合には、利息で多少増える分を差し引いたとして、12,000~13,000円程度を月々貯める必要があり、養老保険もその程度の保険料を支払いしていかなければなりません。

銀行にお金を預けるとき、利息に期待をすることになりますが、保険の場合においても、「予定利率」というものがあります。

ただし、実際に500万円なら500万円とあらかじめ受け取る額は決まっているので、今後の見込みの運用利益によって、先に保険料を割り引くという形をとっています。しかし、この「予定利率」は、それほど期待することができないほどの低さです。お金を貯めるという意味合いでは、定期預金や投資信託の方がチャンスがあると言えます。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

終身保険とは何か……

終身保険とは何か……

次にお話しするのは、「終身保険」についてです。保障が一生涯続くから終身保険。何歳で亡くなろうが、保険金の支払いはあります。もう保障は必要ないと思った時には、解約返戻金(かいやくへんれいきん )を老後資金などに当てることもできます。終身保険で、相続税、お葬式の費用をカバーすることができます。さらに老後を迎えるまでは保障を確保して、その後、年金に移行するといった利用もできます。

■終身保険の活用法

終身保険は貯蓄性があり、老後の積み立てとして大いに活用することができます。若い時、大きな保障を必要としているときには死亡保険として考え、子供たちは独立をしてそれほど大きな保障が必要ないという時、解約をして老後の生活資金にあてることができます。

さらに終身保険は葬儀関連費用の200万~500万を準備するためにも使用されます。支払った金額よりも死亡保険金受取額が大きいことにメリットがあります。例えば30歳男性が、300万の終身保険の場合、月々5,907円を、60歳まで支払いしていくとします。 単純に計算すれば、2,126,520円の支払いをしなければいけません。しかし、2,126,520円の支払い額に対して、300万の受けとりになるので、差額がプラスととらえることができます。

さらに相続税対策にも利用価値があります。現金などで置いておくことでそのまま相続税が課税されてしまうのですが、終身保険の死亡保険金には非課税枠があるので、それもメリットです。

文/sapuri

業界未経験でも企業からスカウトが届く まずは登録
この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事