おとな女子の人生が変わってしまうかも !?自転車のある生活 #1
女子にこそオススメの自転車のある生活 サイクルライフナビゲーター 絹代さん
最近、自転車が人気です。美容業界でも、自転車ライフを楽しんでいる人が多い様子。でも、興味はあるのに「脚が太くなりそう」「運動神経がよくないから」と、ためらっている女子も少なくないのでは?
そこで、サイクルナビゲーターとして自転車の楽しさや健康、美容面の効果を伝えている絹代さんに、自転車は女子にとってどんなメリットがあるのか伺ってみました。
自転車は、ただ走るもの、ただの移動手段と思っていませんか? 答えはNO。人間を内側からも外側からも変えてしまう大きな力を持つ魅力満載の乗りものでした。
自転車と出会って、人生がガラリと変わった
街なかを自転車でさっそうと走り抜ける--。その姿がかっこよくて憧れるものの、「ママチャリならまだしも、運動神経がよくない私にはムリ……」と思っている人もいるかもしれません。でも、「大丈夫です」と絹代さん。
「私自身、運動神経がよくないどころか子どもの頃からずっとカラダが弱くて、自転車に乗るなんて考えたこともなかったんです。具合が悪くて、歩くことすらままならないこともありました。そんな私でも自転車に乗って、長い距離を走ることもできるのですから大丈夫。むしろ、運動が不得意で体力に自信のない人にこそ自転車をおすすめしたいんです」
カラダが弱かったために、友達が普通にできることもできない。そんな自分に自信が持てず、「このままでは働くことも結婚もできないかもしれない」と、絹代さんは不安だらけの日々を過ごしていたといいます。
「少しでも健康になりたい。そう思って、カラダのことについて学び始めました。そうしたら面白くて、どんどんハマってしまって。学べば学ぶほど、人間のカラダは栄養、つまり食べるものでできているということがわかりましたし、同じ栄養でも人によって効果が違うということも驚きでした。とくに興味を持ったのはスポーツ栄養学。私のようなカラダの弱い人間でも食べ物次第で元気になることができるし、トップアスリートも食事を変えることでさらにパフォーマンスを上げることができると知って、ああ、私が学びたいことはこれだったんだ、って」
さらに学びを深めるべく、大学卒業後、働きながらお金をためてイギリスの大学院に留学。そこで本格的にスポーツ栄養学を学んで「ますますハマってしまった」といいます。
「その後、たまたま受けたテレビ番組のオーディションに受かったんです。自転車で有酸素運動をしよう、という主旨の番組でした。そのご縁で、自転車のロードレースチームの仕事をすることになって。といっても、走っていたわけではありません。ママチャリには中学校に入る頃には乗れるようになっていましたけど、ロードレースなんてとんでもない(笑)。広報担当でしたが、要は裏方です」
自転車の力を、自らのカラダとココロで実感
自転車選手のサポートに携わるうちに絹代さんは、トップレーサーたちの脚が細いことに気づいたといいます。
「私は、上半身はやせているのに下半身がたくましくて、脚が太いことがずっとコンプレックスだったんですね。でも、選手たちの脚を見て、ひょっとして自転車が私の脚を変えてくれるかもと思いました。実際、仕事を通じて自分でもロードバイクに乗り始めたら、たった1週間で脚が1.5cmも細くなって、びっくり。体調もよくなりだんだん元気になって、気持ちも明るく前向きになっていったんです」
自転車の大きな効果を、自分のカラダとココロで実感した絹代さん。この魅力をひとりでも多くに伝えたいと、”サイクルライフナビゲーター”に。活動の場は雑誌や本だけでなく、自転車関連のイベントでMCを務めるなど、全国各地を飛び回っているそうです。そして海外に出張も。
「かつては、仕事なんてできないかもしれないと思っていたのに……自分でも信じられません。自転車には本当に感謝しています」
実は、結婚そして出産も。自転車がカラダとココロを幸せにしてくれるということを、絹代さんは体現してくれているのです。
取材・文/鈴木裕子
Profile
絹代(きぬよ)さん
サイクルライフナビゲーター、健康管理士、自転車活用推進研究会理事、飯田市エコライフコーディネーター。
横浜市出身
東京大学農学部卒業、国際協力事業団(JICA)勤務を経て、英国立ユニバーシティ オブ チェスターのマスターコースで栄養と身体運動について学ぶ。帰国後、自転車ロードレースの実業団、日本代表の広報スタッフを経験。現在は雑誌、テレビ、ラジオなどのメディア、自転車関連のイベントでMCや自転車フィットネスの提案を行うなど、自転車を軸に健康、美容、エコのフィールドで活躍中。自転車を使った町おこしや、女性のための自転車イベント、子ども自転車教室のスタッフを務めるなど、自転車の楽しみ方を伝えるだけでなく、啓発のためにも積極的に活動中。著書に『自転車でカラダとココロのシェイプアップ』『自転車と旅しよう!』(ともに枻出版社)、『かわいく乗って、キレイにやせる! チャリーナのための自転車BOOK』(幻冬舎エデュケーション)がある。
WebSite/KINYO WORLD http://www.kinuyoworld.net
blog/それなりに、日々更新 http://hurray.kinuyoworld.net
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