ネイリストにとっても天敵!ジェルネイルのリフトを防ぐための対策

ジェルネイルでリフトが起こる場合、リフトが起こる位置などによってさまざまな原因が考えられます。爪の長さや形の違い、使用したジェルネイルの種類や組み合わせの相性によってもジェルの持ちが変わってくるので、サロンでは日々最適な組み合わせや手順を勉強しておかなければなりません。

そこで今回はお客様にジェルネイルを楽しんでいただけるよう、リフトの発生リスクを最小限に抑えるための基礎対策についてまとめてみました。

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ネイリストにとっても悩みの種、ジェルネイルの「リフト」の主な発生要因

せっかくおしゃれにジェルネイルを作った、万全を期してサービス提供したにもかかわらず、2週間と立たないうちにリフトが起こったというお客様がいらっしゃるととても残念な気持ちになります。ジェルネイルでリフトが起こる原因は必ずしも施術側に問題があったからとは言い切れず、一概に技術不足だったと納得できない部分もあるからです。

プロのネイリストですから、サロンでは手順や塗りに関してはしっかり行っているはず。したがってサロンで作ったジェルがリフトしてしまう主な要因として考えられるのは、お客様の爪とジェルの相性が悪い、もしくはお客様の爪に合った塗り方や方法を取っていなかったことなどが考えられます。

特にお客様それぞれの爪の形に合うように、厚みを出す部分をケースバイケースで変えていくように心がけておくことが大切です。長い爪の方や薄い爪の方などはジェルによって負荷がかかりやすいので、爪の中央部分に厚みを出すなどの工夫が必要になります。また根元からリフトが起こってしまう場合は根元部分に重点的にプライマーを塗るなどの対策を取らなければなりません。

こうした施術上の工夫をしてもリフトの発生が多いという場合には、使用しているジェルの組み合わせやジェルごとのサンディング、プレプライマーやプライマーの使用方法が合っているかを改めて見直していきましょう。主力として使っているジェルとトップコートの相性が悪いということもありますし、同じ種類でも色によって微妙に質感がちがうことがあります。多くの施術事例などを参考に、できるだけリフトが起こらないように対策を立てておきましょう。

プレパレーションをしっかり行いましょう

ネイリストとして絶対に避けておきたいのが、プレパレーション不足によるリフトの発生です。爪のサイドからリフトが発生した場合のほとんどの原因はプレパレーション不足に起因しています。プレパレーションがしっかり行われていないということはセルフでのジェルネイルでは非常によくあることですが、なかには技術レベルの低いネイルサロンでの施術でも見受けられることがあるようです。手順が面倒だ、時間がないなどの理由で雑にならないように手際よく行っていくことを心がけておきましょう。

またネイルサロンによってはプレパレーションにハンドケアをセットしてサービスする「ケアプレパレーション」を提供しているところもあるようで、このメニューはお客様に大変喜ばれるだけでなくリフト対策としてもおすすめです。ハンドケアとプレパレーションを別料金にしておくとお客様はなかなかハンドケアを選択しません。手や指の健康状態が悪いこともリフトの大きな原因となりますので、ジェルネイルのメニューの一部に組み込むなどの工夫が必要でしょう。

プレパレーションで気をつけるべきポイントとしては仕上げ段階でのダストや油分をしっかり拭き取ることです。非常に基本的なことですが、ネイルウォールのダストをしっかり取る、クレンザーでしっかり油分をふき取った後は手際よくジェルを塗る作業に入るなどの心がけを忘れないようにしておくことが大切です。

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サンディングでの注意点は?

プレパレーションの工程の中で、ジェルと爪の密着度を上げるためのサンディングは重要な工程となります。サンディングにおいても、お客様の爪のコンディションに合わせて的確なグリッド数のファイルを使い分けるなどの工夫が欠かせません。あまり強くかけすぎると爪自体にダメージを与えてしまいますから、軽くなでる程度の圧をかけて細かく調整しながらサンディングを行っていきましょう。

基本的にはグリッド数が100~120くらいの粗めのものと180以上の細かめのものを使い分けていくことになります。リフトが起こりやすい縦ラインが入った爪や溝のようなラインができてしまっている爪などの場合は、表面で目立つ突起部分だけサンディングをして、ベースはリッジフィラーなどの繊維質の入ったベースジェルなどで仕上げておきましょう。ジェルの定着が主な目的となりますのでこうしたベースジェルを薄くかけていくことでよりキレイな仕上がりとなります。薄めの爪などでは特におすすめの方法です。

そしてつい雑になってしまいがちなのがダストの処理です。ネイルウォールに少したまったダストでもリフトの原因となってしまうことがあります。これも基本的な工程ですが手を抜かず念入りに行っておきましょう。 リフト対策全般に言えることですが、サンディングでもお客様の爪のコンディションを見極めて臨機応変に対応することがとても大切です。

ベースジェルを塗るときの注意点は?

サンディングやキューティクルの処理が終わった後は、ベースジェルを塗る作業に入ります。サンディングが終わった後でももたもたしていると油分や水分が爪の表面に付き始めるので、手際よく作業工程に移れるように準備しておきましょう。

水分はジェルやアクリルにとって天敵ともいえるもの。水分によって爪が柔らかくなってしまうとジェルがはがれやすくなり、リフトの発生率がぐんと上がってしまいます。サンディングの後はしっかりとベースジェルを塗ってプレパレーションを仕上げて、爪とジェルをしっかり密着させるように整えていきます。

ベースジェルは2度塗りするのが基本となります。1度の塗りで厚くなり過ぎないように薄く塗ることを心がけましょう。ベースが厚くなってしまうこともリフトの大きな要因となります。 また手がしっとり気味のお客様の場合は、1度目のベースジェル⇒ライト硬化⇒2度目のベースジェルという作業工程を1本ずつ行うほうがよいでしょう。

施術の間にどんどん水分が出てくるので、1本ずつスピーディーに作業をしていった方が水分対策になります。 また根元からリフトが起こりやすいと判断した場合は根元部分にピンポイントでプライマーを塗っておくことも重要です。この際もあまり厚く塗らないように心がけておきましょう。

爪の健康を保つことが一番のリフト対策!

リフトを防ぐための技術上の対策やジェルの組み合わせの再検討など、ネイリストとして考えられるリフト対策を講じたうえで、最終的に大切になってくるのはお客様の爪の健康を維持するための正しいアドバイスです。どれだけ的確にリフト対策をしても、その根本となる爪自体の健康状態が悪ければリフトが発生することは避けられません。

また健康状態の悪い爪だとジェルネイルを楽しむこともできなくなってしまいます。爪の健康にとって良いことは何か施術中や施術後にアドバイスをし、場合によってはハンドマッサージなどのケアを提案していくことも大事なことになるでしょう。

爪に良いとされている栄養素はケラチンなどのたんぱく質です。これらの栄養素は肉類や魚介類に多く含まれています。また反り爪などの爪の変形しやすい方は鉄分不足であることが多いです。不足がちとなる栄養素を補いつつ、バランスの良い食事を心がけておくことが爪の健康維持にとって重要になります。

水仕事が多い方の場合はハンドクリームによる日頃のケアについてアドバイスしておきましょう。水分と触れる機会の多い方は手指が乾燥しやすく、リフトも起こりやすいです。できるだけ日頃からハンドケアに気をつけていただくよう心がけてもらいましょう。

そしてリフトが起こった場合はできるだけ早くサロンに来ていただくようにしましょう。リフトが起こり始めて放置しているとグリーンネイルなどのトラブルが発生してしまいます。悪化してしまうと皮膚科による処置が必要となる恐れもありますので、迅速に対応することの必要性をお客様に正しく伝えておくことが大切です。

 

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