女性が作り上げるサロンの醍醐味 RUALA・ディレクター 角 薫さん #1

原宿・明治通り沿いに店を構える「RUALA」(ルアラ)は、20年以上も美容界の一線で活躍する角 薫(すみ かおる)さんと、ちはるさんが運営するサロン。
あえて女性スタッフを多く採用し、女性ならではの視点を生かした営業スタイルを貫いています。
現在、スタッフは12名、そのうち11名は女性。
なぜ、女性美容師にこだわったのか。その狙いについて角さんにお話しを伺いました。

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女性を指名したいお客さまは想像以上に多い

ロングヘアがトレードマークの角さん。40代になった今でも、その艶やかな髪は健在です。

――大人世代の美容師さんの髪が美しいと、それだけでお客様は勇気を頂けますね。“私もまだまだ頑張れそう”と前向きになれそうです。
「若い頃からずっとロングヘアですが、そのまま長さをキープしておくと、40代になっても上手に維持できるんです。RUALAのお客様は30代以上の大人世代の方が多いので“角さんはどのシャンプーやスタイリング剤を使っているの?”って、商品の話で盛り上がったりできますね。
自分が使っていいと実感したものは、お客様にも自信を持っておすすめできますよね」

――そうですね。なんとなくマニュアルを読んでいるような説明より、実感が伴った商品紹介だと、お客様も俄然、購買意欲が湧きますし。
「その点、RUALAは女性スタッフが多いので説得力という点では自信があります」

――そもそも、なぜ女性ばかりのサロンを作られたのですか?
「男性は0ではないんですよ。現在は1名の男性スタッフがいますし。ただ、私もちはるも女性が働きやすい環境を作りたかったんです。それと、女性目線の細やかなサービスを提供できるサロンを目指していまして」

――美容業界で長く活躍するのは、やはり男性が多いですよね。
「そうですね。でも、女性スタッフのメリットってたくさんあります。例えば個人の身だしなみに対する意識はとても高いですし、お客様への気配りに関しても女性の方が長けています。だからRUALAのバックヤードは、メチャメチャきれいですよ(笑)。
それにスタッフの年齢も幅広いから、大人世代のスタイリストも多いんです。なんかね、お母さんがたくさんいる感じ!いいでしょ。雰囲気も断然、華やかで明るくなるしね」

RUALA
スタッフは現在12名。そのうち1名は男性。「男性がひとりいると聞き役に徹してくれるし、いい意味でスタッフ感のクッションになってくれる。頼れるスタッフのひとりです」と角さん。

――実は私、個人的には女性に髪を切ってもらいたい派なんですね。男性だと緊張してしまう。そんな人って多いと思うんです。だから、RUALAは魅力的です。
「本当に多いですね。RUALAにいらっしゃる方は、そもそも女性スタイリストを希望している方がほとんど。皆さん〝女性だらけだから安心できる“とおっしゃいます」

――営業の観点から見て具体的にどんな利点がありますか?
「まず、物販の動きが他のサロンより活発だと思いますね。特にそこを強化しているわけではないのですが、女性の場合、人が使って良かったものに興味が湧く傾向がありますよね。スタッフが女性ばかりだと、みんな店販商品をプライベートでも使用しているから、良かったものは即見た目に反映されるんです」

――ヘアケアなら髪がきれいに見えるとか、スキンケアなら肌がツルツルとかスタッフさんを見れば結果が一目瞭然ですね。
「はい。あと、ヘアアクセも販売しているのですがスタッフがつけていて可愛いものは、皆さん興味がある。その場で購入できるのでお客様には大変好評でなんです」

――これは女性スタッフが多い利点ですね。
「それ以外にも、やはり女性は話すことが大好きですから、会話が盛り上がる(笑)。ファッションのこと、グルメや旅行、恋愛の話など共感できることが多いから、サロンに来ておしゃべりも楽しめるって感覚はあるのではないでしょうか」

――そうだと思います。なんでも話せて楽しめる。まさに女子トークの醍醐味ですね。

RUALA
パートナーのちはるさんセレクションのヘア小物。女性スタッフが多いと小物の売れ行きも早いという。

お客様の最高齢は89歳。素敵になりたい願望はいつまでも叶う

――角さんのお客様の中には20年近くも通い続けて下さる方もいらっしゃるとか。
「最高齢は89歳です」

――それは素敵!
「その方は週に4回プールに通い、ヨガもやっている、本当に素敵な女性です。健康意識だけではなく、美容意識も高い方ですね。原宿のサロンと聞くと10代や20代が多い印象ですが、高齢の方でも通って下さることは本当にありがたいです。自分の技術が求められている以上、全力でお返ししたいと思う瞬間です。長く通って下さる方が多いのは、私が原宿のサロンで育ち、鍛えられたからだと思っています」

――角さんの手によって女性として輝くのでしょうね。私も原宿に髪を切りに行く、そんな90歳になりたいです!
「だから私は40代のお客様に“今の内から足腰鍛えて下さい!”って言っているんですよ(笑)」

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いつまでも髪のお医者さんでいたい

――角さんの高い技術力とお客さまに対する気配りがあるから、10年20年と通い続けるお客様が多いのだと思います。
私は角さんが20代のころに始めて取材をさせていただきましたが、当時は“髪のお医者さんになりたい”と話されていましたね。

「はい。今も全くその気持ちは変わりません。だからかな、お客様が高齢の方を紹介するケースも多いんです。先ずは髪のケアをしっかり考え、その上でデザインを構成していますから、髪のアンチエイジングを望む世代には通いやすいのかもしれませんね。先日も60代のお客様が、周りの方から“若返った”と言われるようになったと喜んでおられて。他にも農作業で髪に手をかけないお母さんを気遣って、娘さんがお母様とサロンにいらしたり。

原宿ってこんなことでもないと、なかなか来づらいと思うのですが、今では楽しみにして下さっているそうで、私もうれしいですね。サロンに来るときは気合を入れてくるそうです。その気合が若さをキープする原動力かもしれませんね」

2回目のインタビューでは、原宿育ちの角さんが歩んだ「美容の原点」、「人へつなげる美容」についてお届けします。

取材・文/小澤佐知子
撮影/田中大三

Salon Data

RUALA

RUALA(ルアラ)

http://ruala.jp
2016年1月にオープン。原宿の最大手サロンで修業と経験を積んだ角さんとちはるさんが共同で運営する。
サロン名のRUALAはハワイ語で道。お客さまに羽を伸ばしに来ていただき、リラックスしてほしいという思いを込めたサロン。
女性美容師を中心にチームを組み、お客様のライフスタイルにあったデザイン、美と健康を考えた頭皮ケアにも力を注いでいる。

美容を伝える使命について RUALAディレクター 角 薫さん #2>>

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