本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【CAMINOIA 代表取締役 若松拓也さん】#1
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回はお客さまの「なりたい!」を叶えるヘアサロン、CAMINOIAで採用を担当している代表取締役の若松さんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
CAMINOIA 代表取締役の若松拓也さん
1985年東京生まれ。ハリウッド美容専門学校を卒業後、銀座のヘアサロンに就職。2012年6月、同じサロンで働いていた先輩たちと銀座に「CAMINOIA」をオープンさせる。
「会社を巻き込んで一緒に成長できる…そんな人物を探しています」
—-銀座からスタートして、現在は高崎を含めて3店舗。ここまで大きくなるまでの歴史を教えてください。
学校を卒業して最初に勤めたサロンが銀座だったこともあり、銀座にサロンを開くことは、自分の中では自然なことだったんですよね。
2012年に銀座店をオープンして、2015年にネイルサロンを併設したサロンを現在の場所に移しました。その翌年、群馬県の高崎に出店し、2020年4月に高崎2号店をオープンしました。
—-勤めていたサロンを辞めて独立することになったきっかけを教えてください。
ちょうどアシスタントからスタイリストになって1年目に、その当時同じサロンで働いていた先輩から「新しいサロンをつくるから」と誘われたのがきっかけです。若手中心で、何か新しいことをやらせてくれそうな…そんな期待もあって、同期3人と一緒に独立しました。
—-サロンの創業以来、大切にしていることは何ですか?
お客さまはもちろんですが、人もスタッフも大事にすることですね。
最初に勤めていたサロンは売り上げを重視していて、ノルマを達成できないとミーティングの場で非難されていました。そんな険悪な状態がすごくイヤで。自分たちがつくったサロンでは、「そんな雰囲気をなくそう」と思いました。だからこそ、スタッフの間で誰もが協力し合える体制をつくりました。
—-スタッフが「互いに協力し合う」のを実践するのは難しいことだと思いますが…。
売り上げをつくるのも重要ですが、そのためには周りのサポートが欠かせません。売り上げをつくった本人だけではなく、サポートしている人も評価するようにしています。
そうは言っても、誰かのために何かをするのが苦手な人はいます。そういうタイプのスタッフには、僕がしつこいくらいヘルプします(笑)。ヘルプされることで、メルットがあることに気づいて欲しいんですよね。
—-採用するにあたって、どんな点に注目していますか?
新卒の場合は、素直で協力的かどうかをチェックします。「やる気」はそんなに見ていません。「やる気」はその都度その都度で変わりますから。それよりも「長く続けられるかどうか」ですね。
中途採用の場合は経歴を見ます。短期間に転職が多いと、せっかく採用を決めてもすぐ辞められると困りますから。必ず聞くことは、「前のサロンをなぜ辞めたのか」と「CAMINOIAで何をしたいのか」ですね。お互いに求めているものが違ったら、その人のためになりません。
—-CAMINOIAが求めている人物はどんな人ですか?
協力的であること。欲を言えば、自ら発信する能力があって会社を巻き込んで一緒に成長できる人物ですね。こればっかりは面接だけでは分からないので、とりあえず一緒に働いてもらいます。一緒に働く中で、その人にとっても協力し合うスタイルが合わなければ仕方がありません。うちは「採用してから考える」スタイルですね(笑)。
—-CAMINOIAに入社すれば叶うことは何でしょうか?
高いレベルの技術が身につくこと。あとはプライベートの充実ですね。アシスタントでもスタイリストでも月8日、年6日の休日が自由に取れます。練習会やミーティングの回数もほかのサロンに比べて、うちは少ないと思いますよ。あえて拘束時間を少なくしています。
次回は、若松さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
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