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コラム・特集 2018-11-04

美容師国家試験はどのくらい難しい?試験の概要・注意するべきポイントと合格後の申請方法についてお伝えします

皆さんが普段通っている美容室で働いている美容師が、どのようにして美容師になったか考えたことはありますか?美容師になるには国家資格である美容師免許という資格が必要なのです。

と言っても、試験を受けたいからと簡単に受けられるものではなく、その試験を受けるために必要な条件というものがあります。それは、美容師養成施設に決まった年数通って、実地練習を決まった時間行っているなどいくつかの条件があります。

その条件をクリアして受ける国家試験の内容について、合格した後に必要になってくる申請方法についてのさまざまな事について、これから美容師を目指す方や、普段お世話になっている美容師に興味がある方に、美容師のことがわかるように大まかですが説明していきたいと思います。


美容師国家試験の概要と難易度

美容師として働いていくためには美容師国家試験を受験して、美容師免許を取得しまければなりません。その美容師国家試験の内容ついて少し詳しく説明していきたいと思います。

美容師国家試験の内容は?

試験内容は、筆記試験、実技試験の2つに分けられ、年に2回実施されています。筆記試験は3月と9月、実技試験は2月と8月に実施されます。

筆記試験

1.関係法規・制度

2.衛生管理(公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術)

3.美容保険(人体の構造及び機能、皮膚科学)

4.美容の物理・科学

5.美容理論

 

実技試験

第一課題「カッティング」・・・試験の時間は20分で、スタイル構成、技術条件、留意事項、作業上のポイントなど細かな条件がたくさん出されます。

第二課題「セッティング」・・・「ワインディング」と「オールウェーブセッティング」の2種類あり、年によって課題が変わります。試験の時間はワインディングの場合20分で、オールウェーブセッティングの場合は25分です。こちらもスタイル構成、留意事項など細かな条件がたくさん出されます。

第二課題の2種類詳細

◆ワインディング◆

審査の基準は「全体のバランス」「ステムの角度と方向」「シェープ」「輪ゴムの掛け方」「残り毛」「条件違反」の6項目に分かれていて、こちらも減点方式での審査になり、第二課題は減点が50点以下で合格になります。

◆オールウェーブセッティング◆

審査の基準は「全体のつながり」「フィンガーウェーブ」「ピンカール」「ピニング」「条件違反」の5項目になります。完成した時に、補助ピンが残っていたり、技術の条件で指定された箇所にフィンガーウェーブやピンカールが作られていなかったりすると30点の減点になってしまうので注意が必要です。

実技の試験中は、「衛生実技試験審査」という「動的審査」「静的審査」「確認的審査」も同時進行で行われます。

「動的審査」・・・試験中、衛生面に気を付けながら安全に施術が出来ているかどうか。

「静的審査」・・・受験者の身体と服装はだらしない服装になっていないか。使用する用具類が試験にふさわしい物を使用しているかどうか。

「確認的審査」・・・試験終了後に使用した物の衛生的処理をしっかりしているかどうか。

美容師国家試験の難易度

1年に2回実施される美容師国家試験の難易度ですが、夏の試験では5~6割程度、冬の試験では8割程度の合格率になっています。

筆記試験の難易度

筆記試験では、50問中60%以上が合っていなければなりません。ほか、関係法規&制度、衛生管理、美容保険、美容の物理&科学、美容理論の全ての課目において無得点がないことというのが合格の基準になります。

実技試験の難易度

実技試験では、衛生上の取扱試験で減点が20点以下、基礎的技術試験の第1課題で減点が30点以下、第2課題で減点が40点以下というのが合格の基準になります。

美容師国家試験の時によく見られているポイント

実技試験の時は試験以外に、本人の服装などもしっかりチェックされています。清潔で衛生的な服装、作業のしやすい服装にするよう心掛けて試験に挑みましょう。

身だしなみは清潔に出来ているか

ナチュラルで清潔感があり、作業のしやすい衣服が好ましく、タイトスカートやミニスカート、着崩したダメージジーンズなどはあまり印象がよくないので避けた方が良いですね。

トップスは上に作業着を着るので、派手なものを避けるようにすれば特に問題はないでしょう。作業着はしっかりと清潔感のあるものにすることを忘れずに!

履物に関しても、ヒールや厚底のもの、サンダルやスリッパなどは避けて、スニーカーなど歩きやすく汚れていない履物を履くのがベストです。

衛生管理が出来ているか

美容師は清潔感があって身だしなみが整っていることが第一です。静的審査では、衛生面のチェックがされてしまいます。髪にフケや汚れはないか?前髪が必要以上に長くないか?など、だらしのない不衛生な頭髪になっていないか確認しましょう。

女性の場合はマニキュアや付け爪などもしないようにしましょう。爪が1㎜以上伸びていると減点の対象になってしまいます。

必要となるものをしっかりと用意出来ているか

筆記試験の時は筆記用具と受験票があれば持ち物は十分なのですが、実技試験の時は用意する物がたくさんあります。

1.作業着・・・1着。白もしくは淡色のもの

2.モデルウィッグ・・・「美容師実技試験カット用標準仕様適合シール」が貼ってあるもので、練習用として使用した物や、汚れの酷い物は減点の対象になるので避けましょう。

3.カッティングシザーズ・・・1丁。第一課題のカッティングの時に使うものなので、自分が普段から使用している使い慣れたものを選びましょう。

4.コーム・・・1本。こちらも普段から自分で使用している使い慣れたものの方が良いでしょう。

5.クリップやピン・・・第一課題ではダックカールピンを持参すること。第二課題ではシングルピンまたはダブルピンを補助ピンとして持参することが決められています。ボビーピンやオニピンは、オールウェーブセッティング時に頻繁に使うので、多めに用意することをおススメします。

6.セッティングローション・・・オールウェーブセッティングの必需品です。

7.スプレイヤー・・・1個。第一課題・第二課題ともに必要になるものです。

8.器具皿、ピン皿・・・2枚。ハサミやコームなど、使用するものは全てこの器具皿に置くことが決まっています。毛髪などが付いた時にハッキリと分かるように透明のものを選びましょう。

9.除菌用ウェットティッシュ・・・器具の清掃や、手指を拭くなど多用途で使用します。

10.タオル、ビニール袋・・・乾燥タオル2枚、敷物1枚、雑巾1枚、汚物入れ用の透明ビニール袋1枚、ばんそうこう適量も用意が必要です。

美容師試験に合格したらすぐに美容師免許の申請を

美容師として現場で働くためには、美容師試験に合格するだけでは働く事はできません。合格した後に、美容師免許を取得する必要があります。理容師美容師試験研修センターの窓口に持参するか、郵送するか2通りの申請方法が可能です。

ここからは美容師免許申請についてのさまざまな事を説明していきます。

免許申請をする時に必要になる書類

◆免許申請書◆

「公益財団法人 理容師美容師試験研修センター」の公式サイトからダウンロードした申請書に必要事項を記入したもの

◆住民票◆

発行から半年以内の本籍地を記した住民票か、個人事項証明書

◆診断書◆

精神的な障害を持っていないかどうかを記載された病院で書いてもらう医師の診断書

◆合格証書◆

美容師試験で合格した時の合格証書

◆登録免許税と手数料

登録免許税は9,000円(収入印紙)で、申請手数料は5,200円(理容師美容師試験研修センターに振り込みをした受領証を申請書に貼り付ける)

免許申請をする時に注意したほうが良いポイント

郵送での申請をした時、書類に不備があると再送付しなければいけなくなって来るので、余計な手間と時間が掛かってしまいます。必要なものが揃っているかどうか、記入漏れがないかどうかをしっかりチェックすることが大切です。

現住所と本籍地が違う場合があるので、本籍地が合っているかどうかを確認することも大切です。書類を確実に届けるために、郵便物の送達過程を記録する「書留」などのサービスを使って送付すると安心です。

紛失した場合の申請した時にかかる期間

美容師免許を万が一、紛失してしまった時にはすぐに再発行の手続きをしましょう。

「公益財団法人 理容師美容師試験研修センター」の公式サイトからダウンロードをして、必要事項を記入し郵便局で申請手数料を支払って郵送しましょう。

再審査をしてから、再発行までには約2~4週間かかります。

試験に合格し免許を取得すれば晴れて美容師としての活動が出来るようになります

今回は、美容師国家試験の内容と美容師免許の申し込みについてご紹介しました。美容師は、直接的にお客様の髪の毛に触れたりするお仕事なので自分の手などはいつも清潔に保つ必要があります。

美容師国家試験でも、見た目の清潔さが求められたりするので日頃の生活から自分の身なりを正して行きたいものです。

美容室やサロンで働く際には美容師免許は必須です。この美容師免許に期限はなく、一度取得することで一生使える免許になるので、紛失させてしまったり、汚してしまわないように大切に扱いましょう。

皆さんも美容師免許を取得して、将来性のある美容師ライフを歩みませんか?

 

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