美容部員の販売にノルマってあるの? お店にノルマがあるかの確認方法とノルマがないお店で働く方法についてお伝えします
美容部員を志す方の中には、ノルマがあるのかどうか気になる方も多いことでしょう。
どちらかというと、美容部員を志す方は、化粧品や美容が好きであったり興味関心が高かったり、またはお客様と接する仕事がしたかったり、華やかな場所で働きたかったり、という人が多いかもしれません。
そのような方にとっては、営業職のようにノルマを課されるようでは苦痛に思えてしまうものです。
出来ることならば、ノルマのために押し売りをすることなく、お客様のお肌の状態に合う最適な商品をご提案出来たら、販売員としても気持ちが良いですよね。
美容部員の販売ノルマの実態と、ノルマがない店舗で働く方法についてお教えしましょう。
美容部員の販売にノルマはあるの?
さて、美容部員の販売にノルマはあるのでしょうか?またあるのだとしたら、どのような内容なのでしょうか?
もし、ペナルティなどがあるようであれば、事前に知っておきたいですし、覚悟の上で働きたいものです。
ここからは、美容部員のノルマの実態を解明していきたいと思います。
ノルマが設定されているお店は多い
結論から申し上げると、ノルマが課されることは多いようです。
しかしながら、皆さんがノルマと聞いてパッと思い浮かべる販売ノルマだけではなく、美容部員のノルマの種類は多岐に及びます。
例えば、売り上げた数はもちろんですし、どれだけ多くのお客様にメイクを施したか、お声掛けした人数、新規のお客様を何人獲得したのか、などブランドや店舗によって考え方は様々です。
ノルマの設定が全く無い店舗もありますが、ほとんどの場合でノルマは課されると思っておいたほうが良いでしょう。
ノルマを販売目標と言い換えているお店もある
中には、敢えてノルマという言葉を使わず、販売目標と言い換える店舗もあります。
販売目標とすることで、あくまでも目標であり絶対に達成しなければならないものではなくなるため、働く美容部員としても幾分か気持ちが楽に感じるのではないでしょうか。
また、この販売目標を達成すると報奨金が貰えるというシステムを導入している店舗やブランドもあります。
ノルマを達成できなくてもペナルティはありません
ノルマが課されるとなれば、達成できなかった時のことを考えてしまいます。
俗にいうペナルティが課されるのではないか、という恐怖感すら覚えますが、ノルマが達成できなかったとしてもペナルティは発生しません。
この事は、美容部員として働く利点ではないでしょうか。
例えノルマが課されるとしても、未達成の時にペナルティがあるかないかで働く側の気持ちもだいぶ変わるものです。
ノルマがないことによるメリット
ノルマがある店舗やブランドがほとんどの中、ノルマがない店舗も存在するとお話ししましたが、少数派であるノルマがない店舗にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここからは、ノルマがないことによるメリットをお話していきます。
お客さんに最適な商品を提案することが出来る
まず、お客様に押し売りすることなく、お肌の状態に合わせて最適な商品をご提案できるという点です。
もし、ノルマがあるならば売るための接客に徹してしまいがちで、どうしてもお客様に対しておもてなしの心が薄れてしまいます。
ですから、ノルマがないことでお客様に強引に売るのではなく、最適なものをご提案するという理想の接客が可能となるのです。
心理的なプレッシャーが少ない
次に、心理的なプレッシャーが少ないということが挙げられます。
もしノルマがあったとしたら、美容部員にとって達成できるかどうか常に数字にとらわれてしまい、心理的なプレッシャーがとても大きくなります。
ですが、ノルマが無ければ美容部員自身が心理的ストレスなく働くことができますよね。
気持ちに余裕が生まれやすい
そして、美容部員自身に気持ちの余裕が生まれるというのも大きなメリットです。
美容部員自身の気持ちの余裕は理想的な接客に繋がりますし、結果として店舗の雰囲気が明るくなり、お客様からのイメージアップにも繋げることができます。
ノルマがないことによるデメリット
当然、メリットがあるならばデメリットも存在します。
もちろん、上で学んだようにノルマがないほうが美容部員自身にとっても、お客様にとっても良いことばかりのように思えますが、必ずしもそうとは限らない場合があります。
では、ノルマがないことによるデメリットとは何なのか見ていくとしましょう。
インセンティブが発生しない
当然、販売には向き不向きがありますし、その日接客したお客様次第でも、結果的に数字の出方に差が出てしまいます。
店舗の中でもたくさん売り上げを出している美容部員もいれば、そうではない人もいることでしょう。
後者の人にとっては、ノルマがないほうが良いに決まっていますが、前者の方にとってはどうでしょうか?
どれだけ結果を出しても評価をされないということは、前者のような方にとっては大きなデメリットに違いありません。
ですから、インセンティブがないことで、特に前者のような美容部員は働くうえでモチベーションを維持しづらいと言えます。
店舗内で競争が生まれない
ノルマがあると、店舗内やブランド全体で美容部員同士または店舗対店舗の争いが生まれますが、ノルマがないことでこういった競争が生まれないため、店舗やブランド全体でみると売り上げに影響が出ると言えます。
自社の製品の売れ行きが良いほうが雇い主である化粧品会社としても、もちろん嬉しいに決まっています。
ゆえに、ほどほどに店舗間や美容部員間で競争を生んだほうが、会社としてもプラスに作用すると言えるのではないでしょうか。
また、美容部員同士も互いに切磋琢磨しあうことができるとも考えることができ、必ずしもノルマがあることが悪いとは言い切れないでしょう。
ノルマがあるお店かどうかを事前に確認するには
ノルマがないことはお客様にとっても、美容部員にとってもメリットが大きいものの、たくさん売り上げを出している美容部員や会社全体にとってみれば、デメリットでもあるとわかりました。
ですから、あなたにとってどちらの働き方が合っているのか、もしくはどのように美容部員として働いていきたいかによって店舗やブランドを選ぶと良いでしょう。
そのためには事前に、ノルマの有無を知っておく必要があります。では、事前にノルマがあるかどうかを確認するためにはどうしたら良いでしょうか?
販売しているブランドで調べてみる
まず、販売しているブランドで調べてみるという方法があります。
求人内容に予め「個人ノルマなし」や「経験、能力に応じて優遇」などの記載がある場合もあるため、参考にすると良いのではないでしょうか。
実際に働いている人に聞いてみる
次に、実際に店舗で接客をしている美容部員にこっそりと聞いてみたり、知り合いに美容部員が居るのであれば聞いてみたりして情報を集めるという方法があります。
社内規定に触れない範囲であれば、志願者には色々と話してくれると思うので、ECサイトなどで分らないことは直接働いている人に聞くのが手っ取り早いでしょう。
口コミサイトなどで確認をする
もう1つの方法には口コミサイトで確認するというものがあります。
これには、ノルマの有無、職場の雰囲気など働いている人のリアルな声や評価が載っていることが多く、色々と参考になるのではないでしょうか。
ノルマがあるorないブランドを抜粋してみました
とはいえ、働きながら美容部員を志して転職活動をされている方もいらっしゃることでしょうから、調べるといってもなかなか時間が確保できない場合がありますよね。
しかしながら、ノルマの有無は、人によってはお仕事を続けていけるかどうかの大切な情報にも成り得ますので、忙しかろうと出来れば事前に知っておきたいものです。
そこで、今回はいくつかノルマの有無が分かっているブランドを抜粋しましたのでご紹介します。
ノルマがないブランドリスト
まず、ノルマがないブランドを抜粋します。
下記以外に、CREE’MARE、PAUL&JOE、カバーマーク、FANCLなども該当します。
イブ・サンローラン
百貨店に入っていないことはまずないくらい有名なブランドで、常に忙しそうな印象を受けますが意外にもノルマはありません。
一方で、チーム単位、個人単位で目標を達成すればインセンティブや賞与という形で評価される仕組みになっています。
資生堂
日本を代表するトップブランドですが、現在はノルマはありません。
過去にはノルマがありましたが、顧客満足度を追求することで売上高は達成できるという考え方のもと、ノルマは廃止されました。
ALBION
百貨店でもよく見かける中国人観光客にも大人気な日本を代表するブランドの1つです。
ノルマはなく、目標に向かってどのような努力をしたのか、といった過程をしっかりと評価してくれるブランドのようです。
ノルマがあるブランドリスト
次に、ノルマがあるブランドを抜粋してまとめておきます。下記以外に、RMK、M.A.Cなども該当します。
ESTEE LAUDER(ほかグループブランド)
世界的にも有名なエスティ ローダーと、そのグループのTOM FORD BEAUTY、BOBBI BROWN、ジョー マローン ロンドンにはそれぞれノルマがあります。
john masters organics
オーガニックコスメとして世界的にも有名なジョンマスターオーガニックですが、ノルマがあり、インセンティブという形で評価されます。
ノルマがないお店で働くには事前の情報収集が大切です
ノルマがない店舗で働くには事前の情報収集が大切です。
一方で、ノルマがある店舗でも未達成だからといって、ペナルティが課されることはありませんし、ノルマ自体の捉え方や評価のされ方もブランドごとに異なります。
せっかく始めた、もしくはこれからスタートしようとしている美容部員の仕事をノルマを理由に諦めてしまうのは勿体ないことですから、しっかりと下調べをしたうえで応募するようにしたいですね。