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コラム・特集 2020-07-28

いつ必要なの? 美容師が診断書を提出する3つのパターンを解説

美容師免許を申請するときや就職・転職・異動するとき、新たに美容所を開設するときなど、美容師には診断書の提出を求められるケースがいくつか存在します。では、それぞれどのようなタイミングでどんな内容の診断書が必要であり、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?美容師が診断書を提出する主な3つのパターンについて、それぞれの内容を詳しく解説していきます。

いつ必要なの? 美容師が診断書を提出する3つの場合を解説!

美容師が診断書を提出せねばならないパターンについて、主な3つの場合をそれぞれ解説していきます。書類形式や提出のタイミング、いっしょに提出すべき書類についても解説しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

1. 美容師免許の申請手続きをする時

美容師が診断書を提出する1つめの場合に該当するのが、美容師免許の申請手続きをするときです。第41回美容師国家試験(2020年実施)の合格者向け資料によると、美容師免許を申請するには以下の3点の返送が必要になります。

・免許申請書(9,000円分の収入印紙・5,200円の受領証を添付)
・戸籍抄本または住民票
・精神の機能の障害に関する医師の診断書

免許申請書は必要欄を自ら記入、戸籍抄本または住民票は市区町村で交付してもらえますが、精神の機能の障害に関する医師の診断書は医療機関で作成してもらわねばなりません。
第41回美容師国家試験(2020年実施)の合格者向け資料にもとづいて、詳しい内容を解説していきます。

出典元:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター

書類はどこで手に入るの? 様式はダウンロードできる?

精神の機能の障害に関する医師の診断書は、免許申請書とともに合格通知書の中に同封されています。書類様式がダウンロードできるかどうかについては、第41回美容師国家試験(2020年実施)の合格者向け資料では特に言及がありませんでした。
医療機関に備え付けの診断書を使用しても構わないという記述があるため、特定の様式にこだわる必要はないものと推測されます。

どんな診断書が必要なの?

免許申請書や戸籍抄本または住民票とともに返送が必要なのは、「精神の機能の障害に関する医師の診断書」です。診断書について特定の様式にこだわる必要はありませんが、内容を間違えないように注意しましょう。医療機関の診断書を使用する場合は、必ず「精神の機能の障害」についての診断があることを確認してください。

どこの科を受診すればいいの?

精神の機能の障害に関する医師の診断書は医療機関での作成が必須ですが、受診科については特に指定がありません。作成を依頼する際は、まず近くの医療機関に問い合わせてみるとよいでしょう。

診断書を作る時の確認事項|提出前にしっかりチェックしよう

精神の機能の障害に関する医師の診断書を提出する際には、事前に以下のような項目を確認しておきましょう。

・氏名が間違っていないか
・診断日が申請日の3カ月以内か
・医療機関名の記載
・医師の氏名と押印
・チェック欄のどちらかにチェックがついているか(「有」にチェックされている場合、病名と症状についての詳細、美容師または理容師の業務を適切におこなうことができるかどうかの記載があるか)

診断日などに修正がある場合は、必ず医師の訂正印がなければなりません。修正液を使った場合も同様なので、注意してください。コピーは無効となるので、必ず原本を送付しましょう。

2. 美容所・理容所など施設を開設する時

美容師が診断書を提出する2つめの場合に該当するのが、美容所・理容所などの施設を開設するときです。
美容師は美容所以外の場所でカットやパーマ、カラーなどの美容業務をおこなうことはできません。美容所を新しく開設する際は、開設届・施設の図面・健康診断書などを提出し、衛生上・構造上の基準を満たしていることを証明する必要があります。

今回は一例として、東京都西多摩保健所・東京都北区の情報にもとづいて解説します。各自治体によってこまかい注意事項が異なる可能性があるので、実際に届け出をおこなう際は必ずご自身の自治体の最新情報をご確認ください。

出典元:
東京都福祉保健局 東京都西多摩保健所
北区Kita City 住めば、北区東京

開設届はいつ必要?|新規開設や開設者の変更(個人・法人)など

先ほども解説したとおり、美容所を新しく開設する際は、解説届を提出せねばなりません。開設届が必要な場合は、以下のとおりです。

・新規開設
・名義変更
・施設所在地の移動
・大規模な構造設備の変更
・施設の建て替え

開設者について個人・法人間の変更があった際も、名義変更に該当します。ただし、承継の場合は開設届ではなく承継届が必要になるので、ご注意ください。

診断書の形式には決まりがあるの? 様式はダウンロードできる?

開設届を提出する際には、施設の図面や美容師免許とともに、美容師全員分の健康診断書を提出する必要があります。
診断書の形式については特に決まりがないため、各医療機関が準備したものを使用して構いません。

西多摩区・北区については見本の診断書形式が用意されており、PDFファイルでダウンロードできます。医療機関で所定の形式がない場合は、こちらを持参してもよいでしょう。
診断書のこまかい形式などは自治体によって異なる可能性があるため、必ず各自治体にあらかじめ確認してください。

どんな内容の診断書が必要なの?

先ほど解説したとおり、診断書の形式には特に決まりがなく、各医療機関が準備したものを使用して構いません。ただし、以下の3点を満たすよう注意しましょう。

・結核・伝染性皮膚疾患の有無が明記されている
・医師が発行したと明記されている
・3カ月以内のもの

注意|届出は営業開始予定日までに余裕を持って!

所定の書類の届出から開店までの間には、保健所の職員による施設の検査が実施されます。届け出てからすぐに営業できるわけではないので、余裕をもって提出するように心がけてください。
一例として東京都西多摩保健所の場合をあげると、届出から開店までには1週間程度の時間がかかるとされています。

特に建物について構造上・衛生上の問題が指摘された場合は、改善までにさらなる時間がかかることも考えられます。スムーズに営業までたどり着くためには、あらかじめ図面の段階で保健所に確認をとっておくとよいでしょう。

3. 従業員に変更があった時

美容師が診断書を提出する3つめの場合に該当するのが、在籍する従業員に変更があったときです。
先ほどまでと同じく、東京都西多摩保健所・東京都北区をとりあげて解説します。詳細事項は各自治体によって異なる可能性がありますので、実際に届け出る際には必ずご自分の自治体に確認してください。

美容師・管理美容師の変更があった場合に提出しよう

在籍する従業員に変更があった場合は、美容師資格の有無にかかわらず、従業員変更届を提出せねばなりません。このうち、美容師・管理美容師についての変更があった場合に限り、医師による診断書の提出が必要になります。

ほかにはどんな書類を提出するの?

在籍する従業員に変更があった場合は、医師による診断書・従業員変更届の他にも、以下のような書類の提出が必要です。
・理容師・美容師の免許証
・管理理容師・管理美容師の場合は修了証明書

上記はあくまで例となっている東京都北区のものなので、詳細については各自治体にご確認ください。

美容師の診断書はいくらくらいかかるの?

美容師の診断書にかかる値段は、1,500〜6,000円程度までと医療機関によって大きく異なります。定期検診や雇用時検診のオプションとして、該当の診断を受けられる場合もあるようです。
できるだけ安く診断書を取得したい場合は、周囲の美容師などにおすすめの医療機関を聞いてみるとよいでしょう。

美容師の診断書は職場の衛生管理に必要なもの!

美容師が診断書の提出を求められる場合は、美容師免許の申請・美容所などの開設・従業員の変更という、おもに3つのパターンに分けられます。
求められるタイミングとしては、免許の申請時を除けば、就職・転職・異動時が多いでしょう。免許の申請時とそれ以外のタイミングでは、求められる診断書の内容が異なるので注意してください。

美容師の診断書は、職場である美容所の衛生管理に欠かせないものです。診断書が必要な場合は、まずは最寄りの内科などに問い合わせてみましょう。できるだけ安く診断書を取得したいならば、周囲の美容師などにどの医療機関にかかるべきか相談してみるのもおすすめです。

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