女性の理容師って?美容師との違いやニーズが高まっている背景、仕事を見つけるための方法を紹介

女性の美容師は有名でも、理容師については詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?理容師と美容師の業務範囲は異なり、働ける場所も変わります。

この記事では、近年ニーズが高まりつつある女性の理容師についてや美容師と理容師の違い、女性が少ないとされている背景、女性の理容師の仕事の見つけ方について紹介します。

女性の理容師の置かれている現状や美容師との違いを認識して、自分のキャリア選択に活かしていきましょう。

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女性の理容師って?美容師との違いは施術内容

女性の理容師と美容師はよく混同されることがありますが、実は施術できるサービス内容に差があります。この章では、理容師と美容師の業務範囲の違いについて確認して、両者にどのような差があるのかを明確にしましょう。

理容師は顔剃り(シェービング)が認められている

厚生労働省が定める『理容師法』によれば、理容師は「頭髪の刈り込み、顔そりの方法等により、容姿を整えること」が業務内容とされています。

その一方で、『美容師法』によれば、美容師は「パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」が業務内容です。

厚生労働省の『理容師・美容師制度の概要等について』を見てみると、顔剃りなどのシェービングが認められている点が美容師との違いだとわかります。

理容師と美容師には、明確に業務範囲の違いがあることを知っておきましょう。

理容師はヘアセットとメイクができない

ちなみに、美容師には認められていて、理容師には認められていない業務もあります。それが、お客様のメイクやヘアセットの業務です。

理容師はヘアカットとシェービング、美容師はヘアスタイリングや化粧などの業務が想定されています。ただし、美容師であっても、ヘアメイクやスタイリングに付随したサービスであれば、顔剃り(シェービング)のサービスを提供可能です。

このように、理容師と美容師の業務内容は異なり、働く環境も異なるのが一般的です。

女性の理容師が少ない理由とは?

女性の理容師は、美容師と比べると就業者数が少ないという現状があります。この章では、女性の理容師が少ない現状とその原因について見ていきます。

「女性の理容師を目指そうと考えているけど、現状や仕事の募集状況はどうだろう?」と疑問に感じている方は、参考にしてみてください。

美容学校と理容学校の男女比

2020年に発表された学校基本調査によれば、理容科入学者数が679人、卒業者数は565人となっています。その一方で、美容科入学者数が1万9,441人、卒業者数が1万4,950人という結果です。このように、美容科学校の人気と理容科学校の人気低迷の傾向が見てとれます。

過去の国家試験受験者数の推移

過去6回分の国家試験における受験者数の推移は以下の通りです。

全体的な傾向として、美容師を志望する学生の方が、理容師を目指す学生よりもはるかに多いことが近年のデータを見るとわかります。

女性を募集しているお店が少ない

次に、理容師の求人の多くは男性をターゲットにしたもので、女性理容師を募集している店舗がまだまだ少ないという問題があります。
就職先が少なければ志望者も少ないのが当然ですし、将来性が見えない中、女性理容師になるのはかなり勇気がいることでしょう。ゆえに、今現場では、女性の理容師が圧倒的に少ないのは納得できます。
一方で、今理容業界として女性客をターゲットにした店舗のレイアウトの工夫やレディースシェービングメニューの導入、女性専用店舗を作るなど少しずつ変わってきていますから、今後女性理容師の求人が増えてくることを期待しましょう。

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近年は女性理容師のニーズが増えている

女性の美容師と比較して、女性の理容師が少ないといわれていますが、実は女性の理容師のニーズが増えているケースもあります。

この章では、女性の理容師が求められる背景や、どのようなシチュエーションで女性の理容師が重宝されるのかについて見ていきましょう。

女性ならではの細やかな気配りが魅力的

女性の理容師のニーズが高まってきた背景として挙げられるのは、サービスの丁寧さやきめ細かい接客など、女性ならではの丁寧な施術を希望するお客様のニーズが高まっていることです。

男性の理容師にもきめ細かい接客やサービスを提供している方はいますが、女性特有の物腰の柔らかさやサービスには定評があります。

女性用の顔剃り(シェービング)のニーズが大きい

女性用の顔剃り(シェービング)サービスを利用する方のニーズも高まっています。結婚式に向けたブライダルサロン、シェービングサロンで働くのも女性の理容師です。

結婚式や成人式など、大きなイベントでなくとも、顔剃りをしてスッキリしたいという女性の方の需要も大きいです。顔剃り(シェービング)の需要を満たすサービスを提供できる理容師は、女性の中でも非常に需要が高い職業だといえます。

女性理容師だけが在籍する床屋も登場している

理容室や床屋と聞くと、何となく「男性が髪を切る場所」というイメージを思い浮かべる方も多いでしょう。そのため、「女性の理容師が働きにくい環境なのではないか?」と考えてしまう方も多いはずです。

しかし、近年では、女性専用の理容室も続々と誕生しています。女性が来店しやすいような内装やサービス内容、女性の理容師のみが在籍している理容室もあるのです。

このように、女性の理容師のニーズが増え、働ける場所の選択肢が増えているので、女性の理容師になるメリットは大きくなりつつあるといえます。

女性理容師の仕事を見つけるための3つの方法

女性の理容師になって仕事を見つけるためには、以下の3つの方法があります。

・女性専用の理容室の採用情報をチェックしてみる
・女性理容師を探している理容室を探す
・自分でシェービングサロンや理容室を開く

女性理容師になった場合を想定して、どのような就職や転職、ビジネスの可能性があるのかを検討してみましょう。

女性専用の理容室の採用情報をチェックしてみる

女性専用の理容室のニーズが高まっているので、そのような理容室の求人をネット上で検索してみるのがおすすめの仕事探しの方法です。

女性からのニーズが高いシェービングサロンで勤務する選択肢も魅力的ですが、理容師としてのカットから顔剃りまでを網羅した理容室で勤務する方が、技術向上のためにも最適でしょう。女性専用の理容室なので、積極的に女性の理容師を募集しているのも魅力です。

女性理容師を探している理容室を探す

女性専用の理容室ではなくても、一般的な理容室で女性の理容師を募集していることもあります。自分が求めている条件で、必要としている技術を得られる場所を見つけられれば、一般の理容室で仕事を見つけるのもいいかもしれません。

自分でシェービングサロンや理容室を開く

数年間の下働き期間を経て、自分のシェービングサロンや理容室を開店するのも仕事を続ける手段です。他人の店舗に属さずに、自分のお店で理容師として活躍できる店舗を構えるのも、仕事の選択肢の内の一つだといえます。

女性理容師・美容師の将来性

女性の理容師は今後も働きの場が広がり、女性の理容師は女性向けの新しいタイプの理容室や、美容師には提供できないシェービングサービスを中心とした事業体系の店舗で、働くことが増えていくと予想されます。

美容室の数は増加、理容室の数は減少傾向にあります。この結果は、美容師を希望する学生と理容師を希望する学生の数の比較をみても明らかです。

厚生労働省が公表している『令和2年度 衛生行政報告例の概況』によると、令和元年と比較して、理容室は1,810事業所が減少、美容室は3,468事業所も増加しました。

このように、美容師の方が働ける場所が多いというメリットがあり、一方で、理容師は一部のサービスに特化したサービス形態の店舗で働く機会が多いといえます。

女性の理容師の魅力について知って、美容師以外の選択肢も検討してみよう!

この記事では、女性の理容師と美容師の違い、理容師が少ない背景、女性の理容師のニーズが高まっている背景について解説しました。

女性の理容師は顔剃り(シェービング)ができます。そのため、シェービングサロンやブライダルサロンなど、美容室が提供できないサービスも提供できるのです。

女性で理容師を希望する方や理容室の数は減少していますが、女性専用の理容室や特定のサービスに特化した理容室が脚光を浴びています。

理容師として美容師にはない価値を提供したいという方は、理容師を目指す選択肢をとるのもいいでしょう。

引用元URL:
厚生労働省|理容師法概要

厚生労働省|美容師法概要

厚生労働省|理容師・美容師制度の概要等について

公益財団法人 理容師・美容師試験研究センター|過去の試験実施状況

厚生労働省|令和2年度 衛生行政報告例の概況

政府統計の総合窓口|学校基本調査

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