【セルフカット】メンズカットの方法・切り方をお客様に聞かれたら? お伝えしたいセルフカットの3つのポイント
美容室などでお客様の髪をカットしていると、セルフカットの方法について質問をされることがあります。上手にセルフカットをするためには、いくつかのポイントを押さえなければなりません。このポイントをお伝えすることもまた、美容師の仕事のひとつと考えておいたほうがよいでしょう。
今回はセルフカットのなかでも、とくにメンズカットの方法や切り方のコツについて解説しますので、お客様への伝え方を考える際の参考にしてみてください。
最新技術を有名美容師に学ぶ!『カット』『カラー』『パーマ』のテクニック
セルフカットのコツを聞かれたら? お客様にお伝えしたい3つのポイント
髪の毛の切り方にはさまざまなスタイルがありますが、セルフカットはもっとも難しいもののひとつといえるでしょう。自分自身でおこなうメンズカットでは「道具」「カット」「調整」の3つのポイントがとくに重要となります。
とりわけ髪の毛のカット方法に関しては部位によって重要なポイントが異なることから、それらを把握しておくことが大切です。ここではこれら3つのポイントについて解説すると同時に、部位ごとの切り方のポイントについても説明します。
1. 道具を揃えるように伝える|ハサミ・すきバサミ・バリカン
セルフのメンズカットを楽におこなうためには、以下の道具があると便利です。セルフカットを実行する前に購入しておきましょう。
・ハサミ
自分で髪の毛をカットする場合、ハサミを使用することが基本です。そのため、ヘアカット用のハサミは必ず用意しておきましょう。
・すきバサミ
すきバサミは、髪の毛のボリュームを抑えられるという点がメリットです。セルフカット時には普通のハサミと併用することをおすすめします。
・バリカン
ツーブロックなどの髪型にする場合、バリカンがあると便利です。
これらの道具は、大きめの薬局や量販店などで購入することができます。よいものが見つからない場合は、Amazonなどのネット通販サイトでそろえてしまうのもおすすめです。
2. 髪の毛をブロッキングしながら切る|前髪・トップなど
自力でメンズカットをしようとする場合、多くの人は「どのようにハサミを入れるか?」ということばかりを考えてしまいがちです。しかしながら、セルフカットではハサミの入れ方以上に「ブロッキング」が重要な鍵を握ります。
ブロッキングとは髪の毛を部位ごとに分けるテクニックで、これにより部位ごとに髪の毛の長さに差をつけることが可能です。ブロッキングには髪の毛を一度に切ることで失敗してしまうことを防げるというメリットもあるため、セルフカットに慣れていない方にもおすすめします。
ブロッキングのテクニックを活用した部位ごとの切り方のポイントは、次の通りです。
前髪の切り方
前髪は髪型そのものの印象を大きく変えるため、セルフのメンズカットにおいてもとくに慎重にカットすべき部位であるといえます。セルフカットでは最初に前髪を伸ばした状態で乾かし、カットしやすい状態にしておくことが重要です。
続いて前髪を四分割し、それぞれの先端を軽くねじりながら少しずつハサミを入れていきましょう。さらに各パートに根元のほうからすきバサミを軽く入れると、違和感のない前髪が作れます。前髪は切りすぎに気をつける必要があるため、長さを確認しながら少しずつハサミを入れていくことも忘れないように伝えましょう。
サイドの切り方
サイドの髪の毛をセルフカットする場合、ブロッキングをすることがとくに重要です。この部位のブロッキングでは、上から下へ向けて3つのブロックを作ります。それぞれのパートを切る際には、ピンなどを使用してカットしない部分の毛を留めておくことがおすすめです。
ブロッキングのテクニックを応用したサイドのメンズカットでは、下のブロックから切りはじめます。上のブロックへいくにしたがって、髪が長くなるようカットしていくことがポイントです。この方法でカットをしていくと、全体のボリュームを抑えることができます。
襟足の整え方|ハサミで切る場合・バリカンを使う場合
襟足部分のメンズカットではブロッキングをせず、手とハサミ、もしくはバリカンを使用することがおすすめです。ハサミで襟足を整える場合は手で襟足部分の髪をつかみ、はみ出ている部分をカットしながら全体の長さを調整していくとよいでしょう。
この切り方では、指に沿わせるようにハサミを入れていくことがポイントです。一方、バリカンで襟足部分をカットする場合は首から後頭部にかけての頭皮に沿うようにバリカンをあてていきましょう。そうすることでボリュームを抑えることができ、違和感のない襟足を形作ることができます。
3. 少しずつ切って調整する
全体のカットが終わったら、鏡を使って違和感のある部分がないか確認してみましょう。もしもそのような部分があったら、さらにハサミを入れて微調整をしていくことがおすすめです。
セルフのメンズカットでは、とくに見にくい後頭部から襟足の髪の長さがそろわず、違和感が出てしまうことがあります。そのため自身の手とハサミを使いながら、はみ出ている毛などを少しずつカットしていくとよいでしょう。ボリューム調整をする場合には、すきバサミを使用して内側の毛を少しずつカットしていくという切り方が有効です。
セルフカットの勉強に! 美容師もチェックしておきたい動画を紹介!
セルフのメンズカットのコツは、実際に髪の毛をカットしている様子を見ながら覚えるとよいでしょう。詳細な切り方はYoutubeなどの動画サイトでも数多く投稿されており、それらを参考にすることがおすすめです。
続いては、セルフカットの方法を勉強するうえでも有効なおすすめの動画を3本ご紹介します。美容師からお客様への伝え方について、考える際の参考にしてみてください。
美容師が教えるセルフカットのやり方!!【メンズセルフカット】
出典元:https://www.youtube.com/watch?v=EM6IUaTVqS8
こちらの動画ではハサミ・すきバサミを使用した、オーソドックスなセルフのメンズカットの方法が解説されています。ピンを使用したブロッキングはしていないことから、微調整程度のセルフカットとなっており、頻繁にセルフカットをされるお客様におすすめです。
こちらの動画では前髪やトップ、襟足などの各部位の切り方がまんべんなく解説されていることから、全体のセルフカットをしたいというお客様へ切り方を伝える際に参考にするのもよいでしょう。
【テクニック】GBヘアセルフカットセット[公式]
出典元:https://www.youtube.com/watch?v=Y4WT17lytAU
こちらは、ギャッツビーの公式チャンネルで公開されている動画です。セルフのメンズカットの方法のなかでもボリュームを抑える切り方が重点的に紹介されており、髪が伸びすぎてしまっている方などにはとくにおすすめできます。
ハサミの使い方やブロッキングしながらおこなうもみあげの切り方などが紹介されている動画です。したがってセルフカットの基礎だけでなく、そのテクニックを応用した切り方などについても学ぶことができます。
みんな役立つ!! 美容師が教えるセルフカット術!
出典元:https://www.youtube.com/watch?v=u1UxyvUcqTM
セルフのメンズカット方法のなかでも、とくに複数のピンを使用したブロッキングをおこないながらカットする方法が紹介されている動画です。切り方だけでなくブロッキングのコツについても解説されているため、より発展的なカット方法を学びたい人におすすめします。
この動画では前髪に重みをもたせるカット方法の解説が詳しくされており、前髪のセルフカットがうまくいかないというお客様の悩みを解消するための知識を身につけることができるでしょう。
お客様にすぐアドバイスできるようにしておこう!
セルフのメンズカットではハサミ・すきバサミ・バリカンをはじめ、ブロッキング用のピンなども含めた必要な道具をそろえることが重要です。そのうえで部位に応じた切り方を実践して最後の微調整もしっかりとおこなえば、違和感のない自然な髪型に仕上げることができるでしょう。
美容師の視点からこれらの切り方をお客様へ伝える際には、要点を押さえながら簡潔に説明することが重要です。そのためには、ここでご紹介した動画などを参考にアドバイスの方法を考えてみることをおすすめします。