コスメパーマとは?特徴やメリット・デメリットを解説!

パーマといっても様々な種類がありますが、そのなかでもコスメパーマは、ゆるいカールを楽しむことができます。

お客様がコスメパーマを希望する際は、特徴やメリット・デメリットを取り入れながら提案することが大切です。今回は、コスメパーマの特徴とメリット・デメリットについてご紹介します。

コスメパーマとは

コスメパーマとは、化粧品として登録された専用の薬剤でかけるパーマのことです。コールドパーマや縮毛矯正などに使われるパーマ液は薬剤に分類され、還元剤や酸化剤といった、髪の構造を切断したり再結合したりするものを含むために、髪を傷める原因につながります。

コスメパーマに使用するパーマ液は、薬剤に分類されるものではなく「化粧品」に分類されるもの。液そのものの効果がマイルドであることから、髪へのダメージが少なくふわふわとゆるいパーマに仕上がります。

コスメパーマの5つのメリット

コスメパーマは、パーマ液の効果が化粧品に分類されることから、マイルドな効果により、ゆるい仕上がりになるといった特徴があります。ここではコスメパーマの特徴を踏まえ、メリットについてご紹介します。

1.ストレートヘアに戻しやすい

一つめのメリットは、ゆるい仕上がりであることから、ストレートヘアに戻しやすい点です。コスメパーマはコールドパーマやデジタルパーマと違い、ふわふわとした仕上がりが特徴。ゆるい仕上がりだからこそストレートヘアにも戻しやすく、気分に合わせて自由にヘアスタイルをアレンジすることも可能です。

パーマの種類について迷うお客様にコスメパーマを提案するときは、パーマごとの特徴やパーマ液の違いについて説明すると、選びやすくなるでしょう。

2.トップにボリュームを出せる

二つめのメリットは、トップのボリュームを出せる点です。コスメパーマは化粧品に分類されるパーマ液を使用。効果がマイルドだからこそ、一般的なパーマでは避けがちな根元に施術できるのもメリットです。

トップのボリュームに悩むお客様に提案するときは、コスメパーマで使用するパーマ液と一般的な薬剤の違いについてや、根元でも施術できる点を説明するとよいでしょう。

3.1日でカラーリングも施術可能

三つめのメリットは、コスメパーマと合わせてカラーリングも受けられる点です。コールドパーマやデジタルパーマは髪へのダメージが強く、同日のカラーリングは受け付けないのが一般的。しかし、コスメパーマはパーマ液の効果がマイルドなので、同日のカラーリングも可能です。

カラーリングとパーマを一緒に行いたいお客様には、コスメパーマで使用するパーマ液の効果について触れ、同日の施術が可能であることを提案しましょう。

4.独特なニオイが気にならない

四つめのメリットは、パーマ液特有のニオイが気にならない点です。コールドパーマやデジタルパーマの場合、ウェーブの効果を持続させるために強い薬剤を使用します。

しかし、コスメパーマはマイルドな効果を持つパーマ液を使用。そのため、気になるニオイが少なく、施術中のニオイが苦手な人にもおすすめです。

サロン後に外出の予定がある、またはパーマ液のニオイに懸念があるといったお客様には、コスメパーマで使用するパーマ液について説明し、施術したその日でもニオイを気にせずおしゃれなパーマが楽しめることを提案するとよいでしょう。

5.ダメージを抑えられる

五つめのメリットは、コールドパーマや縮毛矯正、デジタルパーマとは違って、髪へのダメージが抑えられる点です。

一般的なパーマの薬剤には、還元剤や酸化剤といった強い成分が含まれています。これらは髪の構造を切断したり再結合したりする働きがあり、ウェーブの持ちがよくなったりメリハリのあるウェーブが楽しめたりするなどのメリットがあります。しかし効果が強い一方、髪を傷める原因にも。

コスメパーマに使用するパーマ液には、化粧品に分類される毛髪軟化成分であるシステアミンが含まれています。一般的なパーマ用の薬剤に比べてマイルドな効果なので、髪のキューティクルを傷めることなく、やわらかいウェーブに仕上がるメリットがあります。

髪の傷みが気になるお客様、またはカラーリングもその日に行いたいと考えるお客様には、コスメパーマに用いるパーマ液の特徴について説明し、ご要望に添った施術ができることを伝えましょう。

コスメパーマの3つのデメリット

お客様のご要望によっては、コスメパーマが不向きの方もいらっしゃいます。ここでは、コスメパーマの提案で押さえておきたいデメリットをご紹介します。

1.パーマの持続力が短い

一つめのデメリットは、パーマの持続力が短い点です。パーマの持続力は薬剤の効果と比例して長くなります。

化粧品に分類されるコスメパーマ用の液は、一般的なパーマ用薬剤に比べて効果が弱いために、持続力も弱くなってしまいます。

日々のケアによっては、元に戻るまでの期間がさらに短くなってしまうことも多く、持続力の高いパーマを求めるお客様には不向きと言えるでしょう。

コスメパーマを希望されるお客様には、パーマ液の効果をはじめ、持ちが短くてもよいか、さらにはケアの方法によっては元に戻る可能性について合わせて説明しましょう。

2.直毛・硬毛の方には不向き

二つめのデメリットは、直毛や硬毛のお客様には不向きな点です。これは、パーマ液の効果がマイルドであるため。

直毛や硬毛のお客様がコスメパーマを希望される場合は、パーマ液の効果について触れたうえで、かかりにくい点やウェーブの持続力が短くなる可能性を必ず説明しましょう。

3.ハッキリとしたウェーブがかからない

三つめのデメリットは、ハッキリとしたパーマらしいウェーブがかからない点です。コスメパーマの最大の特徴は、ふわふわとやわらかな仕上がりです。

効果がマイルドな薬剤を使用することから、根元のボリュームをアップさせたりストレートヘアに戻しやすかったりするなど、やわらかい仕上がりだからこその魅力があります。

しかし、お客様によっては物足りないパーマに仕上がるなど、デメリットになる場合も考えられます。パーマを希望されるお客様には、パーマの仕上がりについてこまかくヒアリングを行い、理想的な施術を提案しましょう。

コスメパーマの持続力

コスメパーマの持続力について、お客様から具体的に質問される場合もあります。

持続力について説明するときは、一般的なパーマよりも短い持続力であることを伝えましょう。お手入れ方法によっても左右されますが、期間としては約1カ月~1カ月半であることを説明してください。

できるだけ長くコスメパーマを楽しみたいと希望されるお客様には、以下3点をアドバイスしましょう。

・パーマ当日はシャンプーしないこと
・ブローのときは髪を引っ張らないこと
・ブラシの使用は避けること

コスメパーマの特徴を知り、適切な説明を取り入れながら提案しよう

コスメパーマはやわらかなパーマを楽しめるほか、ストレートヘアに戻しやすいなど、お客様に合わせてヘアアレンジも広がるといった特徴があります。

しかし、パーマ液の効果がマイルドなため、メリハリのあるウェーブや持続力の長いパーマを求めるお客様には不向きです。コスメパーマを希望されるお客様には、本記事で紹介した特徴やメリット・デメリットを漏れなく説明しましょう。

お客様の希望に応える施術のためには、こまかなヒアリングが必要不可欠です。パーマは傷みが少ないものやウェーブの強いもの、ヘアアレンジのバリエーションが広がるものなど種類がさまざま。細部まで丁寧なヒアリングを意識し、理想的なヘアスタイルへと導きましょう。

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