柔道整復師はやめたほうがいいと言われてしまう理由とは?柔道整復師の魅力や将来性についても紹介

手技や機械を用い、捻挫や打撲・脱臼などの改善のための施術をおこなう柔道整復師。国家資格が必要な技術職で開業も目指せる仕事ですが、一方で「やめたほうがいい」などのネガティブな意見を目にしたこともあるかもしれません。

そこで今回は、なぜ柔道整復師はやめたほうがいいと言われてしまうのか理由を解明しつつ、柔道整復師の魅力や将来性にも迫ります。柔道整復師を目指したいけれど迷っている、という人はぜひ参考にしてください。

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柔道整復師はやめたほうがいいと言われてしまう理由とは?

はじめに、なぜ「柔道整復師はやめたほうがいい」と言われてしまうのか、理由を見ていきましょう。

他の医療系国家資格が必要な仕事に比べて給料が低い

柔道整復師は国家資格が必要な医療系の仕事の一つ。国家資格はその資格の信頼性から、就職には困らないという認識をお持ちの方も多いでしょう。ただし、柔道整復師は他の医療系国家資格の仕事と比較すると、給与がやや低めの傾向にあります。

例として、柔道整復師と看護師の収入について見ていきましょう。

厚生労働省が運営するWebサイト「job tag」では、さまざま職業のデータが紹介されています。

job tagによると、柔道整復師の平均年収は459.3万円となっています。対して看護師の平均年収はというと、508.2万円です。両職業とも医療系国家資格ながら、年収に約50万円ほどの差があることがおわかりいただけるでしょう。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|柔道整復師 – 職業詳細
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|看護師 – 職業詳細

また、求人サイト「リジョブ」に掲載されている求人情報によると、柔道整体師の給与相場は以下の通りです。

正社員 月給下限 月給上限 平均
スタッフ 228,823円 488,782円 358,803円
店長(候補) 245,081円 449,644円 347,363円

 

アルバイト 時給下限 時給上限 平均
スタッフ 1,178円 1,904円 1,541円
店長(候補) 1,098円 1,609円 1,354円

※2024年7月現在

ただし、これはあくまで勤務した給与のデータ。柔道整復師は、独立して自分の接骨院を開業することも可能です。自分の接骨院を開業すれば、給与ではなく売上が収入となります。自分の頑張り次第では、年収1,000万を目指すことも夢ではありません。

勤務時間が長くなりがち

柔道整復師は、勤務時間が長くなりがちになってしまうことも、やめておいたほうがいいと言われる理由です。勤務中はお客様への施術以外にも、開院の準備や保険請求の事務、予約状況の管理など、さまざまな業務をこなさなくてはならず、場合によっては長時間拘束されてしまいます。

また、スキルアップのため、就業時間外に施術の練習をしたり、勉強会に参加したりなどの学習時間も必要です。ときにはプライベートの時間を削って学習しなければならない、ということもあるかもしれません。

立ち仕事で身体的な負担が大きい

お客様の身体の不調を改善する柔道整復師ですが、自身は腰痛や腱鞘炎などに悩まされている、という人も少なくありません。柔道整復師は立って施術し、力をかけたり腰を曲げた体勢で施術し続けたりする必要があり、身体的に大きな負担がかかってしまうためです。

お客様とのコミュニケーションが難しい

柔道整復師の業務のなかで、お客様とのコミュニケーションは欠かせません。問診によってお客様の悩みを聞き取り、ときには雑談からも情報を読み取って、不調の原因を探る必要があるからです。

しかし、十分にコミュニケーションが取れず、施術の効果が出なかった場合、クレームにつながってしまうかもしれません。こういったことが繰り返し起こってしまうと、精神的に負担になることもあるようです。

ライバルが多く廃業の不安がある

柔道整復師や施術所の数は、年々増加しています。

厚生労働省が発表するデータによると、2012年から2022年の10年間で柔道整復師の人数は約2万人、柔道整復の施術所も約8,500か所の増加が見られます。ライバルとなりえる施術所の多さから廃業の不安を抱き、柔道整復師はやめたほうがいい、と言われてしまっているようです。

引用元
厚生労働省|3 就業あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師及び施術所

保険の不正請求でネガティブなイメージがある

ときおりニュースで柔道整復師の不正請求が取り上げられることもあり、柔道整復師に悪いネガティブなイメージを持たれている、と考えている人もいるかもしれません。しかし、現在は取り締まりの強化や研修の義務付けなどにより、不正請求は減少しています。

柔道整復師の魅力と将来性

やめておいたほうがいい、と言われがちな柔道整復師。しかし一方で、たくさんの魅力と高い将来性のある仕事でもあります。ここからは、柔道整復師の魅力と将来性について見ていきましょう。

今後柔道整復師の関わりが深い市場は拡大していく

柔道整復師の市場は今後、拡大していくと見られています。経済産業省の発表によると、「新しい健康社会の実現」に向けて、公的保険外のヘルスケア・介護に係る国内市場を77兆円にすることを目標としています。これは、2020年の24兆円と比較すると、約50兆円もの増加です。

引用元
経済産業省|新しい健康社会の実現に向けた 「アクションプラン2023」(案)

この公的保険外のヘルスケア・介護には、柔道整復師の関わりの深い分野も含まれています。ますます高齢化していくと見られる日本において、柔道整復師のニーズは今後も高まると考えられるでしょう。

職場環境やスキルアップによって収入を増やせる

柔道整復師が働く治療院やリラクゼーションサロンでは、歩合給を採用しているところもあります。こういった職場では、指名客を獲得することで評価につながり、収入アップを目指せるでしょう。

また、職場によっては、スキルや資格に応じた手当があるところも。よりよい労働条件の職場に転職したり、自身のスキルアップを図ったりすることで、収入を増やすことができるのは、柔道整復師の魅力と言えるでしょう。

女性の施術者も活躍できる

男性が多い柔道整復師ですが、現在では女性施術者も増えてきています。同性の施術者のほうが安心できるという女性のお客様や、女性ならではの細やかな気遣い、高いコミュニケーション能力を求めるお客様など、女性の柔道整復師のニーズも高いです。

女性の柔道整復師の割合が増えるにつれ、活躍できる場も増えてきています。

工夫することで独立して成功するチャンスがある

柔道整復師の資格を持っていれば、独立して接骨院などを開業することが可能です。柔道整復師としての知識や技術以外に、経営やマーケティングのスキルなども必要ですが、開業することで年収1,000万円を目指すことも夢ではありません。

自費診療を取り入れる接骨院が増えてきた

接骨院では、保険適用の診療をすることができます。しかし前述したように、不正請求をしている接骨院も残念ながら存在しており、イメージが低下してしまっていることは否定できません。

ただし、国の取り締まりが厳しくなっていることで不正請求は減少しています。また、自費診療メニューを取り入れ、売上を確保できている接骨院も増えています。

保険適用の診療メニューは保険請求業務の負担が大きい、不正請求に関わるリスクがあるなどで悩んでしまっているのであれば、いっそのこと自費診療メニューのみの施術をおこなうことを考慮してもいいかもしれません。

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接骨院以外の柔道整復師のスキルを活かせる職場

柔道整復師の主な就職先は、接骨院です。しかし、それ以外の場所では働けないのかと言うと、そんなことはありません。接骨院以外でも活躍する柔道整復師は、大勢います。

ここからは、柔道整復師のスキルを活かせる場所はどんな職場があるのかを見ていきましょう。

整形外科などの医療機関

整形外科のクリニックや総合病院の整形外科など、医療機関も柔道整復師の職場の一つ。医師の診察にもとづき、看護師や理学・作業療法士と連携しながら、リハビリのサポートなどをおこないます。

介護業界

柔道整復師は、機能訓練指導員として、介護業界でも活躍できます。

機能訓練指導員とは
「日常生活を営むのに必要な機能の減退を防止するための訓練を行う能力を有する者」とされており、実際に利用者に対して機能訓練の方法等を指導し訓練を実施している。
と紹介されています。

引用元
厚生労働省|介護人材関係について

機能訓練指導員として働くには、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護職員・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師のいずれかの資格が必要です。柔道整復師の資格を持っていれば条件を満たすため、機能訓練指導員として活躍することができます。

スポーツトレーナー

スポーツジムやフィットネスクラブ、スポーツチームなどに所属し、スポーツトレーナーとして働く柔道整復師もいます。試合に向けて選手のコンディションを調整したり、ケガの予防・応急手当をしたり、ケガから復帰した選手のリハビリをするなど、さまざまな活躍ができるでしょう。

柔道整復師の求人を探す方法

さまざまな場所で活躍できる柔道整復師ですが、求人はどうやって探せばいいのか悩んでしまう、という人もいるでしょう。ここからは、柔道整復師の求人の探し方を紹介します。

就職支援エージェントを利用する

求人を探すには、就職支援エージェントを利用する方法があります。就職支援エージェントでは、資格やスキル・希望する労働条件などをもとに、求人をマッチングしてくれるサービスです。

柔道整復師の仕事を探すなら、医療やヘルスケアといった業界に詳しいエージェントを利用してみましょう。

求人情報サイトで検索する

求人情報サイトを利用する、という方法もあります。求人情報サイトはさまざまな企業が求人を掲載しており、利用者はWebサイトにアクセスして情報を閲覧します。職種や勤務エリアの他、給与や福利厚生などの待遇など、条件から絞って求人を検索することが可能です。

柔道整復師の求人を探すなら、ヘルスケア業界の求人が豊富な「リジョブ」がおすすめ。豊富な求人数と細やかな検索項目で、自分に合った職場を探すことができるでしょう。

魅力と将来性のある柔道整復師のスキルを活かして活躍しよう

今回は、柔道整復師はやめたほうがいいと言われてしまう理由について解説しました。しかし、柔道整復師は大きな魅力と将来性がある仕事です。資格を持っていれば、接骨院以外にもさまざまな業界・場所で活躍することができるでしょう。

柔道整復師の仕事を探すなら、求人Webサイト「リジョブ」の利用がおすすめ。豊富な掲載数の求人情報をチェックすれば、自分にぴったりの職場が見つかります。

リジョブは転職満足度98%※と非常に高い評価を受けています。休みを取りやすいサロンの求人を探してみてはいかがでしょうか。

※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)

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