美容学校の志望動機はどう書く? 志望理由書の書き方を紹介

美容学校に進みたい場合、志望動機をまとめた書類の提出を求められることが多いです。受験者の人柄や意欲などがチェックされる大切な書類のため、スムーズに合格できるよう、内容を充実させてしっかりアピールしなければなりません。

そこで、志望理由書に書くべき内容や書き方のポイントを解説し、例文も紹介します。美容学校に進学したい人は、ぜひ活用してください。

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美容学校入学に必要な志望理由書とは? どんなことを書くの?

志望理由書とは、「なぜその学校(学科・コース)で学びたいのか」「どんなことを学んで将来はどうなりたいのか」という志望動機を伝える書類のこと。「エントリーシート」「自己推薦書」などと呼ばれることもあります。

では、どのような流れで書けばいいのか、以下で志望理由書の構成をチェックしましょう。

1. 美容業界を目指す理由

まずは、なぜ美容業界を目指したいのかという理由が必要です。ただ「以前から美容師になりたかった」と書いても、漠然としすぎていて意欲が伝わりません。過去の経験や自分なりのエピソードを交えて具体的に書きましょう。

2. その美容学校に入りたい理由

次に、なぜその美容学校に入りたいのかを伝えます。大切なのは、他校でも通用するような汎用的な内容にしないこと。学校側に「本校じゃなくてもいいのでは」と思われて、マイナスになってしまう可能性があります。

そこで、志望する美容学校のカリキュラムの内容や設備、講師などについてよく調べ、その学校ならではの魅力や強みに言及しましょう。くわしくは次章で解説します。

3. 将来のビジョン

美容学校入学後にどのように過ごし、将来はどんな美容師になりたいのか、場合によっては美容師ではなくどんなメイクアップアーティストやネイリストなどとして活躍したいのか、将来のビジョンを伝えましょう。

カリスマとして有名になりたい・独立して自分の店を持ちたいなど、その美容学校に通うことによって叶えたい、未来の夢を書くのもよいでしょう。

志望動機をしっかりと伝えよう! 志望理由書の書き方を紹介

つづいて、志望動機をしっかりと伝えられるよう、志望理由書の書き方のポイントを見ていきましょう。

1. 自身の過去を振り返ってみる

はじめに、自分の過去や経験を振り返りましょう。興味関心や得意なことなどを自己分析することで、なぜ美容の職業(美容師・ネイリスト・メイクアップアーティストなど)に就きたいのか、どんな自分になりたいのかがはっきりしてきます。

まずは書き出してみよう

自己分析にあたっては、下記のような点を箇条書きでリストアップするとよいでしょう。

・自分の性格面での長所と短所
・好きなこと・得意なこと
・今までに特に頑張ってきたこと(勉強・部活・習い事など)
・美容の分野に興味を持ったきっかけや印象的だったこと
・現在や今後の社会についてどう考えているか
・将来どのようになりたいか など

箇条書きが難しければ、キーワードを挙げていくのでもかまいません。自分であまり思い浮かばない場合は、家族や友人など周りの人に聞いてヒントをもらいましょう。

2. なりたい職業について調べる

つづいて、自分のなりたい仕事を理解するために、その職業についてくわしく調べましょう。仕事の詳細をイメージできると、その仕事に就いたあとで自分がどんな風になりたいのかが固まってきます。

ネガティブな面にも目を向けよう

その仕事に就きたい理由が些細なきっかけの場合は、注意が必要です。なぜなら、漠然とあこがれを抱いているときはポジティブな面だけを見てしまいがちだから。

しかし、実際にその業界で働くなかでの大変なところを知るなど、ネガティブな部分にも目を向けて、いい面からもマイナスの面からも仕事の実情を理解しておきましょう。

3. 美容学校について調べる

入学したい美容学校のこともくわしく調べましょう。チェックすべき点には、以下のようなものがあります。

・授業の内容
・どんなコース・カリキュラムが組まれているか
・どんな資格を取れるか
・どんな講師がいるか
・実習のための設備や施設があるか
・学生やキャンパスの雰囲気はどうか
・卒業後の進路
・奨学金制度があるか など

特徴が見えてくると、自分がそこに行きたい理由もはっきりしやすくなります。他校と比較しながら、その学校ならではの魅力を見つける方法もおすすめです。

オープンキャンパスに参加しよう

学校のことをより深く知るには、パンフレットやホームページなどで調べるだけでなく、オープンキャンパスに参加してみましょう。教職員や在校生と話せる貴重なチャンスなので、積極的に質問するなどして情報収集してみてください。

4. 文章にしてみる

1~3までの内容をもとに、志望理由書に書くための文章を組み立てます。志望動機の文章を上手に作るコツは、「~したい」という希望を書くときに「なぜなら~」「~だから」というように理由を付け加えること。さらに、その先の目標や展望を添えましょう。

伝えたいことを絞りつつ、筋道を立てて、自分だけの「ストーリー」を作り上げます。自身のアピールポイントも織り込みながら、完成させてみてください。

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志望理由書の例文を紹介

ここまでの内容もふまえたうえで、美容学校の志望理由書の例文を3つ紹介します。記入時に利用したい場合は丸写しするのではなく、適宜自分の状況に置き換えたり表現を変えたりしてください。

例文1

「初めて行った美容室で長年のくせ毛の悩みを相談し、縮毛矯正を受けた際に、本当にこれが自分の髪なのかと感動して、自分で施術できるようになりたいと強く思い始めました。

その際、担当美容師さんからていねいな説明とヘアケアのアドバイスもいただき、大変よくしていただいたため、以後ずっと通い続けており、今では髪の悩みは全くありません。

施術を受けている間に進路の話をしていて、美容師さんが貴校の卒業生だと聞いたため、ぜひ同じ環境で学んであの美容師さんのようになりたいと考え、貴校を志望しました。

入学後は誰にも負けないくらい勉強して、少しでも早く、少しでも多く、美容に関する知識と技術を習得したいです」

例文2

「小さい頃から母がさまざまな髪型に結ってくれ、嬉しくて自分でもできるようになりたいと思っていました。しかし、わたしは母のように手先が器用ではないので、教えてもらってもなかなか自分ではうまくできません。

すると、母が『美容学校に行ってみたら?』とすすめてくれ、自分でも『そういう手があったか!』と感じました。

貴校は県内でも評判の高い学校で、すばらしい腕の美容師さんを多く輩出していると有名です。不器用なわたしでも、技術指導に優れた貴校で学ぶことにより、カットやパーマなどはもちろん、さまざまなヘアアレンジもできるようになるのではと考え、志望させていただきました。

卒業生の美容師さんのSNSでも素敵なヘアアレンジがたくさん公開されていて、見るだけでも意欲が高まります。入学してしっかり学びながら、トレンドのアレンジを試したり、自分で新しいアレンジ方法を生み出したりすることができたらと考えています」

例文3

「いとこが他県でヘアメイクアーティストをしており、よくホームページなどで施術の写真や動画を見ています。魔法のような手つきで思いのままに髪型やメイクを仕上げていく技術がすばらしくて、いつの間にかヘアメイクアーティストという職業にあこがれるようになりました。

そんないとこに進路相談をしたところ、貴校をすすめられました。地元で進学したかったため、いとこが通っていた美容学校の姉妹校として、メイクも学べるコースがある貴校を教えてもらいました。

『ヘアメイクを学びたいならきっといい勉強ができるよ』と言われ、早く入学したくて胸が高鳴っています。無事に入学できた暁には、まずは美容師の基本の知識と技術を着実に身につけ、ゆくゆくはスタイリングやメイクなども上達したいです。

貴校にはヘアに関してもメイクに関してもすばらしいスキルを持った講師の方が多数いらっしゃるようなので、積極的に学びながら自分のものとして吸収していきたいと考えています」

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しっかりと準備をして自分らしい志望理由書を書き上げよう!

美容学校に進学するためには、その学校への志望動機を伝える「志望理由書」が必要なケースも多いです。美容業界を志した理由・他校ではなくその美容学校に入りたい理由・将来のビジョンについて順序立ててまとめ、自分らしい志望理由書を書き上げて合格を目指しましょう。

また、美容学校を出たあとの就職先を決めるには、在学中から情報収集をして早めに就職活動を始めることも大切です。

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