他人を思いやれる、人当たりが良く柔軟な対応ができる人にサロンを任せたい!【MINX shibuya smart salonディレクター 取締役 池戸 裕二さん】#4
美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。晴れて採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!
教育サロンとして信頼と実績のある「MINX」。前回に引き続き、「MINX shibuya smart salon」のディレクター兼MINXの取締役である池戸 裕二さんにお話をお聞きします。
最終回となる今回は、MINXの採用事情を総まとめ! MINXが求める人材の共通点、学生時代に準備しておくことなど、就活生へのアドバイスをお聞きしました。
お話を伺ったのは…
MINX shibuya smart salonディレクター 取締役 池戸 裕二さん
松本理容美容専門学校卒業後、1997年より、MINXに入社。多くのヘアスタイルを提案し、メディアの第一線で活躍を続け、数々の賞を獲得するなどプレイヤーとしての実績は多数。役職を歴任し、現在は取締役に就任。採用担当として店舗運営を担う傍ら、ヘアショーや技術セミナーの講師などサロンの垣根を越えて業界の発展のために尽力しており、活躍の場は広い。
絶対にほしい人材は「他人へ奉仕の気持ちがある」人!
――全てのフローを通して採用を決める最大のポイントをお聞きします。第1回目では、長く活躍することと他人へ奉仕の気持ちがあることと伺いました。
その通りです。MINXは教育カリキュラムに定評がありますが、その評価は働いているスタッフ全員の意識や行動のもと実現できているんです。今後も特化していくためには、同じ志を持つ人を採用しなければなりません。そう考えたとき、自分が良ければ良い人ではなく、自分と同じくらい他人に尽くせる気持ちが必要だと思っています。
あとは、どんな場面でも柔軟に対応できて、しかもその予想外の状況を楽しめる人が良いですね。我々はお客様ありきで成り立つ商売ですから、人当たりが良くて人を惹きつけられたりできる人は一目置かれます。元々持ち合わせている人もいますが、変わろうと思う意識と伴う努力があれば、身につけられる能力だと思うんです。
――そういった方にサロンを任せたい?
最終的には将来のMINXを背負える…とまで言うと荷が重いかもしれませんが(笑)、MINXのために活躍しそうだと感じられる人が理想です。同じ志で前に進んで行ける人を必要としています。
――求める条件をクリアした人材を採用してみた結果、どのような結果に?
安心してMINXの名を広めてもらえる存在として、頼りにしています。できるだけ、今まで話した条件に当てはまる人たちを採用してきたつもりです。働き方を見ていても、みんなが気持ちよく働ける環境づくりを考えられている人がほとんどだと感じます。
――では、ちょっと違ったかもと思う出来事はありましたか?
ごくわずかですが、ありました。面接では、体力に自信があるとか元気だとか話してくれたのに、実際に働いてみたら遅刻が多い、休みがち。こういうことに直面したとき、採用して初めて分かることもあると学びました。
でも、今まで社会に出たことがない学生がつまづいてしまうのも、分からなくもないんです。美容師という仕事は思っているよりも体力や気力を使いますから。そこでどうやって自分と向き合っていくか、人によっては難しくて悩んで、別の選択をする人もいるのだと思います。
サロン見学は重要なヒントになり得る。学生のうちからできる限りの「準備」をしっかりと
――採用に向けて、学生時代にしておくべきことは?
実は、この質問は学生からよく聞かれる質問なんですよ。とりあえず、僕から「あなたは何ができていたら良いと思いますか?」と、聞くようにしています。この質問に限らずですが、自分で考えるクセをつけられると良いと思います。そうすると、自ずと自分がやるべきことが見えてくるものです。
その質問をしたうえで、僕の基準としては「敬語が使えること」を必須条件として挙げています。面接だけ乗り切れればいいやと思っているのではちょっと甘いような気がしますね。面接のときだけ取り繕っている人はすぐに見抜いてしまいますから。大事なのは、その場しのぎをするのではなく、日々の努力。日頃から継続して取り組まなければ、「何か」の目標を達成することは難しいでしょう。自分のマインドをコントロールできるようになれば、目標達成まであと少しです。今から取り組んでほしいですね。
――日常的な取り組みが成果につながるのですね。
ただ、よく聞かれるからこそ、準備しておくべきことって分からない人が多いと思うんです。そこで行ってほしいのが「サロン見学」。プライベートで足を運ぶも良し、見学の参加を申し込むのも良し。既に合格した人たちに就活についていろいろ聞けるうえに、顔を覚えてもらう絶好のチャンスでもあります。
就活にあたって不安や疑問は絶えません。入社したい気持ちがあれば、ネットで調べるだけではなく、実際にその場の空気を感じ取りに行くと良いと思います。
常に挑戦し続けられる人が理想。行動力がカギになる
――今まで履歴書、面接など見ているポイントを伺ってきました。これからMINXを受ける方たちへ、入社後に期待することについてお聞かせください。
MINXの一員として基礎的な知識や技術を習得するのはもちろんのことですが、型にハマりすぎずに、自由な発想やチャレンジ精神を持っていてほしいかな。たとえ、挑戦したことがうまくいかなかったとしても、取り組んだ事実がどこかで活きてくるはず。常に前向きに挑戦し続ける気持ちと、行動力があると嬉しいですね。
また、学生から社会人へと立場が変わる大事な時期。社会人になると、自分でしたことの責任は自分でとっていかなければなりません。自分の行動や言動に責任を持ち、向き合ってプロになるためにいろいろチャレンジしてみてください。精一杯美容と向き合う姿を応援しています!
MINXが採用したい人まとめ
1.MINXの企業理念に共感し、同じ志で進んでいける人
2.自分のことだけではなく、他人のために行動できる人
3.人当たりが良くて、人を惹きつけられる人
取材・文/東 菜々(レ・キャトル)