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健康診断のオプション申し込みで迷う『腫瘍マーカー』を理解する

スタイリストさんも年に一度は健康診断を受けていると思いますが、その際にオプションの「腫瘍マーカー」を申し込もうかどうか迷ってしまうことも多いでしょう。そもそも「腫瘍マーカー」とはどんなものなのかよく分からない……という方も正しく理解をして、健康診断の際に申し込みが必要か・不要かしっかり判断できるようになりましょう。

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【「腫瘍マーカー」とは?】

健康診断のオプションとしても知られている「腫瘍マーカー」は、血液検査でがんの発症がないかを調べる検査のことで、申し込みをして追加料金を支払うことで受けることができます。「腫瘍マーカー」はがん細胞が活性化するとあらわれる物質で、この物質の有無や量を調べることでがん診断を行ないます。

ただよく勘違いされているのですが、「腫瘍マーカー」は決してがんの早期発見を行なえる検査ではなく、検査の結果が陰性で合った場合でもがんの心配はないと言いきれるものでもありません。あくまで「腫瘍マーカー」は進行がんに対して陽性の反応があらわれるもので、ごく初期のがんを発見することは極めて難しいといえます。

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【早期がんには意味のない検査って本当!?】

年に一度の健康診断だからオプションの「腫瘍マーカー」を申し込んで、がんができていないかしっかり調べてもらおう……と思っている方は無断にお金を使うことになってしまうかもしれません。先にも述べたとおり早期がんではなくある程度進行したがんに対して反応を見せるため、「腫瘍マーカー」で陽性が出た場合には既にがんが進行している状態だということが分かります。

また「腫瘍マーカー」の検査結果については正確性に欠けることもあり、がんが発生していると確定する判断材料にするには、あまり頼りにならない検査だということができます。「腫瘍マーカー」は早期がんに対しては効果が低い検査のため、健康診断で追加料金を支払ってまで受ける検査とはいえないかもしれません。

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【がんの進行度もわかる腫瘍マーカー】

「腫瘍マーカー」は早期のがんには陽性の反応がでないという特性を利用すれば、逆にがんの進行度について知ることが可能となります。血液中に「腫瘍マーカー」が見られるということは身体のどこかにがん細胞があるということになり、活発に活動して症状がある程度進行しているということになります。

また「腫瘍マーカー」で発見される物質の種類によって、身体のどこにがんができているのか知ることも可能です。「腫瘍マーカー」には40種類ほどあり自宅でも検査ができる検査キッドも販売されているということもあり、最近では身近な検査といったイメージになりつつありますが、あくまでがん検診の補助的に用いるということを忘れないでおきましょう。

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【健康診断のオプションとして疑問視される「腫瘍マーカー」】

これまで述べてきたとおり「腫瘍マーカー」は早期がんの発見に効果が高いわけではなく、検査結果の反応が必ずしも正しいという保証もありません。使用する「腫瘍マーカー」の種類によっては、糖尿病や炎症性疾患などでも陽性の数値が上がるケースもあり、習慣的な喫煙や加齢などでも数値が上昇するということが確認されています。

このため、病気の早期発見を目的に行なう健康診断のオプションとして取り入れるには疑問視されることも多く、がんの早期発見を目的とするのなら定期的な内視鏡検査を受けるほうが確実だと述べる人もいます。

健康診断の際に簡単にがんの検査ができるなら……とオプションの申し込み時に迷わないためにも、検査についての正確な情報を収集して的確な判断ができるようになりましょう!

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