ヘアケアマイスターの試験とは? 受験料はどれくらいかかるの?|ヘアケアマイスター資格を取得する3つのメリット
髪型はその人の印象に大きく影響するもので、とくに女性の場合は長い髪をバッサリ切るとガラッと印象が変わりますよね。気分転換やイメージチェンジ、リフレッシュをするために美容院に行くことが好きだという人は多いのではないでしょうか。
しかし、担当してくれる美容師によって、満足のいくものに仕上がるかそうでないかが変わってきます。できれば、高い技術と深い知識を持った美容師に担当してもらいたいと思う人も多いことでしょう。美容師のなかには、美容師免許以外にもヘアケアマイスターという資格を取得している人がいます。今回は、ヘアケアマイスターという資格がどんなものであるのかを確認しておきましょう。またヘアケアマイスターの試験、そして資格を取得していることのメリットを解説します。
ヘアケアマイスターの認定試験とは? 受験料はどれくらいかかるの?
美容関係の仕事に就いていない限り、ヘアケアマイスターという言葉はあまり耳にしたことがないかもしれません。ヘアケアマイスターとは美容師免許とはまた別の資格です。
ヘアケアに関する知識が豊富で、なおかつお客様の毛髪診断を正しくでき、それに対する処置やアドバイスが的確にできる人が認定される資格のことです。まずは、そんなヘアケアマイスターの認定試験はもちろん、その受験料がいくらかかるのかを解説します。
ヘアケアマイスターの認定試験とは|日本ヘアケアマイスター協会
ヘアケアマイスターの認定試験とは、日本ヘアケアマイスター協会が実施するヘアケアマイスター資格のことです。誰でも取得できるわけではなく、美容師免許・理容師免許を持っていることが必須条件となっています。
ヘアケアマイスターの認定試験一覧&受験料を紹介
ヘアケアマイスターには、「プライマリー」、「ミドル」、「マイスター1次・2次」の3コースから構成された4つの試験があります。最初に「プライマリー」を受験し、合格した人だけが次の受験資格を得ることが可能です。それぞれの試験の内容と受験にかかる費用を確認しておきましょう。
無料|エレメンタリーWEB試験
最初に取得できる資格に、エレメンタリーコースがあります。このエレメンタリー試験の大きな特徴は、WEBで簡単に受講できることです。サイトからエントリーすれば、すぐに受験できます。もしも不合格であったとしても何度でも受験することができ、合格した場合、合格証書はダウンロードするという手軽な試験です。
1. プライマリーコース|概要と受験料
プライマリーコースは、毛髪の健康について習得するものです。テストの問題は、協会の公式教則本であるヘアケアマイスターブックのなかから出題されています。出題範囲はテキストの第一章から第三章まで。この試験で出題されるのは、毛髪化学・毛髪のカウンセリング・ヘアケア剤についてです。試験時間は1時間で、マークシート方式の問題に回答します。75点以上が合格ラインとなっており、受験料は3,000円です。この試験に合格しないことには、次の受験資格をえられないので、まずはこの合格を目指す必要があります。
2. ミドルコース|概要と受験料
次の段階として、プライマリーコースに合格した人だけが受験できるのはミドルコースです。このミドルコースでは、カラーパーマの習得を目指していきます。プライマリーコースと同じ第一章から第三章にくわえて、第六章と第七章の出題範囲がくわわるのが特徴です。出題されるのはプライマリーコースでの出題範囲とヘアカラー剤・パーマ剤についての内容が含まれます。出題方式はプライマリーコースと同じであり、受験料も3,000円です。次のマイスターコースに進む場合にも、やはりこのコースに合格しなければ進むことができません。
3. マイスター1次コース|概要と受験料
プライマリーコース、ミドルコースに合格したあとには、マイスター1次コースを受けることになります。このコースでは、テキストの全章が出題範囲となり、スカルプ・皮膚化学を習得するのが特徴です。マークシート方式のテストに回答するというところは変わらないものの、こちらのコースは合格ラインが85点以上となるので注意してください。受験料はプライマリーコース、ミドルコースと変わらず、3,000円です。
4. マイスター2次コース|概要と受験料
最終的なヘアケアマイスターの試験であるマイスター2次コースでは、接客業であれば必ず求められるコミュニケーションスキルをマスターするための能力を磨くことになります。これまでの知識に加えて磨かれたコミュニケーションスキルによって、より満足していただけるアドバイスや商品説明をすることで、お客様に満足していただけることを目標としているのです。
そのため、これまでの3つの試験とは少し異なり、専用のテキスト込みで7,000円(税抜き)の受験料が必要となります。ご紹介した4つの試験を合格して、やっとヘアケアマイスターとして認定されるということです。
ヘアケアマイスター資格を取得する3つのメリット
何をするにしても、資格を取得しておいて損はないでしょう。資格を取得するには、それなりの努力が必要ですので、その努力した分だけの評価をえることができるのは間違いありません。そこで、ヘアケアマイスターの資格を取得するメリットについて解説します。
1. 商品やヘアケアについて知識を深められる
ヘアケアマイスターの資格は、美容業界において名誉と権威ある称号とされているので、資格を取得することには大きなメリットがあります。そのメリットのひとつが、知識を深められるという点です。大人になると、仕事で資格を取得しようとしない限り、本気で勉強をする機会はないでしょう。
しかし、ヘアケアマイスターの資格を取得するためには、それだけの勉強が必要となるので、それだけヘアケアや商品についての知識を深められるということです。商品やヘアケアについて徹底的に学んだ経験は、知識として確実に役に立ちます。
2. お客様に正しい知識を伝えられる・お客様に合ったアドバイスができる
ヘアケアマイスターを取得したなら、お客様に髪に関する正しい知識はもちろん、髪質に合ったより正確なアドバイスができるようになるという点もメリットです。相談されたお客様の質問に的確に答えることができると、信頼できる美容師としてお客様から必要とされる存在になれる可能性があります。
3. 仕事の幅がひろがる|転職や独立開業にも
美容師の資格を持っているなら、必然的に勤務先は美容院一択だと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、ヘアケアマイスターの資格を持っていることで、その選択肢は広がり、もしも転職をしたいと思った場合や独立をしようと思った場合にも、その資格は役立ちます。
資格を持っているということはそれに伴う実力があることの証明になるため、店舗に取得資格を一覧にして貼り出すこともいい方法のひとつでしょう。
ヘアケアマイスターの受験料はコースによって違う|最新情報を確認しよう
このようにヘアケアマイスターの資格を取得するためには、プライマリー、ミドル、マイスター1次、2次をすべて受ける必要あります。そのすべてに合格して、初めてヘアケアマイスターを名乗ることができるのです。
また、注意すべき点は受験の情報はその年ごとによって変更になる場合があるということ。そのため、必ず前もって最新の情報をチェックするようにしましょう。現在、美容師の資格を持っていて、さらに知識を深めたいと考えているのであれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
出典元:
日本ヘアケアマイスター協会
http://www.jhcma.or.jp/
http://www.jhcma.or.jp/authorize.html