その健康寿命ですが、米ワシントン大学などの国際チームは、2015年8月27日の英医学誌「ランセット」に「日本は男女ともに健康寿命が世界で最も長い」という調査結果を発表しました。
発表によると、2013年時点で日本の男性が71.11歳、日本の女性が75.56歳で、男女ともに健康寿命は1位でした。
同チームが調査対象の世界188か国のデータを分析した結果、健康寿命のランキングは以下の通りです。
■男性 1位 日本 2位 シンガポール 3位 アンドラ 4位 アイスランド 5位 イスラエル
■女性 1位 日本 2位 アンドラ 3位 シンガポール 4位 フランス 5位 キプロス
福祉が発達していると言われる北欧よりも日本の方が、健康寿命が長いというのには驚きですね。
ところで、健康寿命と平均寿命の差はどのくらいなのでしょうか。日本男性の場合、平均寿命80.21歳に対して健康寿命は71.11歳で、差は9.1年、日本女性の場合、平均寿命86.61歳に対して健康寿命は75.56歳で、差は11.05年です。
この年数は、7年程度である多くの先進国に比べて、長いと言えるでしょう。
この期間が長いということは、それだけ介護などの人の手助けが必要となる期間が長いということです。
平均寿命が長くなるのは素晴らしいことですが、それに伴い健康寿命との差が大きくなればなるほど、医療費や介護給付金などを消費する期間が長くなるのです。
平均寿命が延びると同時に、疾病予防・健康増進・介護予防により健康寿命も延ばし、その差を少なくすることができれば、生活の質の低下を防ぎ、社会保障負担の軽減も期待できます。
この差を縮めることが、日本の高齢化による介護問題を解消することに繋がると言えるでしょう。
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