ヘルスケア&介護・看護・リハビリ業界の応援メディア
特集・コラム 2021-09-15

作業療法士になりたい! 専門学校ではどんなことを学ぶの?|おすすめの専門学校を紹介!

作業療法士は、事故や病気などで思うように体を動かすことができない人に対して、社会復帰のためのサポートや日常生活動作がスムーズにいくような支援をおこなうのが仕事です。

ここでは、作業療法士の仕事に興味をもっている人や将来資格取得を目指す人に向けて、作業療法士の役割やおすすめの専門学校などについてご紹介します。

作業療法士になるにはどうすればいいの?

作業療法士は、事故や病気などで高次機能障害を抱える人々に対して、社会復帰のために心身両側面からアプローチをおこなう職業です。ここでは、作業療法士の仕事や役割、資格取得の方法などを解説します。

作業療法士の仕事とは|障害者の機能回復を助ける仕事

作業療法士は、「理学療法および作業療法士法」に定められた資格です。作業療法とは、身体や精神に障がいを持っている人に対し、社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作などの作業をおこなわせることと定められています。

具体的には、食事や排せつ、入浴などの生活で基本となる動作の訓練や社会復帰を目指して、手を使った作業の訓練や福祉用具の選定、住宅改修についての提案をおこなうなど、個人にあわせたサポートするものです。

作業療法士についてはこちら:作業療法士として働くために

理学療法士や言語聴覚士とはどこが違うの?

作業療法士は身体機能だけではなく、メンタル機能へのアプローチもおこなう職業です。体や精神に障がいのある人に対し、社会復帰やその人らしい生活を維持することを目的として、着替えや食事、身支度など手を使った動作がスムーズにできるようにサポートします。

一方で、理学療法士は身体の機能回復を目的としたリハビリを専門とする職業です。そのため、ベッドから起き上がる動作や立ち上がりの動作、歩行などといった基本的動作の訓練をおこないます。医師の診断をもとに運動療法や装具療法、電気療法などを実施するのです。

言語聴覚士は、コミュニケーションの要となる「話す」「聞く」といった能力のほかに、「食べること」などに対しての機能訓練を専門におこないます。言語聴覚士は言語障害を抱える人々に対して、リハビリや指導をします。

このように作業療法士や理学療法士、言語聴覚士はそれぞれ訓練をする目的が違うのが特徴です。

作業療法士は国家資格|受験資格を満たして試験を受けよう

作業療法士は国家資格のため、必要な受験資格を満たさなければなりません。そのうえで、年に一度おこなわれる国家試験を受験して合格することが条件となります。

国家試験の受験資格|大学や専門学校などで3年以上学ぶ

作業療法士の国家試験の受験資格を取得するには、文部科学大臣が指定する学校や厚生労働大臣が指定する作業療法士養成施設に3年以上通うことが条件です。

学校や養成施設では、人体の構造や生理学、解剖学、コミュニケーション学のほか、実習で実践的な力を養います。

作業療法士を目指す専門学校ではどんなことを学ぶの?

日本には、作業療法士の資格取得を目指せる学校が多いです。ここでは、作業療法士の資格を取得できる専門学校でどんなことを学ぶのかをご紹介します。

座学|作業療法士として必要な知識を学ぶ

作業を用いて支援をする作業療法士は、人の体の構造を理解したうえでケアやサポートをおこなう力が求められます。

そのため、まず人体の構造や生理、解剖学などを中心に人の体の基本的な仕組みと機能や役割についての理解を深めなければなりません。

臨床実習|治療手段である作業活動を学ぶ

作業療法士のカリキュラムには、リハビリ病院や精神病棟、介護施設などさまざまな場所で臨床現場をみて学ぶことができる臨床実習が組み込まれています。臨床の様子を実際に見ることで、就職後に働く姿をイメージしやすくなるでしょう。

また、対象者に対して、どのようなケアが必要なのかをアセスメントし、計画を立案して実践、評価するという一連の流れを学びます。

国家試験対策|国家試験合格に向けて集中的に学ぶ

入学後から、国家試験を見据えたカリキュラムを盛り込んで授業を進めていく学校もあります。座学や臨床実習を終えたころから、本格的に国家試験に向けての学習をすすめ、定期的に模擬試験をおこなうなど自分の実力を確認する場も設けられているのです。

作業療法士を目指すなら! おすすめの専門学校を紹介

作業療法士を目指すことのできる専門学校は、全国各地にあります。ここでは、おすすめの専門学校をご紹介しますので、参考にしてくださいね。

東京福祉専門学校|作業療法士科(昼間部・夜間部)

東京福祉専門学校の作業療法士科には、昼間部と夜間部があります。昼間は働き、夜間に授業を受けることのできるシステムの「ワーク&スタディ制」を導入しており、学費や生活費を稼ぎながら通うことが可能です。

また、小テストなどで都度、学習の定着度を確認しながら授業を進めていくことができるため、効率的に試験対策ができます。

彰栄リハビリテーション専門学校|作業療法学科(昼間部・夜間部)

彰栄リハビリテーション専門学校は、作業療法士養成に特化した学校です。3年間で資格取得を目指せる昼間部、4年間で取得を目指す夜間部が設けられています。

学年ごとに学習内容が異なり、人間教育・日本語教育や身体構造の理解・臨床実習対策、作業療法士国家試験対策などそれぞれの内容を学んでいきます。

横浜リハビリテーション専門学校|作業療法学科

横浜リハビリテーション専門学校は、理学療法士と作業療法士を育成する学校です。作業療法学科の教員は現役セラピストであり、現場での経験や知識をもとにした授業を受けることができます。

横浜YMCA学院専門学校|作業療法科

横浜YMCA学院専門学校は、作業療法科と国際情報ビジネス科を設けた学校です。各地で展開するYMCAグループのネットワークによって、地域での活動やボランティア活動など、社会貢献の経験を育みながら学習を進めていくことができます。

あいち福祉医療専門学校|作業療法学科

あいち福祉医療専門学校は、介護福祉科、精神保健福祉科、理学療法学科、作業療法学科を設けた学校です。作業療法学科では現役の医療従事者を講師に迎えて、教科書だけでは学ぶことのできない実践的内容を学習することができます。

名古屋医健スポーツ専門学校|作業療法科

名古屋医健スポーツ専門学校は、8学科22コースを学べる総合専門学校です。充実したネットワークによって、東海圏で豊富な実習先を選択できるのが強みとなっています。

こども保育科など、ほかの学科との交流やイベントをとおして、チーム医療の重要性を学ぶ機会を経験することが可能です。

大阪医療福祉専門学校|作業療法士学科(昼間部・夜間部)

大阪医療福祉専門学校は、医療総合学科やメディカルトレーナーコース、作業療法士学科、理学療法士学科などを学べる学校です。

作業療法士学科での履修を終えた人のなかで、希望者に限り、障がいをもつ人や高齢者に対して住みやすい住環境を提案する福祉住環境コーディネーター2級を取得することができます。

阪奈中央リハビリテーション専門学校|作業療法士学科

阪奈中央リハビリテーション専門学校は、理学療法学科と作業療法学科を学べる学校です。教員からオンライン指導を受けることのできる仕組みが構築されており、対面でなくても学びを進めていくことができます。

福岡天神医療リハビリ専門学校|作業療法士学科

福岡天神医療リハビリ専門学校は、理学療法士学科、作業療法士学科、鍼灸学科、柔道整復学科などを学べる学校です。総合病院やリハビリ病院など、さまざまな実習先で実践力を身につけることができます。

福岡リハビリテーション専門学校|作業療法学科

福岡リハビリテーション専門学校は、理学療法学科や作業療法学科などを学べる学校です。作業療法学科では、アロマコーディネーター専攻や在宅支援コーディネーター専攻など無料で特別講義を受けることができ、教養やスキルアップを目指すことができます。

自分に合う学校はどこ? まずは無料資料請求してみよう

医療福祉の大学や作業療法士の養成校は、全国に多く存在します。作業療法士は対象者の状態をアセスメントし、自分が立てた計画にもとづいてケアをすることで、対象者の日常生活動作が向上する姿にやりがいをみいだすことができる職業です。

また、社会復帰や退院支援など、対象者の生活をトータル的にサポートできるのが魅力となっています。専門学校選びに迷っているという人もまずは資料請求をして、情報収集をするところからはじめてみてはいかがでしょうか。

引用元:
日本作業療法士協会 作業療法ガイドライン(2018 年度版)
日本作業療法士協会 作業療法士になるには
日本作業療法士協会 作業療法 臨床実習の手引き~ 第 4 版 ~
厚生労働省 精神科の作業療法士ができること
厚生労働省 作業療法士国家試験の施行
厚生労働省 職業情報提供サイト 作業療法士(OT)
厚生労働省 職業情報提供サイト 理学療法士(PT)
厚生労働省 職業情報提供サイト 言語聴覚士

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの作業療法士求人をリジョブケアで探す

株式会社リジョブでは、介護・看護・リハビリ業界に特化した「リジョブケア」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄