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特集・コラム 2021-11-01

作業療法士を目指すなら大学? 専門学校?|おすすめの大学と専門学校を紹介!

病院や介護を中心に需要の高い作業療法士ですが、就職の前提となる資格取得のためには国家試験に合格しなければなりません。また、誰でも受験できるわけではなく、指定された学校や養成施設などで3年以上学び、その教育課程を修了する必要があります。

今回はその施設について、大学と専門学校それぞれの特徴や選ぶポイント、おすすめする学校の特徴などをご紹介します。

作業療法士を目指すなら大学? 専門学校? 特徴を紹介

作業療法士の受験資格を満たすための教育機関には、大学や専門学校などがあります。それぞれの特徴に違いがあるため、自分にとって適した学校を選ぶことが大切です。ここでは、大学や専門学校それぞれの特徴をご紹介します。

作業療法士国家試験の受験資格とは?

国家試験を受けるには、高校卒業後に国が指定した作業療法士養成課程のある大学・短大・養成施設などで3年以上勉強し、必要な知識や技能を修得して卒業しなければなりません。

多くの場合は国指定の学校を選ぶことになりますが、対象となるのは4年制の大学や短期大学・専門学校などの作業療法に関する学科や専攻です。

大学の特徴について解説!

作業療法士の教育を受ける場所としては、大学が一般的です。ここでは、大学の特徴をご紹介します。

4年間で幅広い分野を学べる

専門学校でなく大学を選ぶ最大のメリットは、作業療法士としての知識・技術だけでなく一般的な教養を幅広く学べる点です。

また、4年をかけてじっくりと学びを深めるため比較的時間にゆとりがあり、勉強詰めの日々でなく充実したキャンパスライフも楽しめるのは、大学ならではの特徴でしょう。

学士の学位が与えられる|大学院への進学が可能

大学を卒業するときには、専攻した分野ごとに学士という学位が授与されます。卒業生はそのまま国家試験を受け、作業療法士として働きはじめることができますが、さらに学びを深めたい人は大学院に進学することも可能です。

4年間通うため学費は高め

大学では、4年間通うことになるため、学費は少し高めです。年額では専門学校と大差ないものの、3年制の専門学校と比べると単純に1年分多い学費を支払わなければなりません。

自宅から離れて暮らす場合の生活費も含め、高額の出費になることはあらかじめ頭に入れておく必要があります。

専門学校の特徴について解説!

次に、専門学校の特徴を確認しておきましょう。どのような点に、大学との違いがあるのでしょうか。

3年間(4年間)で実践的に学べる

大学は一般教養の科目も履修するところですが、専門学校では作業療法士を目指すためのカリキュラム構成になります。

在学期間は3年もしくは4年・夜間の4年制などさまざまですが、その期間より実践的に作業療法士を目指す勉強ができるのは、専門学校ならではでしょう。

3年制は専門士の学位が与えられる

専門学校を卒業した際は、大学と同様学位が与えられ、3年制の専門学校では専門士が、4年制専門学校の場合は高度専門士が授与されます。

両者の違いは、進学の可否です。高度専門士の場合はそのまま大学院へ進学可能ですが、3年制の専門学校を卒業後に大学院へ行く場合は、編入などの方法をとる必要があります。

3年制の学費は大学より安い

大学でなく専門学校を選ぶのは、学費の面もメリットのひとつです。大学が4年間通わなければならないのに対し、3年制の専門学校は履修期間が1年短いので、そのぶん学費は安くなります。

作業療法士を目指せるおすすめの大学と専門学校を紹介!

作業療法士の国家試験を受験するには、大学や専門学校などの養成施設で3年以上学ばなければなりません。

ここでは作業療法士を目指すにあたりおすすめの教育機関を、大学・専門学校それぞれからご紹介します。

おすすめの大学を紹介!

大学では、4年間にわたり専門知識や技術だけでなく一般教養も深く学びます。ここでは、作業療法士の養成課程をもつ大学を確認しておきましょう。

東京都立大学|健康福祉学部 作業療法学科

東京都立大学では学内での講義・実習はもちろん、病院や施設での見学や評価実習・臨地実習など実践的なカリキュラムが充実しています。

また、身体・精神・発達障がいや老年期など、あらゆる領域をバランスよく体験できる「作業療法総合臨地実習」も特徴のひとつです。

東京医療学院大学|保健医療学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻

作業療法士が医療技術者であるということから、東京医療学院大学ではまず医学の基礎について学びます。

その後各領域における作業療法の知識・技術を習得するとともに、授業を通じ医療職にふさわしい資質や人格も養います。

国際医療福祉大学|保健医療学部 作業療法学科

国際医療福祉大学は日本初の医療福祉の総合大学として、「関連職種連携教育」という独自のカリキュラムを編成。臨床現場に不可欠な「チーム医療・チームケア」を、学部・学科の垣根を越えたチームで実践しながら学びを深めます。

オリジナルの「国家試験解説ノート」による受験対策も万全で、平均90%以上という高い合格率も大きなポイントです。

名古屋大学|医学部 保健学科 作業療法学専攻

名古屋大学では作業療法の専門知識や技術はもちろん、教養知識も幅広く学ぶことができ、そのことで豊かな人間性と幅広い知識に根ざした作業療法学を身につけます。

また、科学的な分析能力・国際化に対応する能力などを有し、作業療法学の発展に貢献できる人材育成を目指しているのが特徴です。

大阪府立大学|地域保健学域 総合リハビリテーション学類 作業療法学専攻

大阪府立大学では作業療法の実践力を養うため、少人数制を活かした演習や実習を豊富に取り入れたカリキュラムを編成しています。

知識や技術だけでなく、高い研究能力も備えた作業療法士の育成を目指しているのも特徴です。

九州栄養福祉大学|リハビリテーション学部 作業療法学科

九州栄養福祉大学は学力と人間性教育の両立を実現する都市型大学として、その特色が作業療法学科にもあらわれています。

社会に必要とされることを目指す教育課程は、対象者の生活そのものに踏み込むとともにその新しい人生も見据え、生活の質も考慮した作業療法のあり方を重視しています。

おすすめの専門学校を紹介!

作業療法士を養成する専門学校には3年制と4年制がありますが、どの学校も大学よりさらに実践的に学べるという特徴があります。ここでは、作業療法士について学べる専門学校を確認しておきましょう。

東京福祉専門学校|作業療法士科

東京福祉専門学校の作業療法士科には昼間部と夜間部があり、働きながらでも学ぶことが可能です。

いずれの課程もWeb学習や小テストなど独自の教育システムが特徴で、就職担当のキャリアセンターやコマシラバスが国家試験を万全にサポートします。

多摩リハビリテーション学院専門学校|作業療法学科

多摩リハビリテーション学院専門学校では1年目に基礎知識を、2年目は専門知識を中心に学び、3年目は国家試験も見据え専門性を高めた学習を進めます。

多彩な学費サポートの体制が充実しているため、学生は学費の心配をせず学びに集中ですることが可能です。

横浜リハビリテーション専門学校|作業療法学科

横浜リハビリテーション専門学校はスペシャリストを養成する学校として、専任教員全員が現役セラピストという珍しい特徴も。

また、87.8%という国家資格の高い合格率、万全の就職サポートの体制による16年連続就職率100%という実績も保有しています

あいち福祉医療専門学校|作業療法学科

あいち福祉医療専門学校は医療・福祉のプロになるというモットーのもと、職業実践専門課程のひとつに作業療法学科があります。

現役の医師や作業療法士も講師陣に含まれており、現場に即したより実践的な指導をおこなうのが特徴。実際の利用者を相手にする地域実習をはじめ、就職後に現場で活躍するためのカリキュラムも充実しています。

大阪医療福祉専門学校|作業療法士学科

大阪医療福祉専門学校では、医療に関する職種を幅広く養成しています。作業療法士学科は昼間部と夜間部があり、とくに夜間部は臨床現場で働きながら学ぶことで、より高い現場力の育成が可能です。

あらゆる患者さんに対応できるよう、個性を最大限に引き出すゼミ活動にも力を入れています。

柳川リハビリテーション学院|作業療法学科

柳川リハビリテーション学院は福岡県柳川市にあり、リハビリテーション専門病院や介護老人保健施設などのグループ施設が一体化しています。

そのため、実際の臨床現場から「生きた教育」を受けることが可能で、実践力や想像力を身につけるカリキュラムも充実しているのが特徴です。

自分に合った学校を選んで作業療法士を目指そう!

今回は作業療法士国家試験の受験資格を取得するための教育機関として、大学と専門学校を比較して紹介してきました。目指すゴールは同じでも学びに対するスタンスはそれぞれ異なり、学校によっては効果的に学ぶための個性的なカリキュラムを組むところもあります。

それぞれの学校における特徴をきちんと理解し、自分に合った学校を選ぶことでよりスキルの高い作業療法士を目指しましょう。

引用元:
厚生労働省 職業情報提供サイト 作業療法士(OT)
厚生労働省 作業療法士国家試験の施行

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